2012年本屋大賞

本屋大賞とは?

新刊書の書店が読んだうち、過去一年の間に刊行された日本の小説の中から「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と感じた本を選び、投票で決定するものです。

2012年 大賞

舟を編む
三浦しをん(著)

舟を編む

馬締は、辞書の編集=日本語という大海原を渡るための舟を編みはじめる。
著者の、日本語への敬意と愛に満ちた長編小説。

2012年 ランキング

2位ジェノサイド
高野和明(著)

ジェノサイド

創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人のもとに、死んだはずの父親からメールが届いた。
研人が隠されていた施設実験室に辿りついた頃、傭兵のジョナサン・イエーガーはある極秘の依頼を引き受け、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが・・・

3位ピエタ
大島真寿美(著)

ピエタ

18世紀、爛熟の時を迎えたヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、ピエタ慈善院で“合奏・合唱の娘たち”を指導していた。
ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。
一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる。

4位くちびるに歌を
中田永一(著)

くちびるに歌を

拝啓、十五年後の私へ。
中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた―。
読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。

5位人質の朗読会
小川洋子(著)

人質の朗読会

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた−−慎み深い拍手で始まる朗読会。
祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは……。
しみじみと深く胸を打つ小川洋子ならではの小説世界。

6位ユリゴコロ
沼田まほかる(著)

ユリゴコロ

暗黒の欲望にとり憑かれ、さまよう魂。
運命は、たったひとつの愛と出会わせた。
沼田まほかるの小説は、身も心もからめとる―。
おそるべき筆力で描ききった衝撃の恋愛ミステリー。

7位誰かが足りない
宮下奈都(著)

誰かが足りない

足りないことを哀しまないで、足りないことで充たされてみる。
注目の「心の掬い手」が、しなやかに紡ぐ渾身作。
偶然、同じ時間に人気レストランの客となった人々の、来店に至るまでのエピソードと前向きの決心。

8位ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと
奇妙な客人たち/三上延(著)

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち

鎌倉の片隅にある古本屋。
店主は若くきれいな女性だが、極度の人見知りである。
人に対してと真逆に本には人一倍の情熱を燃やす彼女は、その膨大な知識で、古書にまつわる謎と秘密を解き明かしていく。

9位偉大なる、しゅららぼん
万城目学(著)

偉大なる、しゅららぼん

万城目学の大傑作!!!
琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。
高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、棗広海が偶然同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がった!

10位プリズム
百田尚樹(著)

プリズム

「僕は、実際には存在しない男なんです」 世田谷に古い洋館を構えるある家に家庭教師として通うことになった聡子は、ある日、屋敷の離れに住む謎の青年と出会った。 青年はときに攻撃的、ときに馴れ馴れしく、ときに紳士的に振る舞う。激しく変化する青年の態度に困惑しながらも、聡子はいつして彼に惹かれていく―。