抜粋記事

ミカン農家に朗報
みかん農家だけでなく消費者にとってもすごく大事な発表と思います
がん抑制効果発表 
おいしくてヘルシーを証明  消費拡大を期待
 ”ミカンが色づくと医者が青くなる”。ミカンを食べると健康になるという言い伝えを裏付ける
研究成果が登場した。農水省果樹試験場、京都府立医科大学などの共同研究グループは
世界で初めて、かんきつの中に含まれる二つの成分に強い発ガン抑制効果があることを突き止めた。
一つの成分は、温州ミカンに多量に含まれ、さらに発ガン抑制物質がいろいろ見つかりそうだという。
需要減にあえぐ温州ミカンの見直しにつながることが期待されている。
強い発ガン抑制効果が見つかったのは、色素の一種「β−クリプトキサンチン」。温州ミカンに
限って果肉部分に一個につき1〜2rほど含まれ、完熟させるほど含量が多くなるという。
グレープフルーツやオレンジ、甘夏、伊予柑には含まれていない。

 もうひとつの発ガン抑制物質は、夏ミカン、八朔、ユズ(カボス・すだち)、カラタチなどの果皮に
多く含まれる「オーラプテン」という香りの成分。そのまま食べるわけにいかないが、マーマレードなど
で、消費可能だ。同グループは、この二成分以外にも、かんきつに含まれるいくつかの
発ガン抑制成分の研究を進めており、まだまだ見つかる可能性がある。

 農水省果樹試カンキツ部品質科学研究室の矢野昌充室長は「二十年前はひとり年間20sの
ミカンを食べていたが今は5〜6s。今後、ミカンの消費拡大につなげたい」と話している。
 この研究結果について、日園連の佐藤専務は「素晴らしい成果だ。消費増につながるよう
PRしていきたい」と歓迎する。
かんきつにがん抑制効果
 かんきつ類から二種類の新しい発ガン抑制物質を世界で初めて発見したと農水省果樹試験場が
13日、発表した。うち1種類は日本の温州みかんに多く含まれるベータ・クリプトキサンチンで、
発ガン抑制作用が特に強く、健康食品としてみかんの見直しにつながる成分という。
発見したのは、果樹試験場カンキツ部(静岡県清水市)の矢野昌充室長と京都府立医大の
西野輔翼教授、京大農学部、近畿大生物理工学部の共同研究グループ。

 かんきつ類が発ガン予防によいとの疫学データを手がかりに、どの成分が効いているのか調べた。
その結果、みかん1個に1〜2ミリc含まれ黄色のもとになっているベータ・クリプトキサンチンに
強い発ガン抑制作用があることを見つけた。作用の程度は、同じ色素のカロチノイドの一種で、
ガン抑制物質として知られるベータ・カロチンより5倍も強かった。

 毎日みかんを1,2個食べるだけで、ガン予防の効果を期待できるほどだった。
研究グループは、安価に大量精製する方法も開発した。

 もう一つあらたに見つかったガン抑制物質は、ナツミカンやハッサク、グレープフルーツの
果皮に含まれるオーラプテン。果肉にはほとんどないが、ガンの一因となる活性酸素が
体内で作られるのを防ぐ働きがある。
                                 平成10年5月14日 朝刊に掲載されていました。
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