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おうち時間を使って、なごや帯に合う帯留を手作りしよう

まだまだ寒い日々が続きますが、春が近づいて日も長くなると洋服も和装も明るく優しい色に目が行くようになりますね。今回は早春をイメージして「結」と「ももよくさ」(※)の2つのなごや帯からコーディネートをご紹介。
(撮影は緊急事態宣言前に実施しています。)

組紐とビーズのアクセサリーづくりに挑戦

春のお出かけコーディネートを考えてみよう

なごや帯はフォーマルな着物に合わせることが多い袋帯(ふくろおび)に比べ、カジュアルな装いに合わせることが多く、より自分らしくコーディネートをすることができます。
そんななごや帯に合わせ、帯留の手作りにチャレンジしてみました。手作りの小物で春の装いにちょっとした遊び心をプラス。さてさて、どんなコーディネートが完成するでしょうか。

まずは気分と相談。帯と着物を選びましょう。

帯締めや帯留は思った以上に重要なアイテムで、きもの上級者の中には「帯締めからコーディネートを選ぶのよ」とおっしゃる方もいるくらいなのですが、ビギナーは、まず着物や帯から選んでいきましょう。今回のコーディネートを考えるのはライターAと同僚B。二人ともまずは帯からコーディネートを考えていきました。
Aは結の「TABIJI(たびじ)」というグリーンの帯にグレーの結城紬を合わせることに。TABIJIはお太鼓(背中部分の柄)にパリの地図を、お腹(腹部分の柄)に気球を配した旅のストーリーが詰まった帯です。明るいグリーンで春を意識しながらも、しっかり保温効果のある結城紬でまだ寒さの残る3月を意識したコーディネート。こちらに合う帯留には少し温かみのある春らしい一色を足したいところです。

一方、同じなごや帯でもBは少しだけフォーマルなコーディネートをチョイス。ももよくさの「繊(せん)」は抽象的な幾何学柄を織り出したすっきりとした帯。付け下げに合わせることも可能な柄ですが、今回はピンクのお召を合わせ着物の色で春を意識しました。こちらに合わせる帯留なら、すこし光沢のある素材が良さそう。

さて、なんとなく帯締めのイメージが出きたところで、手作りする帯留のパーツを探しに、貴和製作所キラリトギンザ店へ。組紐とビーズの帯留を作ることにしました。
こちらでは、店内に併設されているカフェでもアクセサリー作りを楽しむ事が出来ます。早速パーツの包装を開いて製作を開始しました。Aは初めての組紐です。店内には組紐の組み方の説明が置かれていて、それを見ながらの作業ですが、なかなか苦労している様子。途中で紐が細いため二本合わせにした方がいいことに気がつき、パーツを変更することにしました。さて、うまくいったのでしょうか?

Aの選んだ組紐

Bはかつてアクセサリーづくりを趣味としていただけあって、帯留づくりも手慣れたもの。シャワー台というパーツに帯留金具が組み合わさったものを使って、ビーズを配列していきます。シャワー台の裏は帯留パーツでふさいでしまうので、そこまできれいに始末しなくても大丈夫! などいろいろとコツがあるそう。

テグスをシャワー台の裏で片結びしてはさみで切っていきます。

左:Bの選んだビーズ 右:シャワー台

帯留が完成!

作業すること約2時間。それぞれの帯留が出来上がりました。
早速、帯留を合わせてみました。

TABIJI(グリーン)/結 (きものは参考商品)

繊(白)/結 (きものは参考商品)

どちらも春らしい優しいコーディネートとなりました。帯と着物にぴったりな帯留でより素敵に見えます。
手づくりの良いところは、自分の手持ちの素材やスキルレベルに合わせて作るモノを選べるところ。今回は新しくパーツを購入しましたが、自分の手持ちのものと新しいものを組み合わせるなど、ちょっとした工夫で色々な帯留を作ることが出来そうです。作り方は動画投稿サイトなどでも紹介されていますので、おうち時間が十分に取れそうな今の時期に作って楽しんでみてはいかがでしょうか?

なごや帯が活躍するカジュアルなシーンでは、小物の色柄を自分好みに変えてみるなど、様々な工夫ができます。今後も手作り和装小物のご紹介なども発信していきますのでお楽しみに。

川島織物なごや帯ブランドのご紹介

<結(ゆい)>
普段着からちょっとしたパーティーまで気軽にきものを楽しむ女性に向けて提案するなごや帯ブランド。
軽くて締めやすいなごや帯を “自分らしく” “個性や感性を生かして” コーディネートを楽しんでもらいたいという思いで製作したカジュアルラインです。
→なごや帯「結」
<ももよくさ>
初心者の方にも着付けやすく手軽に締めていただけるなごや帯に、川島織物の得意とする袋帯のフォーマルエッセンスを取り入れたなごや帯のライン。「はじめて和装を着てみたい」というかたにもぴったりです。
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