羽毛のランクについて。

羽毛布団の中の羽毛(ダウン)には、ランクがつけられています。



羽毛布団は中身が見えないものなので、ちゃんと目で見てわかる基準が作られたんだと思います。

これは、昭和61年に制定された評価基準にのっとって、ラベル4種類で羽毛の品質を表示しています。

上から、
・プレミアムゴールド
・ロイヤルゴールド
・エクセルゴールド
・ニューゴールド
となっています。



羽毛の品質は、今までは「かさ高」で計測されてランクがつけられていましたが、今年2012年4月から「ダウンパワー」表記に変わりました。

カンタンに言えば、高さから体積へ単位が変わったかんじです。



せっかくなので、計測方法をご紹介します。

「かさ高」は内径29cm、高さ50cmのかさ高計測器のシリンダーの中に、30gの羽毛(ダウン)を入れて、120gのおもりを2分間のせます。



おもりを取り除いて、羽毛が復元した状態で3箇所から高さをミリ単位(mm)で測ります。

この3箇所の平均の値によって、ラベルがつきます。




そして2012年4月から「ダウンパワー」表記に変わりました。

ダウンパワーは、羽毛1gあたりの体積を基にランクの評価をする方法です。

かさ高と同じく、シリンダーの中に30gの羽毛を入れ、布団内と同じ圧力がかかる負荷をかけ、この状態で高さなどから体積を算出します。



この体積から1gあたりの体積を出すと「ダウンパワー」になります。



単位が変わりますが、かさ高のラベルと同じであれば、新旧の品質差はありません。

同じ羽毛(ダウン)の重量の場合、体積(ふくらみ)の大きな羽毛が、より上質な羽毛です。

重量に対して、よりふくらみの大きいものが高品質な羽毛の証となります。

つまり、ふくらみ=ダウンパワーの数値が大きいほど、ランクは上の高品質な羽毛布団という事になります。