WESTOVERALLS×BINGOYA 私達が提案するニューベーシック

WESTOVERALLS×BINGOYA 私達が提案するニューベーシック

創業50周年を目前にして、遂にWESTOVERALLSとのコラボ企画が実現

2021年、BINGOYAは50周年を翌年に控えた目前の年となります。そして、この年についにWESTOVERALLSさんとコラボレーションが実現しました。その経緯をWESTOVERALLS(ウエストオーバーオールズ)のデザイナーである大貫達正さんに、別注商品の解説を交えながらお願いしたいと思います。

大貫 達正

FREELANCE DESIGNER
大貫 達正

1980年11月17日 茨城県牛久市生まれ。
小学生の頃からヴィンテージ古着に興味を持ち、アメリカやイギリス、フランスの古着を中心に販売からバイヤー、ショップディレクションまで幅広くに携わり、国内の古着業界に10年間勤める。その後、セレクトショップやデザイン会社の企画ディレクションに多数参加し、現在はフリーランスとしてHELLY HANSENのクリエイティブアドバイザーを務める他、HELLY HANSEN R.M.C、OLDMAN’S TAILOR、PAYDAY、そしてWESTOVERALLSの企画ディレクションを手掛ける。

安井大祐

BINGOYA CEO
安井大祐

1981年鳥取県鳥取市生まれ。
中学生の頃から洋服に興味を持ち、お年玉を握りしめて、中3の時に今は無きJEAN KELLYにて人生初のビンテージを購入。それをきっかけにさまざまな洋服に触れ、高校卒業後は東京のファッション専門学校に通う。
卒業後はアメリカに語学留学をしながら、当時BINGOYAの古着部門Kelly’sのバイイングをアシスタントとして勤める。その後日本に戻り、Kelly’s鳥取店、松江店にて販売と仕入れ業務を学びBINGOYA本部へ。 会社外でもWhim Planning Labのディレクターを勤めるなど、幅広く活動中。

BINGOYAの創業当時はデニムパンツが主力のジーンズ屋。ボトムスの販売には絶大な自信アリ

BINGOYA

「びんごや」という屋号でも感じるように、創業者はデニム発祥の地、備後の国 岡山から山陰へデニムを持って訪れました。今はお店に入れば何でも揃う時代ですが、当時は「下駄は下駄屋」「かばんはかばん屋」下着も服もそれぞれ専用のお店が販売していました。もちろんBINGOYAもジーンズ屋。BINGOYAが50年前からボトムスの販売に自信があるのは、永年の経験とこのような背景があるからなのかもしれません。

WESTOVERALLSとBINGOYAの企画が実現するまで

安井大祐

安井(以下Y):本日はお時間をとっていただきありがとうございます。まずは、この企画が始まったきっかけのお話からできたらと思います。

弊社ではECサイトで3年前からお取引きをさせていただいておりましたが、タッセー(大貫 達正)さんの言葉「WESTOVERALLSはリーバイスみたいに取り扱う店で展開するアイテムや、コーディネート、など色々あって良いし、常にサイズとシルエット違いがきちっと並んでる商品にしたい」という声に感銘を受け、いつの日か実店舗でも並べたいと思っておりました。私がずっとその想いを言い続けて来たことが今回の企画につながったって事で良いですかね?

大貫 達正

タッセーさん(以下タ):安井さんからもそう言ってくれてたこともあったし、コロナ禍で、どうやったら実店舗に人を運べるか?しかもそれが特別な限定品ならもっと良いかなと思ってね。
良いタイミングかなぁと思い、今回別注を一緒に作ろうと思った。

WESTOVERALLSのデザイナー 大貫 達正さん。
コロナ禍もあり、オンライン電話での対談となりました

安井大祐

Y:なるほど、ある意味良いタイミングでこの企画をスタートできたのですね!私も常々「コロナ禍でも実際にご来店くださる方へ今までと違う体験をしてもらいたい。」「BINGOYAでないとできない体験」を作ることがお買い物へ来ていただく動機づけになると考えていました。

ですから今回の別注〈 NEW BASIC 〉が正にここでしか体験できないアイテムになってくれたのがとても嬉しいです。色々協力いただきありがとうございます。

誕生した〈 NEW BASIC 〉- チノトラウザー

安井大祐

Y:では、早速ですが、タッセーさんから〈 NEW BASIC 〉と題した2型の商品について解説をお願いします。

今回1から作り出したトラウザー(※1)、US ARMY 41KHAKI(※2)のビンテージソースをを用いた現代版トラウザーを作りたいなんて無茶振りにも、タッセーさんの知識と経験を盛り込んでいただき、出来上がりましたね。

※1)トラウザーとは、英国でのパンツ(ボトムス)の総称のこと。センタープレス加工されたものが一般的。※2)US ARMY 41KHAKIとは歴史を遡ると1941年に製造されたus armyの名盤中の名盤。80年程前のトラウザーズですがいまだに様々なブランドでサンプリングされるチノパンの名作です。主要縫製ダブルステッチの巻き縫いになり、サイドはスラッシュポケットのワイドシルエット。両玉縁仕様のバックポケットやコインポケット採用など41カーキの特徴です。

コラボ企画できた新商品「NEW BASIC」から、2型が誕生

大貫 達正

タ:まず最初にチノトラウザーからですね。
そもそもWEST’Sなのになんでチノパンなの?って印象かと思うのですが、WEST’Sの根底である5ポケットデニムベースを念頭にチノトラウザーに落とし込んでいます。

5ポケットデニムベースを落とし込んだチノトラウザー

大貫 達正

タ:完成されたWEST’Sの基本シルエットとディテールは継承し、昨シーズンまで継続していた818Sのセンタークリースがピシッと入ったデニム型をWEST’Sの提案するUS ARMY 41KHAKIへアップデートしました。41KHAKIの特徴である両玉縁ポケットやコインポケットなどを加え、見た目はヴィンテージらしい一本に仕上げつつ、ウエスト内側にゴムを施し、よりコンフォートにクイックな履き心地にするため、あえてドットボタン(スナップボタン)を採用するなど拘り抜いて今回の別注トラウザーを作りました。

〈 NEW BASIC 〉2型目 - 5ポケットデニム

安井大祐

Y:2型目の5ポケットデニムの話に入る前に、WESTOVERALLSのボトムに共通している特徴を私から。

WEST’Sの代名詞と言える、ブランド名の由来ともなっている部分がありますね。ベルト部分は「オーバーオールの胸元のビブをカットして生まれた」というデニムの成り立ちを元にしているため、5ポケットのジーンズに使用されているベルト部分のパーツ帯が省かれています。だからウエストスッキリ。ハイウエストやトップスインが綺麗にきまるデザインなんですよね。他にもバックポケットの両端など、補強として付けられるリベットがないのも一つの特徴。

すっきり見せる為に取り除いたディテールがあるものの、デニム本来の強度や拘りは強化してると思います。

BINGOYA 代表の安井大祐

WESTOVERALLSのボトムはウエストがスッキリ。ハイウエストやトップスインが綺麗にきまるデザイン

安井大祐

Y:そして最もWESTOVERALLSというブランドの特徴なんじゃないかと私は思っていますが、ウエストの内側、ブランドオリジナルのロゴが入ったゴムが施されています。デニムがトップスに色移りしにくいのも嬉しいところですよね。

ウエスト部分には必ずブランドオリジナルのロゴ入りゴムが施されている

大貫 達正

タ:では、次は2型目の5ポケットデニムを。

デニム素材は愛すべき、通称ラ〇〇〇ーデニム(笑)と呼んでいる左撚り(Z撚り)の拘りの生地を採用しました。左撚りデニムを使うことで、インラインシリーズの商品とは全く違う表情を作ります。履き込むことによる縦落ちや、パッカリングなど経年変化を楽しめるヴィンテージデニムで作り上げました。インラインシリーズの淡いブルーとは全く違う、濃紺のデニム生地から経年変化を楽しんでで頂ければなと思いますね。

元々WESTOVERALLSのベースとなったのは某有名デニムブランドで、なぜそうなったかというと、世界で1番最初にデザイナーが入ったジーンズメーカーなのですよ。
強度もさることながら、デザインや、シルエットなど現在のデニムに受け継がれたエッセンスを作り上げたのがラ〇〇〇ーデニムで、そのソースに共感と感銘を受けて、WESTOVERALLSのベースが出来上がったのです。
ですから綺麗に見せるパターンやディテール、縫製までリスペクトしたのが今のWESTOVERALLS。

パターン、ディテール、縫製までこだわり尽くしたWESTOVERALLS

大貫 達正

タ:今回はジーンズという価値観の中で、せっかく別注するなら「WEST’Sではやらない価値観」の縦落ちとか経年変化の中での味をあえて僕の思うヴィンテージというカテゴリーで表現してみたかった。

当然BINGOYAという前身のジーニングショップという背景も含んでの今回の別注デニムです。形はWEST’Sで1番最初にスタートした定番の801Sを綺麗に履きたいってことで、あえてセンタークリースをいれて、トラウザーのような見た目も特徴ですね。

もちろんガンガン履いていくことで縦落ちやアタリも出てくるから、履き初めの見た目から大きく変化していくのも楽しんでもらえるかなと思います。ベーシックなんだけど、新しいBINGOYAのベーシックを作りたいと思ってね。

新しいBINGOYAのベーシックがここからスタート!

安井大祐

Y:なるほど、奥が深い・・・!
そして弊社のジーンズ屋としての背景まで汲んで頂いてたとは。ありがとうございます!ぜひ山陰のお客様にお届けしたいですね。
私も久々に育てるジーンズを履いてみたいと思いました。

BINGOYA × WEST’

BINGOYA × WEST’SのスペシャルBOXでお客様へ

安井大祐

Y:そして最後に、今回コラボデニムの販売に伴い、BINGOYA × WEST’SのスペシャルBOXも作成しました。
どうせやるならとことん作り込みたいという弊社の気持ちを汲んでいただければ幸いです(笑)

BINGOYA × WEST’SのスペシャルBOX

BINGOYA × WEST’SのスペシャルBOX

安井大祐

Y:僕が初めてWEST’Sを見た時のBOXに入ったあの姿に、ものすごく感銘を受けて、あの箱までが商品の一部だなと驚きました。
ここまで拘ってるブランドがあるとはと。。。
が、時代とともにサスティナブルやSDGs(Sustainable Development Goalsの略。持続可能な開発目標)なども世の中の流れもあり、苦肉の柵で箱は廃止となりましたね。

今は廃止となったWEST’Sの箱

大貫 達正

タ:そう、そうなんです。
そう思ってもらえたのはとても嬉しいし、僕らもやめたくはなかったんだけど、箱って結構難しくて、保管や、廃棄するとか色々お客様や取引先様で状況違うし、無碍になっても嫌だなと思い、今後継続していく中で、もっと身近に持てる、使える物に置き換えようとバンダナにしたんですよね。
実際コストはバンダナの方が高いけど…(笑)

でもそんな中、BINGOYAは新たな仕掛けとして、自社のオリジナルBOXを作って販促に繋げていこうというその姿勢は凄く素晴らしいと思うな。こちらこそ嬉しいですね。

これからも成長していく、
BINGOYAの〈 NEW BASIC 〉

安井大祐

Y:では最後になりますが、今回始まったコラボ企画ですが、当然一回ではなく、数シーズンかけて色や素材に変化をつけながらBINGOYAの新しい定番パンツとして展開し続ければなと思っておりますので、今後ともお付き合いお願い致します。

大貫 達正

タ:50周年のスペシャルも作ろうよ!

安井大祐

Y:(笑)ありがとうございます!タッセーさんの期待に応えれるように、頑張りたいと思います!

BINGOYA

それでは、今週末にいよいよBINGOYA SUPERSHOP全店とweb store BINGOYAで販売開始します!どうぞお楽しみに!!

WEARING SIZE

model height:179 / size:W35

model height:170 / size:W31

model height:158 / size:W25

model height:170 / size:W27

〈 NEW BASIC 〉取り扱い店舗

BINGOYA SUPERSHOP全店 / web store BINGOYA

〈 NEW BASIC 〉WEST‘S × BINGOYA

RMY CHINO 41KHAKI
COLOR : BEIGE / NATURAL
PRICE : ¥22,000+tax

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BINGOYA SUPERSHOP全店 / web store BINGOYA

〈 NEW BASIC 〉WEST‘S × BINGOYA

801S センタークリース
COLOR : INDIGO -ONE WASH-
PRICE : ¥20,000+tax

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