温度や湿度によっても作業が変化するうつわづくり。ここでは、「麦山窯のうつわができるまで」をスライドショーでごらんいただけます。ごゆるりと、ご覧下さい。
1 「土練(どれん)」 土を練る
  そのときの状況(季節、それに伴った気温、湿度の変化等)によって、土と水の分量を調節します。また、製品によっても調節を行い土を練ります。麦山窯では、並土(通常商品)、強化磁器土(強化磁器商品)、耐熱土(直火(耐熱)商品)の三種類の土でそれぞれの器を作ります。
2 「鋳込み(いこみ)」 型で形を作る
  石膏の「型(かた)」に土を流し込みます。その後「型」が余分な水分を吸収し、中に固まった土が残ります。これを「生地(きじ)」と呼びます。それが製品の形(ベース)となります。この石膏の「型」、朝一番で使う際は乾いているので重量も軽く水もよく吸うのですが、気を抜いていると水分を吸いすぎて生地の「切れ」や「ゆがみ」の原因になります。逆に、使うたびに「型」は水分を吸うため、その日の夕方になると重量も重くなり、水分を吸いづらい状況になります。そのため、放置しておく時間も長くなります。そのような調整を常に行う行程です。
3 「乾燥(かんそう)」 乾燥させる
  「生地」を乾燥場(かんそうば)という部屋に運び入れ、ゆっくり乾かします。これは製品の品質向上及び、この後の作業をスムーズに進めるために行う作業です。急激に乾燥させてしまうと、切れてしまったり、歪んでしまいます。
4 「成形(せいけい)」 削って形を整える
  乾燥場から出した生地を一つずつ「はばり」という専門道具で削っていき、余分な部分をそぎ落とし形を整えていきます。
5 「水拭き(みずぶき)」 削ったところを拭き滑らかにする
  削った部分や生地全体を、水を含んだ柔らかいスポンジで拭き、削り跡や表面全体を滑らかにします。この時点までは、万が一割れてしまったり、歪んでしまっても土を練る行程に戻すことができます。
6 「素焼き(すやき)」 素焼きをする
  約800度の温度で6時間から8時間ほど窯で焼く行程です。水分を飛ばし、不純物を取り除き、この後の下絵付けの作業や釉薬を施す作業をスムーズにするために行います。
7 「はらい」 ほこりや残りかすを払う
  素焼きから出てきた、生地の表面についている塵やほこり、細かい土の残りかす等をエアーで一つずつ掃いて検品します。
8 「下絵付け(したえつけ)」 下絵付けをする
  素焼きの生地一つ一つに直接「絵付け」を施します。釉薬という表面をコーティングする薬を塗る作業を行う前に絵をつけるので、下絵とい言います。
9 「施釉(せゆう)」 釉薬(ゆうやく)を施す
  生地の表面に釉薬という主にガラス質の原料を塗布します。これは出来上がり後の防水効果、及び防汚効果があります。素焼きの行程によって製品自体が乾ききっているため、釉薬の中に浸けた後、数秒で水分は生地に吸収され、表面に釉薬の原料だけが残ります。製品によっては釉薬のみで柄を施すものもあり、逆に釉薬を施さない場合(ビスク)もあります。
10 「本焼成(ほんしょうせい)」 本窯に入れる
  最高点1300度以上の温度で16時間から18時間ほど焼きます。
11 「ハマ擦り(はますり)」ハマを擦る
  窯から出てきた器の底の部分(ハマ)はとてもざらついているため、そのざらつきを滑らかにするために一つ一つ研磨機で擦ります。
12 「検品(けんぴん)」 検品をする
  器に傷や汚れ等がないかを一つ一つ確認し検品をします。
13 「上絵付け(うわえつけ)」 上絵付けをする
  絵柄によっては、焼き上がった器に絵を付ける、上絵付けという行程を行います。約800度の温度で8時間ほどかけて絵の具を焼き付けます。焼きあがった器の上から絵を付けるため上絵付けと言います。下絵の場合は、高温で焼成されるため発色が暗くにぶいものになってしまいますが、上絵付けの場合は、赤や黄色、緑や青など華やかな色を出す事ができます。
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