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月経血コントロールってなに?どうするの?

月経血コントロール

月経血コントロールは、簡単に説明をすると、「生理中の経血をナプキンに出すのではなく、トイレで出す」ということ。
初めて耳にする方は、不可能に思われがちですが実際は女性なら、どなたでもできるようになっています。
私も最初は、そんな事出来ないと思いましたが、やってみたら驚くほど快適で、思ったほど難しくありませんでした。
紙ナプキンが普及する前の布を当てていた時代よりも前の女性達は、着物の下に下着を着ける習慣がなく、生漉き(きずき)の紙を詰めていただけでした。
小さく丸めた紙を栓のように膣口からすぐのところに入れていただけなので、垂れ流していたら大変なことになります。
だから自分の意志で経血を排泄できるようになっていたのです。

月経血コントロールが出来るようになると何がいいのかと思われる方も多いと思います。
実は、出来るようになると嬉しい効果がたくさんあります♪

まずは突然生理になっても慌てることがなくなります。生理日近くに薄手の布ナプキンや布ライナーをあてておけば問題なし。
布ナプキンも、大きなタイプのものや防水布入りのものを使わずに済むので、一番通気性のいいタイプのもので生理の初めから終わりまで過ごせます。
生理痛が緩和したり、経血量が減り、早く終わる方もいます。
お手洗に行った都度、経血を出し切るようになると、布ナプキンも汚れずお洗濯も楽になります。
「布ナプキンはお洗濯が面倒」と思っている方こそ、「布には出さずに汚さない!」と思うと月経血コントロールに意識が向きやすいかもしれません♪

いきなり何時間も溜めておくのは難しいと思いますが、慣れるまで多い日などはこまめにトイレで出せば、布ナプキンは汚れずに済みますし、外出時の荷物(替え)も減ります。 経血コントロールは、骨盤底筋を鍛えることにより自分の意志で経血を排泄できるようになるのですが、膀胱や直腸を支える筋肉でもあるので、 尿漏れにも効果的です。

体に嬉しい効果もたくさん♪

そして思わぬ副産物もあります。 それは、愛し愛されるカラダになって妊娠力アップに繋がること。
コントロール出来る体になれば、膣の筋力が上がり、自分がきちんと快楽を感じられる「愛すべきカラダ」を持ち、それに連動して相手の体も満たす「愛されるべきカラダ」になるということです。
良いsexは、女性にとってとても大切なことで、心と体のバランスが整い、健康的な美しさを手に入れることが出来ます。
パートナーと愛情のもとでの行為は、PMSや更年期障害の症状を改善させたりもしますし、妊娠しやすい体を作る事にも繋がり、妊娠だけを目的としない自然な肌の触れ合いを求めての行為に変わることで回数も増えます。
パートナーと日にちを気にせず触れ合いを楽しんでみる。
すると体の緊張が緩み、子宮はあたたかくやわらかく、居心地の良い環境を作ることができます。
野生動物は交尾の刺激を受けて排卵するため妊娠率がとても高いのをご存知でしょうか?
本能に基づいた行為は奇跡みたいなことを、私たちに起こしてくれます。
いいこと尽くしの月経血コントロール。挑戦したい!と思われましたか?

はじめるには、最も大切で簡単に実践できることがあります。それは、「きちんと意識する」ことです。

紙ナプキンは高分子吸収ポリマーが一瞬にして血液を吸収して固めてしまうため、自然と無意識に経血を垂れ流してしまいます。
布ナプキンに変えた多くの方から、「自然とコントロールできるようになった」とお伝え頂きますが、これは布ナプキンにすることで「生理や子宮を意識するようになる」ことと深い関係があると思います。
ただ生理を楽にするためにとどまらず、「自分の体の機能をきちんと使う」そうすると、紙ナプキンで鈍ってしまった子宮や体は目覚め、好循環のもとに動き出してくれます。
まずは難しく考えずにやってみることから始めてみてください。

月経血コントロールを実践してみましょう!

コントロールしやすいポイントや体の使い方は個々に違いますが、まずは一番基本的な流れをお伝えします。

≪point1≫

"お手洗いに行きたい"と尿意を感じて我慢する時のように、膣口を締めておく。
子宮に吸い上げるイメージでキューっと引き締めておいてください。
*分かりにくい方は、排尿時に途中で止めてみてください。この時膣口も締まるので分かりやすいと思います。
出来ない、分からない方は骨盤底筋が弱っている可能性があるので、お手洗いの度に締めては出す、を繰り返して練習しましょう。

≪point2≫

慣れるまで1時間おきに小まめにお手洗いに行きます。心配な方は30分おきに行きましょう。
朝起き上がる時も膣口を締めてお手洗いに行きます。血液がジュワーッと降りてくるのを感じると思います。
子宮にたまった経血をリラックスした状態で排出します。最後に腹圧をかけて出し切ります。
この時無理に力をかけて手でお腹を押したりしないようにしましょう。
子宮に経血を溜める、膣口を締める、お手洗いで出す、と意識して行う事により少しずつ経血が子宮にたまっている量が分かるようになります。
*うまくできなくても大丈夫です。日々point1の排尿時の止めて出す、を繰り返し練習しましょう。

≪point3≫

お手洗いで経血を出せるようになるために、生理の時以外の日もゆっくり膣を締めて緩める動作をしてみましょう。
電車の中や座ってデスクワークをしているときなども有効活用できます。
骨盤底筋を日ごろから鍛えておくことは尿漏れを防いだり、免疫力アップにもなります。
またコントロールを習得するために知っておいてほしいことは、なるべく布ナプキンを当ててほしいという事。布を当てるほうが断然意識しやすいからです。
経血コントロールが出来るようになるために重要なのは、子宮や生理の経血を意識することです。
紙ナプキンだと体がいつでも経血を垂れ流してよい、と体が認識してしまうので、普段は子宮に経血が溜まってゆく感覚を考えませんが、布ナプキンは下着と変わらない着け心地の為、人の習性として"汚したくない"と感じることから布ナプキンにしたら経血コントロールが自然と出来るようになるというのは意識が子宮、膣口に向いたからです。

ここまでが基本の流れです。どうでしょうか?出来る気がしませんか?
最後に経血コントロールをする上でとても大切なことをお伝えします。

"自然な物を身に着け、カラダの感覚を鈍らせない"ということはもちろん、
"経血を溜めておける子宮のスペースがあるカラダを作る事"が重要です。

経血コントロールをするにあたり、膣口を締めるとお伝えしましたが、締めるのはあくまで膣口です。
子宮は緩めて膣口は締めるというのがポイントです。
子宮を緩めるとは、ピンと来ないと思いますが、現代人はストレスや同じ姿勢でのデスクワーク作業などで、知らず知らずのうちにカラダが緊張して固まっている方が多いのです。
そのせいで肩が凝るように、内臓も凝ってしまいます。
この凝りをほぐすため、リラックスすること。
カラダの緊張をほぐすことが大事です。
関節やカラダをブラブラとしてみたり、骨盤をハの字に前後左右回してみたり、腹式呼吸をしてみましょう。
カラダを温めて、さすってあげる。日ごろから出来ることを少しずつ、意識してやってみる。
そうすると段々経血コントロールが出来るようになります。
あせらず、それぞれのペースでチャレンジしてみてください。

おしっこは膀胱いっぱいに溜まって出そうになったらお手洗いで出す。
生理の経血もそれと変わりません。
そう考えるとなんだか出来そうですよね♪
昔の女性は出来ていたこと、私たち女性にはその機能があります。
赤ちゃんだって柔らかいふかふかの子宮の方が居心地が良いと思いませんか?

「うまくできない、失敗するかもしれない」
完全に出来なくても、ずっと経血を紙ナプキンに垂れ流すより何倍も嬉しい効果をカラダにもたらしてくれますから、ぜひ挑戦してください♪
愛し、愛されるカラダになり全ての女性が子宮から元気になってほしいと願っています。