陽当たりと風通しの良い室外で育てるのが良いでしょう。
日光が足りないと、実が小さく、収穫量も減ってしまうんですよ。
寒さに強くないので、冬は最低気温が10度程度を保てる環境に置いてください。

パッションフルーツの水遣りは、基本的には鉢土の表面が乾いたら行ないます。
気温が高くなる6月以降は、株も旺盛に生育を始めるため、1日2回は水やりするようにします。
また、つるがどんどん伸びて成長が盛んすぎると花芽がつきにくくなるため、枝葉が大きく展開した後は、水やりを控えめにしてくださいね。

植え付け後新しい巻き蔓が伸び始めたら窒素分の多い肥料を与えて下さい。
ただし窒素分が多く肥料が効きすぎると、葉ばかり伸びて花芽が着かないことがあるのでご注意を。
そのため、元肥としての肥料は緩効性肥料の場合、肥効が2ヶ月程度の物を選んでください。
花が咲き始めたら収穫までリン酸分の多い肥料を2週間に1回の割合で与えていただくのがよろしいでしょう。

果実がツルから落ちて、実がシワシワになったころに、糖度が上がって、酸味が少なくなり美味しくなりますよ。

つるを適宜誘引し、伸びすぎた枝は切り戻します。
つるは横か下向きに伸ばすようにすると花芽がつきやすくなりますよ。
強い剪定は果実の収穫後に行います。
一度実がついた枝は実がつきませんので、切り戻してくださいね。

根詰まりを起こすと生育が衰えますので、1～2年に1回は、植え替えを行うようにします。
庭に植えつける際は、地際で腐ることが多いので、深植えせず、根が少し露出するくらい地際よりやや高めに植えると良いでしょう。
どちらの場合も水はけが良い土を選んでくださいね。

※パッションフルーツが来年も実をつけるためには、人工授粉が必要です。
おしべの花粉を3つのめしべ全てに綿棒や筆などで付けて下さい。
1日花ですので、日暮れまでに受粉させると結実の確率が高くなります。
花粉は雨に弱いので、雨の日の受粉は避けた方がよろしいでしょう。