下駄箱の靴を一足だけにしなさい

この仕事を始める前までは全く違う業界で
営業マンをしていたんですが、
その頃から靴が好きで、
パラブーツやダナー、
パラディウムなどのハードなモノから、
ドイツやアメリカのスポーツ系ブランドまで
一通り履いてきました。

ずっと家族の靴を追いやって
下駄箱を占有してきたんですが、
50歳になったこともあってか
「減らす」という考えが突然下りてきて
せっかくなのでその難問と向き合ってみることにしました。

Owner / 中口

色んなブランドがあるけど、やっぱり...

靴と一言に言っても、革靴やスニーカー、サンダルにブーツと種類は様々です。そこで、まずは履き心地から考えてみることにしました。

重厚感のあるレザーが使用されているようなカッチリとしたモノよりも、個人的には柔らかめの履き心地が好みです。それでいてラフすぎないことを考慮すると、種類については「スニーカーだな」と迷いなく決定。

次は服装から考えてみます。夏はTシャツやデニムなどカジュアルなモノが多く、たまにジャケットを羽織ることもあります。とはいえ、カッチリとはしておらず、綺麗めカジュアルといった感じの服装が多め。

あれかな?これかな?と色々と考えてみましたが、やっぱり何度考え直しても辿り着くのはパトリックのパンチ14でした。「好きな靴は?」と聞かれても、どうしてもここに来てしまうんです。

パンチ14って何が良いの?

店頭でもwebでも同じコートソールモデルであるアディダスのスタンスミスと比較されますが、実際に並べてみるとかなりの違いがあります。丸みのあるフォルムのスタンスミスと比べてパンチ14は伸びやかで端正なシルエットをしており、真上から見てみると前方から後方にかけてメリハリがあります。横から見えると重心がとても低く、これがカジュアルなスニーカーを綺麗めに見せてくれて、ロウ引きのシューレースも相まってフォーマル度を高めてくれています。

最大の魅力である履き心地について

パンチ07から仕様変更が施され、柔らかなステアレザーになったことで履き始めからフィット感が良くなり、馴染むまでのストレスが一切なくなりました。

そして、このモデルで一番好きなのが天然ゴムを使ったアウトソール。細かく刻まれた小さなソールパターンは、一つ一つが上からの体重をソフトに受け止めてくれて、ねじれてもくれます。足のどんな動きにも柔軟に対応してくれるので、長距離を歩く時の安定感が違うんです。

天然ゴムと聞くと早く減りそうですが、耐久性が意外にも高く、最長で4年ぐらい同じパンチ14を履き続けていたこともありました。

パンチ07時代から数えて今では7代目ぐらいになりますが、たまにお客様の手紙を書いているとパンチリピータ方と出会い、勝手に仲間意識が生まれて嬉しくなったりしています。

そんなパンチ14も最近では、雨の日に履けるウォータープルーフシリーズを出したり、シーズンごとにスポットカーモデルなど選択肢が増えてきています。「うーん、どれもいいなぁ」と悩ましいところですが、個人的にはサイドのパンチングが好きなので、この難問の答えはパンチ14にしようと思います。