たくさんの想いが詰まった、カタリ限定モデル

QATARI × chausser / PC-5028VB

こんにちは。カタリのwebスタッフの吉田です。

9月も半ばになり気温が落ち着き始め、やっと"あのブーツ"をご紹介できる時期がきました。そう、PC-5028VBです。昨年、カタリの15周年を記念して発売された、ショセとカタリで企画した限定モデルです。通常モデルのPC-5028はカタリが大阪玉造に移転した2015年から取り扱い始めたモデルで、当時から多くの方からご好評を頂きました。その中で「もっとこうしてほしい」などのお声を頂く機会もあり、「いつかはお客様の声を形にしたい」と考え、昨年ようやく形になったのがPC-5028VBです。

既存モデルとの一番の違いは使用されているソール。既存モデルはレザー×ビブラムソールの組み合わせで、歩くたびになるレザーソールのコツコツ音が魅力的でしたが、その半面履き始めは滑りやすいというデメリットもあり、気になるという声もしばしばありました。

その声を取り入れて製作したPC-5028VBには全面ビブラムソールを採用。また、ビブラムソールの中でもグリップ力に定評のあるランドらソールを使用しています。雨の日のマンホールや油がこぼれたレストランの床などでもグリップ力を発揮し、滑りにくさを体現。また、既存のものよりも厚みがました分クッション性も向上しており、より快適な履き心地になりました。

ソールがラバーになった分、既存モデルより厚みが約0.5cm増しています。ヒールの高さが約5cmもあり、スタイルアップ効果も十分。また、チャンキーソールなので安定感も抜群、ランドらソールと相まって履きやすさが向上しているので、シーンを選ばずに履けるようになったの最大の魅力かもしれません。

アッパーにはステアレザーを採用。とてもキメが細かく、光を取り込んで煌めき、存在感も十分、ブラッシングするだけでも艶は増していきますが、しっかりとケアを行うことでより印象的な艶を放つようになります。定期的なケアは靴を綺麗な状態に保ち、靴の寿命を伸ばすこともできます。しっかりと行えば10年以上履くことも可能なので、ぜひケアを行ってあげてくださいね。

既存モデルと同様にグッドイヤーウェルト製法が採用されています。英国靴の聖地と言われるノーザンプトン州で生まれたもので、アッパーとアウトソールを直接縫い合わせないのが特徴で、リブと呼ばれる中底とアッパーを、ライニングと呼ばれる内装の革とウェルトを縫いあげ、その後アウトソールとウェルトを縫い合わせる製法です。

グッドイヤーウェルト製法の靴にはインソールの中にコルクが敷き詰められており、長時間履き続けても疲れにくいという特性があります。また、履きこめば履きこむほど足の形にコルクが馴染み、履き心地を損なわずに自分だけの一足へと進化します。

他の製法に比べて非常に複雑な縫合が施されているため耐久性にも優れており、突き出したコバも重厚感があり、多くの高級革靴に採用されている製法です。

カラー展開はブラックとブラウンの2色。ブラックはスタイリッシュさを与えるモードが魅力的。程よい艶感はモノトーンコーデでも存在感があり、カジュアルコーデでも締め役にぴったりです。ブラウンは温もりのある穏やかさが魅力的。カジュアルコーデとの相性は言わずもがな、通年履くこともできますが、少し肌寒い季節で本領を発揮してくれます。

秋の兆しが見えてきた今、今年もようやく紹介することができてとても嬉しいです。お客様×ショセ×カタリ、それぞれの想いが詰まった特別な限定モデル。ぜひ今年もお届けできればと思います。

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