1足ずつ手作業で作られるgrow naturallyの革靴。
使用している栃木レザーは、革本来の質感や風合いを大切にした天然皮革。
1足の靴を完成させるまでに行う様々な工程は、同じ場所で、同じ職人が、ではなく、各工程ごとに数十年のキャリアを持つ、職人たちによる手作業で作られています。
丁寧な作業や、作り手の想い。大切に育てられたからこそ、履くたびに愛着が湧く、そんな靴です。

素朴で味わい深い、栃木レザー

grow naturallyで使用している革は、革本来の質感や風合いを素朴に表現している素材のみをセレクトしています。
革とは…実際に製品として使用するまでには"鞣し(なめし)"という作業が必要で、【鞣し】とは漢字を見てもわかるように、"革を柔らかく"、そして丈夫にする作業のことを指します。

使用している栃木レザーは手間と時間をかけ、ベジタブルタンニン鞣しという製法が用いられ、その中でも最も革に負担をかけない、ダブルピット製法で仕上げられています。
植物性のタンニンを使用し、約20もの工程を、約1か月という長い期間を費やし、じっくりとタンニンを皮に浸透させることで革に負担をかけず、丈夫な革が生まれるのです。
クロム鞣しという短時間で化学薬品を使う製法もありますが、あえてナチュラルな作り方にこだわっているのは、履いていく人の日常に寄り添い、経年変化を楽しでほしい、そんな想いから。

工程ごとに、熟練の技を。

靴1足が製品に仕上がるまでには大きく分けて5つの工程があり、その工程1つ1つが職人たちによる手作業。
手間と時間を惜しまず、丁寧に仕上げられることにより、手に取ってみてわかる愛着の湧く1足に。
全て詳しく紹介させて頂きたいのですが、お話が長くなってしまいそうなので…簡単ではありますが、工程を紹介させてください。



【紙型師】
まず始めは紙型の作成から。立体的な靴のデザインを平面の紙に落とし込み、その紙型に合わせて革を裁断し組み立てていくため、デザイン通りに仕上がるかどうかの大事な一歩を担う、想像と計算、経験から成り立つ工程です。

【裁断師】
仕上がった紙型から鏨(たがね・金型のこと)を作り、20トンの圧力をかけプレス機で型抜きを行います。
同じ1枚の革でも、型を抜く場所により色や質感、シボなど1足の靴で風合いが異なることから、抜く場所を適切に見極める必要があります。
熟練の感覚と適切な判断で靴になる1つ1つのパーツが出来上がります。

【製甲師】
各パーツの裁断後に革漉き機でエッジ部分の漉きを行い、縫製をしやすくした後、革専用の特殊ミシンを使用し、貼り合わせた各パーツを縫い合わせていきます。
布や生地と違い、革には厚みや質感など各々個性があるため、特徴を知り尽くした熟練の職人の勘を要します。

【底付師】
靴の形成のキモになる底付け。プレス機を使い一気に圧着し形づけることが量産時代のスタンダードではありますが、grow naturallyの靴は手作業にこだわり、機械では表現しきれない細やかな部分の形成も、職人の手によってひとつずつ丁寧に仕上げられます。

【仕上げ師】
靴創りの最終段階。これまでの各工程、裁断、縫製、底付けのチェックを行い、商品コンセプトに合った素材、カラー等に応じた仕上げ加工で素材の良さを引き出し、中敷きを貼り、そしてヒモ靴には靴ヒモを通して、目視、触診した上で丁寧に箱に詰められて完成です。

知れば知るほど、たいせつに。

1足の靴にたくさんの工程があり、工程ごとに熟練の職人たちの丁寧な作業により仕上がる、grow naturallyのレザーシューズ。
天然皮革を使用し、なるべくナチュラルな製法で創っているからこそ、履いていくごとに革が馴染み、わたし好みの靴に。
キズや、汚れも"味"となり、その変化が履いてるうちに楽しみになってきます。
手作業ならではのぬくもり、是非一度お試しください。

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