仕入れ旅日記@チェンマイ編Vol.5
そろそろ日も傾き始める時間。電話が鳴った。
「チェンマイにいるならここに顔を出せ。オレのブラザーだ。悪いようにはしないから」
バンコクのチャトチャにお店を持つタビーちゃんだ。彼はタイダイとマリファナマークの老舗を営むナイスガイ。お互い20年選手で古い付き合いになる。
早速検索してみると間違いなくボクが馴染む雰囲気。ダメな大人の巣窟っぽい。
タイのラスタマンとイカれた白人で埋め尽くされるであろうライブパーティーが今夜もあるとの事。
行きたい。行って5分で馴染みたい(笑)
この手の白人が出入りするような店は英語が通じるのがポイント高し。
だが。しかし。
お天気は北北西の風。風力5。夜半過ぎにはカミナリを伴う激しい雨となり各地で被害が予想され厳戒体制が必要。ボクの身体の状態ね。
晴れたり曇ったり。中々に辛い。
こう言う店を足がかりにしてその街にのめり込んで行くのが好きなスタイル。滞在中一度はビールを飲みに足を運び顔を繋ぎたいところ。
ここチェンマイは業者はもちろん宿のボスでさえ簡単な英語も解しなかったりで痺れる街。
それでもバンコクでタイ語学校に通った成果かカーゴ屋のボスには「ちょっとはタイ語が話せるようになったな。彼女でも出来たか?」とからかわれた。
学校に通いタイ語を学んだ旨を伝えると一様にもれなくタイ人の顔がほころぶ。
自国の言葉を学ぼうと必死にカタコトで話す外国人。好感度あがるよね。
When in Thailand, do as the Thai people do.
ゴウニハイレバゴウニシタガエ。
英語しか話そうとしない毛唐はさっさと自国に帰りやがれ!(言い過ぎだしモウトウと読んでいて今読み方を知りました。正しくはケトウ。日本語も学ばねば。差別用語らしいので使わない方が良いと思われ)
難なく常用出来る単語は10も増えただろうか?そんなレベル。
それでも大分会話が進む手応え。中々にぐっとでございます。
昨日は「ヘン」と言う単語を覚えた。ホテルのポスがよく使うのだ。
たとえば美味しいを意味する「アロイ」
これに否定形のマイを付けて「マイ アロイ」と言うと美味しくない。マズイの意。
その間に昨日覚えたヘンを挟み「マイ ヘン アロイ」と言うと美味しくないと思うよとか美味しくなさそうに見えるなんて意味になる(と思う)
こうして匍匐前進の如くひとつひとつ単語を拾い集め咀嚼している内に自然とセンテンスが長くなり会話のキャッチボールが続き語彙も増える。
(パーサータイ)リアックワーアライ?(タイ語で)なんて言うの?の意だがコレも常用のひとつになった。
英語もそうして通りで覚えて来た。タイ語もそれにならう。もっと話したいとかもっと伝えたい。そう言う気持ちがないと語学習得は茨の道よね。いや。あっても茨の道だけど。
タイ語検定も同様。TOEICみたいなもんの点数だけ高くてもコミュニケート出来ないのなら意味ないと思うの。
タビーちゃんが紹介してくれた写真のバー。こう言う場所がボクのホントの語学学校です。