「あらう」について考える

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パートナーを洗うときに使うシャンプー、気にしていますか?

汚れを落とす成分に注意!

洗剤やシャンプーなど、汚れを落とす働きをする製品には汚れを綺麗に落とすために界面活性剤が使用されていることが多くあります。
界面活性剤は油汚れを綺麗に落とすため配合される洗浄剤になります。
水だけではなかなか汚れを綺麗にすることは難しいですが、界面活性剤を配合することで水と油が馴染み、汚れを綺麗に落とすことができます。
界面活性剤には植物由来で身体に負担を掛けることがないものもありますが、一般的にはより強力に汚れを落とすことを求めたり、なるべく安価に製品を作るため、石油系物質由来の合成界面活性剤が使用されいるものが多くあります。
また石油系物質由来の合成界面活性剤に加え、その酸化に伴なう商品劣化を防ぐために合成保存料、合成変質防止剤、長く強い香りを残すためなどに使用する香料なども併せて使用されていることも多くあります。

石油系物質由来の合成界面活性剤

皮膚や毛髪の主成分は何でしょうか?
人間の皮膚や髪の毛の主な成分はタンパク質です。
またわんちゃんの皮膚や被毛の主な成分もタンパク質です。
例えばわんちゃんを洗ってあげるために使うシャンプーに石油系物質由来の合成界面活性剤が使用されている場合、汚れだけを落とすのではなく、日々新陳代謝している皮膚や被毛のタンパク質を破壊してしまい、その結果、皮膚・被毛の艶や潤いがなくなり、皮膚に異常はないにも関わらず過剰にカサついたり、原因不明のフケが現れたり、痒みや赤みなどのキッカケになることもあります。
また、汚れを落とすために使われる石油系物質の合成界面活性剤やシャンプーの劣化防止を安価にできる合成保存料、合成変質防止剤などはわんちゃんの皮膚や被毛の組織を破壊してしまうことがあります。
また、浸透圧が高い成分は皮膚から体内に浸透し、肝臓や腎臓などの内臓器官にも大きな負担をかけ、健康を害するキッカケになることもあります。
またわんちゃんが着る洋服を洗濯用合成洗剤で洗い、その洗浄成分が洋服に残留するとその残留成分の影響で皮膚トラブルにつながることもあります。

パートナーのからだを守りながら洗う

パートナーのからだを守りながら洗う わんちゃんの身体や皮膚はこのような成分に対しとてもデリケートです。
またわんちゃんの被毛キューティクルは人間の毛髪のキューティクルに比べ薄く少ないため、負担成分の影響をとても受けやすいのです。
わんちやんの皮膚や被毛には元来身体を守るためや日々暮らしていくために必要な成分が含まれています。
身体の汚れや過剰な脂分を洗ってあげることは身体を清潔に保つ上で大切なことですが、わんちゃんにとって元々必要な皮膚の組織や被毛の表面組織を含め、根こそぎ洗い流してしまうのは、わんちゃんにとっても決して良いことではありません。
わんちゃんを洗ってあげる際には、身体や皮膚被毛に負担にならないシャンプーを選択し、汚れや不要なニオイなどをしっかり洗い流しながら、同時に皮膚や被毛を活性化し活力を与えてあげることが大切です。