2022.06.10

熱狂的なファンをもつイザイア。モデルの選び方やブランドヒストリーをご紹介

クラシコイタリアを代表するブランド【ISAIA/イザイア】。 様々な所で耳にする機会が多いブランドで、『素晴らしい仕立てと独特の世界観をもったブランド』として、長きにわたり人気を博しています。 どんなブランドで、価格帯はどのくらい? あの名モデル『グレゴリー』のおすすめポイント、レッドコーラルってなに? 等、詳しくご紹介していきます。

イザイアってどんなブランド?

isaia

長い歴史と確かな実力の強い裏付けがあるブランドながら、常に現代的なスタイルを追求するブランドです。
スーツでも、ネイビーやグレーの無地ばかりのブランドとは違い、華やかなチェックやストライプを多用しています。
その分、あくまでも奇抜さを抑えた美しいシルエットは汎用性が高く、"きれいなシルエットを自由に楽しむ" という雰囲気を強く感じさせるラインナップ。
世界的なトレンドに大きく左右されず、イザイアブランドとしての世界観を、毎シーズン随所に感じることができます。
イザイアのオーナー ジャンルカ・イザイア氏のスナップ写真を見ても、例えば構築的なネイビーのスーツに、派手なニットタイ、そして足元はサンダルを合わせるといった、日本人では考えられないような色々なスタイルをしています。
それがすこぶる格好いいのは、ジャンルカ・イザイア氏が心からファッションを楽しんでいるからでしょう。
そんな、ルールに縛られないスタイルが日本人には新鮮で、『こんな服を着こなしたい』という、憧憬にも似た想いを与えてくれるブランドです。

イザイアの歴史

history

1957年、服地商だったエンリコを中心に、ロザリオ、コラード・イザイア3兄弟がスタートさせたブランド「ISAIA(イザイア)」。
半数の住民がプロのテーラーであるナポリ近郊のCasalnouvoにて優秀な職人を雇い、伝統的なナポリ仕立ての高みを追求していきます。
そして、その抜きん出た高い技術力で、ナポリで最も有名な店と言われるほどに成長していきます。
その後にエンリコ・イザイアは、あのKiton(キートン)でチェザーレ・アットリーニやルチアーノ・バルベラ等と共に活躍し、その創成期を支えます。
素晴らしい品質が認められ、あのクラシコイタリア協会に加盟したイザイアは、キートンやベルベストなどと肩を並べ、世界中の著名人を顧客に持つようになっていきます。
ナポリならではのハンドを用いた柔らかな仕立てと、卓越したカッティング、美しいドレープライン等、熟練職人が施す縫製技術によって生まれたスーツは、『身に纏う芸術品』とまで評される程。
今では非常に珍しい家族経営のブランドで成功したイザイアは、歴史のコンセプトを再解釈し、伝統とイノベーション、最新技術を駆使した針と糸の芸術文化を絶え間なく革新します。
それによって、クラシックな手法による最高の着心地を保ちながら、極めて現代的なスタイルを発信し続けています。

イザイアの人気モデル

イザイアは、毎シーズン沢山のモデルを出すブランドではありません。
その分、ひとつひとつのモデルの完成度は抜群に高く、どのモデルでもハズレはありません。
モデルはグレゴリーやセイラーが有名ですが、イザイアはそれだけじゃありません。
中でもイザイアらしさを存分に味わえる人気モデル6型をご紹介します。

GREGORY / グレゴリー

gregory

言わずと知れたイザイアのアイコン的なモデル GREGORY(グレゴリー)。ナポリのブランドでありながら、薄手の肩パットで構築した男性的な肩のシルエット、自然に絞り込まれたウエストラインなど、どことなくブリティッシュスーツを感じさせるスタイルが特徴。イタリア的な軽さと柔らかさを持った構築的なスーツといった位置づけは、他のブランドではなかなか見られない絶妙のバランス。着ると背筋がすっと伸びるような真面目さと、肩にそっと乗るような軽い着心地。それらを併せ持った、ビジネスシーンに大正解のモデルです。

CORTINA / コルティナ

CORTINA

モダンなスタイルとカジュアルな一面を見事に両立しているモデルCORTINA(コルティナ)。卓越した技術による本毛芯仕立てで仕立てられた同モデルは、ほのかなマニカカミーチャによる軽い着心地が特徴。やや短めの着丈、2パッチポケット、絶妙のバランスで配されたボタン位置によって、軽快な印象を与えています。程よいカジュアル感を演出したモデルで、少し遊び心があるスタイルを求める方に人気を博しています。

Marechiaro / マレキアーロ

Marechiaro

肩パッドや袖山の副資材を省き、ラペル幅を大きく設定した、ナポリクラシックスタイルを表現しているモデルMarechiaro (マレキアーロ)。大き目のラペルや肩パッドを省いた仕立て等、ナポリ本来の雰囲気と軽い着心地を持ちながら、あえて誇張せず、現代にマッチするスタイルに落とし込んでるモデルです。良い意味でイザイアらしいモード感が抜けた、リラックス感のある雰囲気が魅力のモデルです。

SANITA / サニタ

SANITA

イザイアらしいモダンな雰囲気と南イタリアらしい遊び心を纏ったモデルSANITA(サニタ)。肩パッドを配しながらも肩山の主張は抑えた丸みのあるフォルムにすることで、構築的でありながらナポリらしい優しい印象に。芯地も入っているので、立体感のある男性的な胸元を演出いただけます。細身に設定されたパンツの裾幅等によって、現代的なスマートさも持ち合わせたスタイルに仕上がっています。

CAPRI / カプリ

CAPRI

イザイアのハイエンドモデルがこのCAPRI(カプリ)。ハンドメイドによる増芯を配した立体的な胸周り、ボリュームのある二の腕は身体を丸く包み込むとともにグラマラスに魅せてくれます。肩パッドを排したマニカカミーチャの柔らかなショルダーラインは、ナポリらしさをしっかりと残したクラシックかつエレガントな雰囲気に。ラぺルはグレゴリーに代表されるようなオーソドックスなスタイルなので、シャツやタイを選ばずに幅広いコーデが可能です。

MUSA / ムーサ

MUSA

ナチュラルなショルダーラインの軽いマニカカミーチャ等、ナポリの香りを色濃く残したモデルMUSA(ムーサ)。あくまでもモダンさを追求するISAIAらしさと、南イタリアの陽気な雰囲気がバランスよく調和したモデルです。大きく張り出したラペルが印象的なモデルで、遊び心のある生地とよく合う、陽気で洒落感のある雰囲気に仕上がっています。

価格帯や取扱い店は?

shops

価格帯は、生地等によっても差がありますが、スーツなら30〜40万円台が基本的な価格帯。
同じクラシコイタリア系のブランドで言えば、ベルベスト、スティレ・ラティーノ、オラツィオ・ルチアーノ、サルトリア・ダルクォーレといったブランドが、近い価格帯になりそうです。
またシャツで5〜6万円位、ニットやパンツが6〜8万円位と、どのアイテムものお値段もそれなりに高額ですが、その分クォリティにも非常に秀でています。
アイテム展開も多彩で、ネクタイやシューズはもちろん、サングラスや財布といった小物から、アイフォンケースのようなトレンド感のあるアイテムまで幅広いラインナップです。
東京ミッドタウンや伊勢丹新宿店の直営店をはじめ、バーニーズニューヨーク、エストネーション、ビームス等の高感度セレクトショップでも取り扱われることからも、イザイアの格と人気を垣間見ることができます。

アイコンの赤い珊瑚(レッドコーラル)

redicon

赤唐辛子やてんとう虫など、イタリアにはレッドカラーのラッキーアイテムが沢山存在します。
イザイアでは、ナポリの長い歴史の象徴である地中海のレッドコーラル(赤珊瑚)をアイコンとして、ナポリの伝統と文化を伝えています。
赤珊瑚は、ヨーロッパでは子供や出産のお守り、インドでは魔除け、そして日本では戦に出る武士のお守りであり、命の源である海の力を宿している宝石として、世界中で珍重されてきました。
古来よりお守りや魔除けであった珊瑚を、ブランドのアイコンに用いる感覚は、イザイアならではと言えるでしょう。
イザイアでは、スーツやジャケットのラペルピンのみならず、アイテムのどこかに、よくこのレッドコーラルが用いられています。
それも、お守りや魔除けといった意味があるはずですので、身に着けていてとても気持ちが良いですね。

イザイアのまとめ

いかがでしたでしょうか?
イザイアというブランドを、深く知ることができたでしょうか?
現在、世界中に数えきれないほどのブランドがありますが、その中で『素晴らしい仕立てと独特の世界観をもったブランド』と言えば、まずイザイアを挙げずにはいられません。
お値段は高額ですが、熱狂的なファンが多いということは、値段に関わらず品質やブランドバリューに満足している方が多いという裏付けです。
是非一度、ジャケットを羽織って頂きたいです。
その一瞬で虜になってしまうかもしれません。
そんな可能性を秘めたブランドですよ。

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