ここでは簡単にバラの育て方など、基本的な情報をお伝え致します。
基本さえ押さえておけばバラは元気に育ちます。
すべてのお庭で該当するわけではないと思いますが、バラの管理の一助となれば幸いです。
バラの栽培カレンダー
バラの開花時期
バラには大きく分けて4種類の咲き方による分類が存在します。
・四季咲き
四季咲きバラは春頃の開花から初冬ほどまで開花するバラです。
四季咲きバラは最も長い間咲きますが、それでもこの季節の間ずっと咲き続ける品種ばかりではありません。
夏場になると殆ど咲かないバラもありますので、品種ごとに個性を見極める必要があります。
また、咲いている季節と満開の季節もイコールではありません。
四季咲きバラも満開の季節は、春の一番花のタイミングと秋バラのタイミングの2回程度のバラが多いと思ってください。
・繰り返し咲き、返り咲き
基本的には春と秋に開花して、それ以外の季節でも開花することがあるバラです。
春は、四季咲きバラと同様に咲きますが、それ以降は秋まで咲いたり咲かなかったりというバラです。
秋にも咲きますが、四季咲きバラよりは満開度も低い傾向があります。
しかし、繰り返し咲きのバラの中でも条件によっては四季咲きのように咲くバラもあります。
また、返り咲きのバラの中には、育て始めた当初は一季咲きと同じような咲き方しかしない品種もあるので、慌てず2~3年待ってみると、春以外も咲くようになってくれます。
・一季咲き
これは、言葉通り春しか咲かず、2番花もない1年で1回だけしか咲かないバラです。
一季咲きのバラは開花期が短いイメージがあり、敬遠されがちですが、
年に1回咲くパワーを集中するため見事なものが多いのです。
見事で美しい花を咲かせるつるバラは一季咲きが多いです。
花が咲き終わったらよりきれいに咲かせるためバラの剪定を行いましょう。
バラの剪定方法についてはこちら↓
バラの植え付け時期
大苗は11月〜2月の冬頃、
新苗は4月〜6月の春頃が適しています。
上記シーズン以外では鉢増しや地植えにするのであれば、
暑い時期を避けいつでも出来ます。
大苗 = 接ぎ木をしてから農場で1年以上育てたもの(約1.5年)
新苗 = 接ぎ木をしてからまだ間もないもの(約半年)
バラの植え方についてはこちら↓
バラの水やり
バラの水やりの重要性
植物の生育に無くてはならないものが、水です。
芽、葉、枝は水によって育てられているため、多くの水を必要とします。
また、肥料を吸収させる役割も果たしているので、肥料だけ与えていても効果が有りません。
同じ品種でも、生育中の水分量によって葉の大小が異なってきます。
そこで、より良く生育させるためには、芽が伸び始める頃から蕾が色づくまでの生育期に十分な水分量を与える必要があります。
ポイント
土の表面が乾いたら、たっぷりと行いましょう。
どんなに水が大切でも、やりすぎは根腐れをおこす原因になります。
また、いつも表面まで過湿状態ですと、根が土中深く張らずに、乾燥に弱くなってしまいます。
土の表面が乾くまでは与えないでください。
鉢植えの場合は、地植えよりも注意深く観察し、水切れに気をつけましょう。
与える際は、鉢の底から充分に水が出るまで行います。
水やりのタイミングは光合成のタイミングを考え、朝9時ごろまでに終わらせるのがベストです。
バラの肥料
肥料の役割
土の中には多かれ少なかれ肥料分が含まれていますが、花を咲かせるためにはそれだけでは足りません。
十分な栄養を与えられたバラはぐんぐん伸びて立派な花を咲かせるばかりか、病気に対して強くなります。
適切な時期に、適切な量の肥料を与えましょう。
寒肥と追肥
寒肥 = 毎年冬に施す肥料。
その年の1年間の生育を左右します。
1月〜2月ごろに固形肥料などの遅効性肥料を与えましょう。
遅効性肥料は、成分が徐々に吸収され、長い期間にわたって効き目を示します。
追肥 = 成育期に施す肥料。
成育中の栄養分を補い、弱ったバラに栄養を与え、2番花・3番花を立派なものにします。
液肥などの即効性肥料を与えましょう。
与える時期の目安として、
①3月中旬~3月下旬に1回。
春に一番初めに咲く花芽(一番花)を育てます。
②6月に1回。
開花して消耗した株を回復させ、2番花・3番花を咲かせる。
③9月に1回。
秋に咲く花芽を育てます。