新刊書の書店が読んだうち、過去一年の間に刊行された日本の小説の中から「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と感じた本を選び、投票で決定するものです。
ジェノサイド
高野和明(著)
創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人のもとに、死んだはずの父親からメールが届いた。
研人が隠されていた施設実験室に辿りついた頃、傭兵のジョナサン・イエーガーはある極秘の依頼を引き受け、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが・・・
ピエタ
大島真寿美(著)
18世紀、爛熟の時を迎えたヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、ピエタ慈善院で“合奏・合唱の娘たち”を指導していた。
ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。
一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開かれる。
ユリゴコロ
沼田まほかる(著)
暗黒の欲望にとり憑かれ、さまよう魂。
運命は、たったひとつの愛と出会わせた。
沼田まほかるの小説は、身も心もからめとる―。
おそるべき筆力で描ききった衝撃の恋愛ミステリー。
誰かが足りない
宮下奈都(著)
足りないことを哀しまないで、足りないことで充たされてみる。
注目の「心の掬い手」が、しなやかに紡ぐ渾身作。
偶然、同じ時間に人気レストランの客となった人々の、来店に至るまでのエピソードと前向きの決心。
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと
奇妙な客人たち/三上延(著)
鎌倉の片隅にある古本屋。
店主は若くきれいな女性だが、極度の人見知りである。
人に対してと真逆に本には人一倍の情熱を燃やす彼女は、その膨大な知識で、古書にまつわる謎と秘密を解き明かしていく。
偉大なる、しゅららぼん
万城目学(著)
万城目学の大傑作!!!
琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。
高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、棗広海が偶然同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がった!