食べちゃ駄目!ネギ・チョコなど…

食べちゃ駄目!ネギ・チョコなど…

普段の食事に気をつけるのと同じようにわんちゃんにとっては気をつけてもらいたい食べ物があります。
愛犬の健康や命にかかわることもありますので、ご参考にしてみてくださいね。

   

ねぎ類

ねぎ類 たまねぎ・ねぎ・ニラなどのねぎ類は、中毒症状の原因となります。
また、うっかりしがちなのがハンバーグのようにたまねぎを使った料理です。
火を通しても食べてはいけないので気をつけてください。

中毒になったときの主な症状は、血尿・嘔吐・下痢・貧血で、体重1kgあたり10g程のたまねぎで軽い貧血、15g程で重い貧血を起こすとされています。
重度の中毒になると輸血が必要な場合もあります。
もし食べてしまったときは早急に獣医師に診ていただきましょう。

   

チョコレート

チョコレート チョコレートの成分に含まれる「テオプロミン」の影響で中毒になることがあります。
中毒症状は下痢・嘔吐・興奮・失禁・てんかん発作・発熱・痙攣などで、重度の場合昏睡状態に陥ってしまうこともあり、大変危険です。
体重1kgあたりテオプロミン250~500mgが致死量とされていて、チョコレート量で20~30gに値します。
「うちの子は食べたけど何ともなかった」という場合でも、いつ中毒症状が出るようになってしまうかわかりませんので注意してください。

   

甘いもの

甘いもの 糖分や脂肪分が高い食べ物は、骨格にとって悪い影響があります。
脂肪分が高い食べ物を食べ、その際に摂取したを身体がうまく処理しきれないと体内に蓄積してしまい、健康を害するキッカケにつながるばかりか、肥満にもなりやすくなってしまいます。

さらに歯槽膿漏の原因にもなることがありますので注意が必要です。

また、糖質の消化吸収にはビタミンB1が助酵素として必要があるため、糖質を摂りすぎるとビタミンB1が過剰に使われてしまい、ビタミンB1不足につながります。
ビタミンB1が不足してしまうと食欲不振や成育不良、嘔吐、中枢神経機能の低下など健康を害することにつながってしまいますので注意が必要です。
また、お菓子などに含まれることの多いショ糖は歯石の付着を促進してしまいます。

   

パン類

パン類 パンには思いのほか塩が使われています。
塩分はわんちゃんにとって必要な栄養素のひとつですが、塩分を過剰に摂取してしまうとわんちゃんの腎臓や肝臓などにとって負担となり、健康トラブルにつながってしまいます。
また、そのパンの材料にバターなどが使われていると塩・脂肪分の過剰摂取にもつながります。
「欲しがるからちょっとだけ」と食べさせてしまうことは、知らず知らずのうちに愛犬に負担をかけることにつながってしまうのです。

   

粉ミルクと牛乳

粉ミルクと牛乳 粉ミルクはタンパク摂取、カロリー源補給、また牛乳はカルシウム強化の材料としてはわんちゃんに有効な面もあるのですが、どちらも主成分が乳糖です。
わんちゃんはもともと乳糖を分解するための消化酵素を十分に持っていません。
そのため、多量に与えてしまうと消化の負担になり下痢・軟便になってしまうことがあります。
また、冷たい状態のままあげてしまうと下痢になることが多々あります。

ただし、乳糖をきちんと処理した犬専用の粉ミルクは大丈夫です。
また、犬専用のミルクであっても過剰に与えてしまうと脂肪分を摂りすぎることにつながりますので注意が必要です。

   

生卵の白身

生卵の白身 生卵の白身は消化できず下痢を起こすことがあります。
さらにビオチンの活動を阻害してしまい、皮膚炎や成長不良の原因になりますので、与えるときは必ず熱処理をしてあげてください。

   

鶏の骨

鶏の骨は噛み応えがあり、歯には刺激になります。
しかし、噛み砕くと先が尖ってしまい、食道などの消化器官に刺さってしまうことがありますので注意が必要です。

   

消化の良くない食べ物

消化の良くない食べ物 海産物ではイカ・タコ・海老・貝類。
他にも大豆・しいたけ・こんにゃく・たけのこなどは消化が悪く嘔吐や消化不良の原因になることがあります。

   

トッピングについて

食事の楽しみや食欲を起こすためにドッグフードにトッピングをされる方もいらっしゃると思います。
わんちゃんに適した食材を選び、その食材の安全性にもきちんとこだわってあげればトッピング自体はいけないことではありません。
但し、トッピングの食材がいつも同じものになってしまうと特定の栄養ばかり摂取することにつながり、栄養バランスを崩すことにつながります。
またトッピングの量が多くなりすぎるとやはり栄養バランスを崩すことがあります。
よく「少ししかトッピングしていないので大丈夫」との声を聞きますが、わんちゃんの大きさなど身体に適したトッピング量と人間が目で見ている量との差異がとても大きい場合が多々あります。
特に小さいわんちゃんは極々少量のトッピングに留めることが適量である場合が多いため、与えすぎにならないよう注意が必要です。

トッピングは様々な食材をうまく利用し、適度な量に抑えてあげることが大切です。