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羽毛布団の原料である水鳥のダウンは、殆どが日本の最北端よりも北緯の高い北国で生産されます。 代表的な5国を挙げましたが、上記以外でも、農業国家であるフランス産の羽毛や、他の北部ヨーロッパ各国、 中国北部でもダックやグースが飼育され、羽毛の産地となっています。 良質な水鳥の育成に欠かせないのが良質な水場と豊かな自然。 これは、良いグースやダックを育てるには必須のものです。 ただ、身体は環境に適応して保温性能があがるとはいえ、原産国が寒ければ寒いだけ良いものが採れる、と いうものでもないのです。 つまりは、どれだけ健康な水鳥を育てるか、ダウンを損なわず採取や洗浄選別が行われるか、といった 作業工程での要素も多分に含まれるため、やはり、同じ国でも農場により品質のばらつきがあるのです。 そのため、国名だけで羽毛の評価を判断するには、なかなか難しいものがありますが、 その中でも昔から高い評価を受け続けるポーランド産ダウンは、安心と実績、という意味で広く好まれます。 また、EUに加盟国の多いヨーロッパ産ダウンは、EU加盟による物価の高騰や経済状況などから 今後の値上がりが予想されています。 |