トレイルランナー(スマートウォッチ初心者)が、
『Amazfit Cheetah』を使ってみた!

コロナ禍で在宅勤務が増えて外食の機会がなくなり、空いた時間にジョギングをすること3か月。
気づいたら10kgのダイエットに成功していた現在41歳のトレイルランニングが趣味の男が、ずーっと気になっていた「GPS付きのスマートウォッチ」を初体験。
新発売の『Amazfit Cheetah』を使ってみたので、レビューしていきたいと思います!
願わくば、コースロスト0を目指して・・・。

 

まずは、着用してジョギング

昔から説明書と言うものに縁がない(読まないだけ)ので、とりあえず巻いて走る!昨今の電子機器は、ユーザーインターフェイスが優れているので、ノンストレス!

タッチパネルを適当に触ると、「屋外ランニング」の文字をすぐに発見!
ピッとタッチするとカウントアップ開始。まず驚いたのは、ペース・運動時間・移動距離・心拍数が一つの画面で常時確認できること!!

今までは、スマホアプリを立ち上げていちいち確認していたので、かなり煩わしかった作業が、腕を上げるだけでできるなんて感激!!また、時計のリューズを回すことで、ロックを解除したり、項目を選んだりとマウスのホイールのようなギミックにびっくり!技術革新を感じる瞬間でした。

しかも、スワイプすればどんどん情報が溢れ出てくる!すごい!!
さらに何もしていないのにルートを記録している様。さすが、GPS内臓!
そんな風に感動しつつ走っていると、すぐに1km・・・。

画面_ペース

すると突然のバイブレーション!びっくりして見てみると、画面にペースが表記されている。何と!自動で1km毎にペース表示をしてくれるなんて!!
これで、インターバルトレーニングで同じところをぐるぐる回らなくて済む!これはうれしい。同じところを何度も回るのは、飽きるんです。

しかも、「ハァハァッ」って苦しそうにおじさんがぐるぐる走っていると変な目で見られるし・・・。
だから、気まぐれでコースが変わるランニング中にもGPSのおかげで、正確な距離でインターバルトレーニングができるのはすごいと思います!!

画面_ペース

あとは、シンプルにカッコいいんだよね!
この時計つけて走ってるとテンション上がって、時に億劫に感じるトレーニングも「おれ、本気だぜ」と頑張れる~。これは、つけて走ってみないとわからない点だから、ぜひ試してみてほしいです!!

装着感は、シリコンバンドなので、しっとりと腕に吸い付く感覚。サイズの調整が細かくできるので必ず合うサイズが見つかるはず。 軽いので、長時間つけていてもストレスになることはなかったです。水で簡単に流せばすっきり洗えて、臭いもしないのがいいですね。

トレーニング結果を見てみる

トレーニングの結果を見やすく表示してくれるのはもちろんのこと、「評価」までしてくれることに驚きました。「Vo2Maxが5%上昇」などと毎回のトレーニング終了時に教えてくれるのに加えて、1km毎の通知の際にも「標準ペース↓」と自分の今と過去を比べて表示してくれます。

これには、「くそー!もう少し頑張ってペース上げるか!」とコーチにお尻を叩かれるような効果を感じます。(笑)さぼれないので、トレーニング効率が上がること間違いなしです。

また、【有酸素TE】・【無酸素TE】というトレーニング効果を数値化して示してくれます。【有酸素/無酸素TE】は、有/無酸素能力向上に関するトレーニング効果を測定する指標で、ユーザーのプロフィール、および運動中の心拍数と速度に基づき、評価0.0 から 5.0の間で表されます。

TE スコアが高いほど、運動の強度が高いことを示していて、各能力の向上を望むことができます。自分が狙っているトレーニング効果をちゃんと上げられているのかの客観的な指標になるのでとてもいいですね。 【完全回復時間】については、「そんなもんなのかねぇ」という程度でしか見ていません。毎日走るのに気にしていてもしょうがないので。

   
最終1kmペース 完全回復時間
移動距離 トレーニング効果

1つだけ加えられるなら、「主観的運動強度」を記録する機能があると嬉しいですね。怪我予防に役立つので、アップデートの時とかにサラッと追加されていたら感激してしまうかも!

さらにスマートフォンで、トレーニング結果を確認

見てください!この見やすい画面!!

野外ランニング

そして、この詳細なデータ!!!

詳細データ_1 詳細データ_2

距離・総時間・エクササイズ時間・平均ペース・ベストペース(トレーニング中の1km最速ペース)・平均歩行頻度・歩く最大歩行頻度(最大歩行ピッチ)・平均歩幅・歩数合計・最高標高・最低標高・平均標高・獲得距離(=登坂距離:上り坂を登った際の累計の距離)・獲得標高上り・獲得標高下り・平均勾配(すべての勾配区間の平均値)・消費カロリー・平均心拍数・最大BPM・最小心拍数・有酸素運動TE・無酸素運動TE・現在の運動負荷・最大酸素摂取量(VO2MAX)と望外の情報量!!

友人に機器を借りたりしながら、一つ一つ他の製品などと数値の誤差を比べてみた結果を見てみると以下のようになりました。

1:距離については、asicsが提供している【runkeeper】というアプリと比べてみた(GPSはiphoneのものを使っている)ところ、10kmで70mの誤差。正直どっちが正しい数値なのかわかりませんが、誤差の範囲で全く気になりません。

2:エクササイズ時間:信号待ちなどで、止まっていた時間はもうちょっとあったはずなので、なぜ「1秒」になるのか、判断基準がわからないというのが正直な感想。この指標は特に必要ないので、気になりません。もしかすると、心拍数の増減が激しいジムでの筋トレやスピードの変化がもっとわかりやすい自転車だと正確な数値が出るのかもしれません。

3:最高標高・最低標高:紙地図で確認したところ、誤差5mでした。これは、非常に優秀!トレイルランニング中、地図上でどこにいるかわからなくなった時に、標高で大体の居場所をつかむときというのがよくあるので、標高の正確性って非常に大事なんですよね。縦走中なんて標高標識がなかなか出てこないので、自分があと何kmでエイドに着くのか簡単に予想できるって、非常に助かります。

4:心拍数関係:友人に借りて、心拍数計測に定評のある某P社(〇olar社)の心拍センサーを使って誤差を測ったところ、+0~3の範囲でした。Cheetahの方が、プラス寄りに出るのが癖のようですが、乳酸閾値でペースをキープしたい自分としては、マイナス気味で出るより断然いいので、合格点です。

5:VO2MAX:ずーっと気になっていたVO2MAX!!一肌脱いで、専門機器のあるスポーツジムに行って測ってみました!写真のランの二日後にジムに行ったので、結果もまずまず信頼性があると思うのですが・・・。な、なんと!!ジムでは50mlでしたー!誤差1mlという驚異の正確性!これは、信頼できますぞ~。今まで、専門のジムなどに行かないと計測できなかったので、金額的・時間的コストを考えて二の足を踏んでいたVO2MAXも日々の練習時に測れるとなると、トレーニングのクオリティが格段にアップすること間違いなしです!!

マップ(ナビ)機能を使う

トレラン大会でロストしがちな私が一番使ってみたかった機能であり、
今回一番紹介したい機能がコレ!!!

マップ機能

ご覧の通りの見やすい画面。事前にマップをダウンロードし、GPSファイルを転送しておく必要がありますが、道迷いを防げると思えば、軽い労力だと思います。地図読みが苦手な方には、猛プッシュしたい機能です。ただ、あくまで【ナビ機能】がメインなので、マップ上にお店や住所の表記はありません。だから、マップだけダウンロードしておいて、走りながら【お店を探す】とか、【場所を検索する】ということはできないということは理解しておいたほうがいいところです。

オフライン用のマップのダウンロードの仕方も簡単!
ただ、Bluetoothの設定はオンにしておいてください!!

zepp_マイデバイス

1.専用アプリ【zeppアプリ】を開いて、「マイデバイス」内の対象機種をタップ。

アプリの設定_マップ

2.「アプリの設定」→「マップ」をタップ。

デバイスをダウンロードリストに追加

3.ピンチして地図を拡大縮小できるので、ダウンロード範囲を選択する。都市や地域を入力して検索することも可能。選択後、「デバイスのダウンロードリストに追加」をタップすると、「デバイスのダウンロードタスクに追加しました」のメッセージが表示される。次はウォッチの設定に移ります。

地図リソースをダウンロード

4.ウォッチで「地図のリソースをダウンロードできます。ダウンロードしますか?」が表示されたら、「✔」をタップ。

ダウンロード中

5.ダウンロード開始。選択範囲によってダウンロード時間が変わります。
100mileなどの広い範囲を必要とする場合は、それなりに時間がかかるので、
事前にやっておくことをおススメします。

次は、ナビ設定!

GPSファイルの選択

1.読み込ませたいGPSファイルを選択する。

共有を選ぶ

2.共有を選ぶ

zeppを選択

3.もちろん【zepp】

保存

4.「保存」をタップ

18

5.【zepp】内のマイルートに保存されているので、該当のファイルをタップして「転送」をタップ

転送

6.ウォッチの「ランニング(屋外)」を選びタップし、スワイプして「設定」画面に進む

設定

7.運動アシスタントをタップ

運動アシスタント

8.ルートプレビューをタップ

ルートプレビュー

9.使用したいマップか確認。
これで、走り出せばオッケー!!

マップを確認

10.「コース逸脱アラート」という機能もあり、設定を20mと50mから選ぶことができます。
*トレイルランニングの大会中などに自分の居場所をロストしがちな人は、20mにしておくことをおススメします。
設定しているコース上から離れると教えてくれるので、安心です!!

雨でも安心の防水性

この時計は、5atmという防水基準が設定されています。初めて聞く単語だったので、調べてみました。

「ISO 22810-2010 規格によれば、Amazfit Cheetahは5ATMの定格を達成し、最大50メートルの耐水性を備えているため、水しぶき、雪、シャワー、水泳などに適しています。BV (Bureau Veritas認証) によって実施された第三者テストに合格しており、レポート番号はXRX-WDG-P23020150です。

蒸気が多すぎるとシールに影響を及ぼし、将来的に耐水性が低下する可能性があるため、熱いシャワーを浴びるときやサウナに行くときは時計を外してください。」 トレラン的にはバッチリ大丈夫なスペックということです。

ただ、-20℃の雪山・灼熱の砂漠・ジャングル・海をカヤックでわたることが当たり前の【アドベンチャーレース】業界には、もしかするとスペックが若干足りないかもしれません。

スマホが不要になる!

普段のトレーニングの時は大体音楽を聴いているのですが、この時計は、音楽ファイルの保存もできる!!最大保存容量は約2.3GBで、約270~470 曲の MP3データを保存できるとのこと。トレーニング時に必要なデータも時計内部で記録できるので、家に帰ってスマホにつなげば、ダウンロード可能。

こうなるとスマホを持って行かなくてもトレーニングが可能に。「ズボンのポケットじゃ落としちゃうかもしれないからランニングベルト買わなきゃなー」なんて悩む必要もなくなります。

安心のサポート

難しい説明書を読まなくても、重要な機能や項目は、ホームページ上の【サポート】と【教えてAmazfit】で教えてくれます。

一般的な使い方の説明だけではなく、「保護フィルムの貼り方」、「PAIってなに?」、「血中酸素レベルってなに?」、「アレクサを使おう!」などなど、大概の「ん?これ何??」にも対応してくれます。かゆいところに手が届く感じが、うれしいですね。

もちろんQ&Aもしっかりあるので、安心。 企業側が、「製品の魅力を知ってほしい!余すところなく使ってほしい!!」と考えている姿勢が伺えて、信頼感が増しました。

まとめ

これは、確実に“買い”だと思います。特にナビ機能は秀逸!
トレラン大会での致命傷である【道迷い】が減るのは間違いないと思いますよ。眠いと判断力がガタ落ちになるんですよね。 多機能になればなるほどネックになるバッテリーも使ってみた感覚では、100mileレースも難なくこなしそうです。

連続5日間、日毎1.5時間の屋外ランニングの計測をしても減ったバッテリーは28%でした。公式サイトでも「ハードな使用環境でも7日間は大丈夫」とのことなので、必要十分です。

今回初めて使ってみたスマートウォッチですが、こんなに便利ならもっと早く知りたかった!「そんな高級な時計、必要ないだろ~」と思っていた自分が恥ずかしい。 使わなかった機能が、まだまだたくさんあって、紹介しきれずに申し訳ないと思っています。まぁ、アプリなどでのカスタマイズがたくさんあるので、すべて紹介するというのは無理な話。

これから見やすいフェイス画面を探したいと思っていますが、この先は、公式サイトの説明書に譲ります~。皆さんもamazfit cheetah を使ってもう一段上のランニング&トレランライフを手に入れてください!! 絶対におススメ!!!



製品名:Amazfit Cheetah / Speed star gray
https://www.amazfit.jp/products/amazfit-cheetah/

sp170063

サイズ 46.7 × 46.7 × 11.9mm (心拍ベース除く)
重量 47g(バンド含む)/32g(バンド除く)
ボディ素材 繊維強化ポリマー
ディスプレイ素材 AMOLED
バンド素材 シリコン
タッチスクリーン Panda 強化ガラス+指紋防止コーティング
ディスプレイサイズ 1.39インチ
解像度 454×454
稼働時間* 最大14日間(標準的な使用の場合)
防水グレード 5ATM
対応デバイス Android 7.0 以上、iOS 12.0 以上