レザーアイテムを使う醍醐味といえば、使い続けていくことで生まれる経年変化。
パンツの後ろポケットに入れて毎日持ち歩く財布、自分のキャリアをいつも見つめてきた革手帳…
使えば使うほどに、新品にはない自分だけの味わいが増していきます。
そんな自分だけの逸品を育てるためのお手入れ方法をご紹介いたします。
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1. メンテナンス前に、ブラシでほこりや汚れを取り除くためにブラッシングをしてください。 |
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2. ブライドルレザー専用ワックスを指に取り、全体にまんべんなく塗り込みます。
この時、一度にたくさんの量を塗るのではなく、少量ずつ取り塗り込んでください。 |
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3. テンションのかかりやすいバッグのハンドル、ファスナー脇、ステッチ部分は特に念入りに塗り込みます。
ステッチ部分にも塗りこむとよりレザーとなじみ、ほつれなどの防止になります。 |
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4. しばらくの間、自然乾燥させ、ワックスを乾かしてください。
この間にワックスがレザーになじんでいきます。 |
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5. 仕上げにブラッシングをしてください。
レザーに艶と潤いが生まれます。 |
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ブラシについて |
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グレンロイヤルの純正ブラシは、本体には美しい木目のブナ材を使用しています。
着色などの処理はしておらず、ブラシ自体がエイジングしていくのも楽しみです。
サイズは、SとMの2展開。
Sは小物に、Mサイズはバッグやベルトなど面積の大きいアイテムに最適なサイズです。
どちらも手にしっくりなじみ、スムーズにお手入れしていただけます。
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BRUSH S |
BRUSH M |
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ブライドルレザー、フルブライドルレザーとは? |
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ベジタブル・タンニング法により、2〜3ヶ月という長い時間をかけ、有害物質を使わずに環境にやさしい製法で革をなめし、
蜜蝋ワックス・牛脂をじっくり染み込ませて仕上げられた革のことです。
元々“ブライドル”には、「馬ろく(馬具の轡や手綱の総称)」という意味があり、馬具用に開発された革で、頑丈で耐久性が
高いことが特徴です。
製品の表面に浮かぶ白い粉、これは“ブルーム”と呼ばれるブライドルレザー特有の現象で、
革に塗り込んだ蜜蝋や牛脂が自然に浮きあがってきたものです。
これこそブライドルレザーの証です。
中でも、フルブライドルレザーとは、牛皮をベジタブル・タン法でなめした後、
化学染料や顔料を一切使用せず染色された、人と自然環境にやさしいナチュラルなレザーです。
顔料が含まれていないため全体的に淡い色合いな仕上がりで、よりエイジングがより楽しんでいただけます。
染料の特性上、表面に現れる元々のシワやキズ、血筋や色の濃淡、染色のムラ等も自然な特徴です。
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はじめて使うときに |
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製品の表面に浮かぶ白い粉、“ブルーム”をブラシを使って落としましょう。
あまり落としすぎず、少し残しておく方のが若干の撥水、汚れ防止になりますので、おすすめです。
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その後、直射日光に当てず、日陰干しで時間を掛けて自然にゆっくりと湿気を抜いてくださいませ。
ドライヤーなどで急速に乾かすと、水分とともに革の脂分が飛んでしまい、
ゴワつきや、変形の原因となりますので、
ゆっくりと自然乾燥させてください。
革という素材の特性上、水に濡れてしまうと、乾燥する際に革に元々含まれている脂分が
抜けてしまい、革がゴワゴワになってしまったり、
シミの原因となってしまいます。
防水スプレーや防水クリームはグレンロイヤルでは推奨しておりません。
フルブライドルレザーは、革の風合いや質感を生かすとともに、
よりエイジングを愉しんで頂けるように、タンニン鞣しと染料による染付など、
非常にデリケートな素材となっており、風合いの変化や、シミの原因となる可能性が高いためです。
日常の使用でついてしまう汚れやほこりについては、ブラッシングをすることをおススメいたします。
レザーの油分が抜けてくる頃に、DUBBINを使ってのお手入れをしていただくのが理想的です。
熱心にお手入れしすぎてDUBBINを塗りこみすぎると革がゆるくなってしまう場合もございますので、ご注意を。
残念ながら傷がつく前の状態に戻すことは不可能です。
傷の程度にもよりますが、目立たなくすることは可能ですのでお試しください。
傷やその周辺を指を使って擦ってみてください。
周りの色が傷の部分にも入り、なじんで見えるかと思います。
また、同様にワックスを少量手に取り、塗り込み、なじませる方法も有効です。
ついてしまった傷も味わいのひとつとして楽しんでいただけるのがレザーの醍醐味です。
それもエイジングのひとつとして楽しんでご愛用いただけましたら幸いです。
BOOK COVER(03-2605)のOXFORD TANカラーです。
左が新品で、右がメンテナンスしながら3年間使用いたしました。
使い込むうちに、徐々に色の深みとツヤが増していきます。
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