
洗う度にふわふわサラサラ感が増し、暖かいのに蒸れなくて、とても気持ちがいいです。生地はしっかり、余裕たっぷり、厚過ぎず、薄過ぎず、肌に優しく、気分爽やか、見た目もスッキリ…の優れものです。夏はやさしくクーラーの冷気から体を守り、冬は羽毛布団の中に一枚入れてふんわりあったかで蒸れずに一年中使えます。
ダブルガーゼとは表と裏2枚のガーゼ生地を点で結合しながら織り上げています。それを点結とよんでいます。織りの段階で2枚の合わさっている生地がズレないようにしています。その点結個所がなるべく見た目がわからないように織り上げダブルガーゼの表面をきれいに仕上げています。
生地の打込み本数は190本ですし、二重織のため、見た目よりも、かなり丈夫です。引張強さ、引裂強さとも、寝具はもちろん、アウター用途の基準も十分に満たしています。
端の始末は、よくある全周パイピング仕上げではなく、生地を折り返して縫い合わせたヘムレス仕様なので、柔らかいです。お洗濯しても素材が同じなのでよれません。衿元は折り返しになっているため、肌への当たりが柔らかく、首元まで掛けてもパイピングが触れた時のような不快感がありません。
よくあるガーゼケットは98本の打ち込みのガーゼをつかっていますが
このシフォンガーゼは190本のガーゼを使っています。
4重でも、5重の様な厚みとたっぷり感があります。
このガーゼの生機(きばた)は綿花がアメリカ産の綿花(米綿)が100%使用されてます。
生機(きばた)とは晒しや染色加工前の織っただけの生地を生機(きばた)と呼びます。
アメリカ産の綿花の繊維質は中国産に比べて長いです。綿(わた)から糸にするときに撚り(より)合せる(紡績)のですが、中国産の綿花を糸に紡績しますと撚りの回数が28回必要ですがアメリカ産のものは綿(わた)自体の繊維が長いので撚りの回数が24回で少なくすみます。その撚りの回数が少ない糸で織り上げた生機(きばた)は風合いが柔らかくなります。
70インチ(177.8cm)の巾を使用してます。
一般的には67〜68インチ(170cm〜172.7cm)の巾ですが別注文で70インチの巾で生機を織っています。もとの巾が177.8cmを160cmに仕上げ巾をセットしていますので、あまり引っ張らずにそれを縮めた状態のままの仕上しています。それによりガーゼ自体の風合いもよりふっくらな仕上がりになります。
また製品サイズの巾が150cmで作ることができます。
染料と顔料(がんりょう)の二種類がありますがシフォンガーゼには顔料染めは一切してません。染料で染めています。
顔料染めの顔料は粒子が大きく「絵の具を繊維の上に塗りつける」といった繊維の表面にとどまらせる方法で着色します。顔料は粒子のため色素数が少なく、濃度も低くなります。それに比べ染料染めの染料は粒子を持たない物質で液体全体に色がついています。顔料のように色を塗るのではなく繊維の中に浸透し発色します。瑞々しく艶のある発色になりその色素数は多く濃度の高い発色となります。
顔料染めと違い染料染めは繊維に浸透してますので風合いもより柔らかくなります。
液流染色(えきりゅうせんしょく)は、布(生地)を染液の流れに乗せて、移動させながら染色する方法です。つまり、ロープ状の布を、染浴中で循環させながら染色していきます。このような機構をもった染色機を「液流染色機」と言います。この液流染色機で染色すると固定シワや染めムラを低減することができます。また素材自体が嵩高性のある風合いを得るためです。だからふわふわな風合いを作ることができます。
またガーゼは摩擦によりピリング(毛玉)がおきやすいので、極力、スピードを抑えた加工をしています。
製品の全周は生地を内側で一度縫い合わせてから外周をステッチ縫いしています。よくある外周をテープで巻いてくヘム巻仕上げではありません。ヘムレス仕様の仕立てですのでヘムが体に当たることがなく柔らかいです。
また衿元は折り返しになっているため、肌への当たりが柔らかく、首元まで掛けてもヘムが触れた時のような不快感がありません。しまう時に四隅が円く反り返ったりせず、角を揃えて畳めることができます。