ワインの瓶の底あるいはコルクに、光る結晶体があることがあります。
ここれは葡萄に含まれる酒石酸と、葡萄が土から吸い上げたカリウムが結合したもので、
特に品質の優れたワインに現れるといいます。
ブドウに由来するもので品質には影響がなく、人体にも影響はありません。

これは澱(オリ)と呼ばれるものです。
天然の葡萄果汁や発酵による酒石、葡萄カス（果肉、皮、種の破片）、酵母カスで、
ワイン造りにおいて澱が発生することはむしろ自然ともいえます。
生産者によっては品質を重視するため、あえて澱を残してワインを出荷することもあります。

澱（オリ）は葡萄に由来するもので人体には無害ですが、ざらざらして口当たりが悪く苦味もあります。
飲む数日前に瓶を立てておき出来るだけ瓶の底に澱を残してグラスに注いでいただくか、
デカンタなどの別の容器に移して飲んでいただくことをおすすめします。

ワインの品質に問題はございません。
きれいな布でふき取っていただければ大丈夫です。
ワインの保存に最適な環境は、室温が10～17℃、湿度が70％以上と言われています。
このような条件では、瓶の表面やコルクの上部にカビが発生してしまうため、
この状態のコルクは最適な条件でワインが保管されている証拠といえます。

これは空気穴で、キャップシールの取り付け作業の工程で開けられるものです。
キャップシールは通常、熱処理を行うなどして加工し、瓶口に取り付けます。
この時に空気穴があることで、しわになったり、ゆがんだりする成形不良を防ぐことが出来ます。

その日のうちに飲みきれなかったワインは、栓をして冷蔵庫に保存しておくことをオススメします。
ワインによって差があるものの、通常3日～1週間ほどは美味しくいただけます。
冷蔵庫に入れず、常温で置いておくと、特に夏場はワインが痛みやすくなってしまいます。

赤ワインは16℃～18℃がおすすめです。
日本の室温ですと少し温度が高く、夏場など気温の高い季節は
冷蔵庫で30分から1時間程度冷やしていただくと飲み頃の温度に近づきます。

スクリューキャップのワインが、コルクのワインより劣るということはありません。
むしろ、密閉性がコルクよりスクリューキャップの方が高い点と、
環境問題の観点（コルクは自然植物を使用するため）から、
近年ではスクリューキャップを使用する生産者も増えてきています。

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