● 羽毛布団 Q&A ● |
1) 羽根布団と羽毛布団はどう違う?
2) ニオイがあるのか気になる…
3) メーカー希望価格表記の有無は?
4) 有名寝具ブランドとの差は?
5) 同サイズでの充填量の差って?
6) 羽毛の色は性能に影響あるの?
7) メンテナンスは平均何年おき?
8) 暖かくてコスパ良いのは?
9) 自宅で洗える冬用はないの?
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1)
羽根布団と羽毛布団はどう違う? |
水鳥の胸元から摂れる非常に軽くて保湿性・保温性に富んだ羽毛を「ダウン」と呼び、
一方、真ん中に硬い羽軸がある羽根を「フェザー」と呼びます。
フェザーは、ダウンに比べて硬く、空気を含む部分が少ないため、中わたとして使用する場合には
保温性能や感触が大幅に劣ります。
一般的には、ダウンを中綿に使用している比率が50%以上のものを「羽毛布団」と呼び、
また、それ以下の比率のものは、一般的には「羽根(フェザー)布団」と呼びます。
フェザーの含有率が多いほど、保温性能やふっくらした柔らかさと復元率などが低くなっていき、
また硬い羽根の軸が布を傷めてしまい、羽毛の吹き出しの原因になったりもしますので
「羽根(フェザー)なのか羽毛(ダウン)なのか」
「ダウンが何%入っているのか」
ご購入の際には、このチェックが必須となります。
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2) ニオイがあるのか気になる… |
当店の羽毛布団は、全て日本国内にて水蒸気加熱等の殺菌処理、徹底した除塵加工、
薬品不使用で高い効果を誇るオゾン脱臭等の清浄加工を行っております。
しかし、ダックダウンの場合には、どうしても乾いたような羽毛のにおいはいたしますので、
ニオイを気にされる場合には、羽毛臭が殆どないグースダウンのお品をお薦めしております。
においは、まず嗅覚に個人差が大きくあり、日ごとの湿気などにも大きく左右されるものではありますが、
お品をいくつかご指定のうえお問い合わせいただけましたら、
スタッフがその時に実際に現物を目の前ににおいを試し、ご案内させていただく事も可能です。
※羽毛にアレルギーをお持ちの方には、におい以前に、ご使用途中で側生地破損による羽毛吹き出しの
可能性がございますため、おすすめできません。
その場合には、ウォッシャブルのポリエステルわたや、羽毛「風」のポリエステルつぶ綿を入れた
お布団などをおすすめします。
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3) メーカー希望価格 表記の有る無しにはどんな意味が? |
メーカー希望価格は、一般的には中間業者の多い百貨店への出品基準で算出した目安の価格です。
百貨店出品予定のないお品には最初から設定をしておらず、そのため表記がないものもございます。
羽毛や生地の流動価格により実売価格は更新してまいりますが、メーカー希望価格を決めるのは
その企画が立てられた時に算出する一回だけのことが多く、その後更新することは稀なために
お布団を比べる際の判断基準としては、あまり参考にならない場合が多いのです。
ですので、表記での比較をする場合にはメーカー希望価格同士を比べるのではなく、
羽毛のスペック(産地・ダウンの含有率・清浄加工などの有無)を比べるを、強くお薦めいたします。
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4)
百貨店や有名寝具ブランドとの値段差は? |
上記で申し上げましたとおり、百貨店などとの価格差は中間業者のあるなしに大きく左右され、
当店では、それを大きくカットすることによってお手ごろ価格でのご提供ができています。
寝具ブランドも、お布団にも色々ございますため、一概には何がどう違うとは申し上げにくいのですが、
お店というものは、基本的に店舗や規模が大きければ大きいだけ、維持にかかる経費が発生します 。
また、有名寝具ブランドであれば、ブランド維持や綿密なアフターのための費用などのために
やはりそのブランド料というものも価格に加味する必要があることと思われます。
このため、品質が同等のものでもこの店の値段は高く、この店は安い、ということが起こりますし、
悪質な場合には、大手寝具店であっても「見えない中身だから」と虚偽の内容で羽毛の産地や
ランクを偽っている事例もあるようです。
羽毛の良し悪しを比較するのに一番いいのは「布団になった実物」を見ることです。
実際に広げれば、その膨らみ具合、また、押す力を加えた時の沈み具合などで確認できますし、
それが無理であれば「実物を撮影した画像や動画」で検討することをおすすめいたします。
●当店の羽毛布団は、出来うる限り実物の写真をスタッフが撮影し、スタッフの手による
ページ作成にてご紹介しております。
「この羽毛布団を動画あるいは画像で確かめたい」というご希望をメールにていただけましたら、
スタッフが撮影したものをご案内することが可能ですので、是非お問い合わせくださいませ。
お問い合わせはこちらより
【お願い】
※製品の仕上がり時期や混雑具合により、お時間いただく場合がございます。
なるべく早くお返事できるように致しますが、日時指定は何卒ご容赦ください。
※本当に実際のものを広げ撮影をいたしますため、勝手ながら、比較動画・画像のご要望は
一度に3種類までの受付けとさせていただたく宜しくお願い申し上げます。
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5)
同サイズでの充填量の差って? |
羽毛布団の厚みは、肌沿いを考慮いたしますとそれぞれ大体決まっています。
というのも、暖かくするには羽毛を詰められるだけ詰めたら良い、というものではないから。
ぱんぱんに膨らんだ長方形の大きなクッションがあったとして、それを身体の上に
かけた場合にはたしてそれは身体にフィットして、暖気を逃がさないようにできるものでしょうか?
羽毛布団は、その身体沿いを考えた厚みと柔らかさになるよう作られています。
決まった厚みを出す為には、ランクの低い羽毛布団ほどたくさん羽毛を入れる必要がありますし、
ランクの高い羽毛であればあるほど、量は少なくてすむのです。
つまり、良い羽毛を使った羽毛布団=より軽くて暖かい ものだということなのですね。
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6)
羽毛の色は性能に影響あるの? |
羽毛の色について、灰色の色みがかかったものをシルバーグース、真っ白なものをホワイトグースと
呼んで表記しておりますが、性能的にはほぼ同じで変わりございません。
ただ、白い側生地の中に入った時に、シルバーの羽毛色が生地に透けて見える場合がありますため
それを好まれないお客様にはホワイトグースをおすすめしております。
しかし、透けたとしてカバーにまでうつって見える事はございませんので、単に好みの問題であると
お考えいただいて大丈夫です。
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7)
メンテナンスは何年でするのがベスト? |
朝起きたときに何度かばさり、と軽く振るっていただいて1〜2時間ほど空気を通すようにしていれば
大体の湿気は飛ぶものですが、天気のいい日には普通に外に干していただいても大丈夫ですし、
お布団乾燥機などをご利用いただいても大丈夫です。
とはいえ、中身はたんぱく質である動物繊維の羽毛ですし、側生地も日光や熱で劣化していきます。
強烈な熱や直射日光に長時間さらすのは避け、(乾燥機も長時間はお薦めしません)
できれば布団カバーをつけたままで、両面で1〜2時間ほど干してください。
干した後で布団カバーを交換すれば、側生地もカラリと乾いて爽やか、ふんわりふくらんだお布団で
お休みいただけます。
業者に出すメンテナンスといたしましては、
使用開始より3年〜5年程度で1度の頻度でお布団丸洗いクリーニング(当店取り扱い無)、
またはリペアコース(側生地交換・除塵・足し羽毛)でのリフレッシュをおすすめしており、
使用開始から10年以上経っていたり、へたりが激しい場合、
また、羽毛布団の丸洗いクリーニングを過去に数度行っている場合には、
リフォームコース(羽毛を取り出した状態での洗浄・側生地交換・除塵・足し羽毛)をおすすめしております。
※お布団丸洗いクリーニングは、あくまでお布団の形で水洗いするものです。
側生地の中、キルティングのマス目の中では羽毛が逃げる場所が少なく、絡まりやすくなるために
既に数回丸洗いをされている場合には、一度、側生地から開放した羽毛だけを水で洗う方法で
リフレッシュさせるのがおすすめです。当店のリフォームコースは生地から羽毛を出した状態で
水洗いを致しますが、布団丸洗いをしたあとで羽毛を出す方法でリフォームを行っているお店も
ありますので、ご検討の際には工程内容をよくご確認ください。
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8)
暖かくてコストパフォーマンスが良いのは? |
プレミアムクラスまで予算がないのでなるべく安く、でもなるべく防寒できるものを…とお探しでしたら
少なくとも、キルティングが2層立体構造のものをおすすめします。
まず、表面と裏面の間に1枚中布があるだけでも、随分、保温性が高まります。
そして、身体にあたっている面と外気にさらされる面を分けている事で、身体側には暖かさが回りやすく、
外気に晒されている面からの暖気の流出を防いでくれるのです。
※当店では一番お安いもので、ニューゴールドラベルのダックダウン2層立体キルトからの
ご用意がございます。レビュー等をご覧頂くなどしてご検討くださいませ。
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9)
自宅で洗える羽毛掛布団って? |
最近、洗える側生地(ポリエステルや繊細な繊維の綿素材)を使ったウォッシャブル羽毛掛布団について
お問い合わせを受けることがございます。
当店と致しましては、ダウンケット(肌掛かそれよりキルト数が大目の薄手のもの)でしたら、ぎりぎり
家庭でも洗濯可能だと判断しておりますので、いくつか取り扱いなどもございます。
が、それ以上の厚み(肌掛・合掛)になりますと、
自宅で洗う場合には、これはもう、洗える洗えないという以前に非常!に体力を使い、
手間と時間も使い、下手をすれば1日がかりでも乾ききらないという状態になりかねない作業です。
(実際、何も考えずにやってしまったことがありますが、何より、干しながら羽毛を散らしてほぐす作業が
最後には投げ出してしまいそうになるほど、手間と根気が必要でした)
水洗いできることはできるが結局業者に出したほうがいい、となる確率は高めです。
ただ、そうはいっても生地だけで言うなら、普通のダウンプルーフ加工をした綿生地を
丸洗いクリーニングに出した時の生地の痛みよりは、幾分マシであるといえるかもしれません。
しかし、この手のお品に共通して言えるのは、中身である羽毛は
洗ったら洗っただけのダメージを大なり小なり受けているという事。
水鳥の羽だから洗っても大丈夫、というのが販売の上での常套句ですが、普通、水鳥の羽毛は
水面には接していますが水を浸透させずに弾いている訳です。(でないと水没したり凍死してしまいます)
水の中に沈むようにして羽毛を洗うものを、水鳥が生きていて羽毛が羽根の下に蓄えられている状態と
同じようには考えては仕方がありません。
羽毛のコンディションをより長持ちさせたいという理由から、簡単に丸洗いを推奨するような
ウォッシャブル羽毛布団が流行する風潮には懐疑的にならざるを得ないというのが正直なところです。
どちらかといえば、せっかく羽毛をくれたダックやグースのためにも「本体はなるべく汚れないように」
カバーをつけ、「湿気を飛ばすなどのこまめなメンテナンス」で水洗い回数を減らし、
長くご使用いただくことをおすすめします。
ウォッシャブル羽毛掛布団で肌掛けより厚いものの購入を検討される場合には、
使用上で予測できる汚れのレベル、お洗濯の回数などを計算しながらご検討くださいませ。
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