冬用の羽毛布団には、様々なキルティングがあります。
たまに、知らないキルティングも耳にするぐらい多種多様。
オオサカタが知っているのは平体キルト、立体キルト、2層立体キルト(新2層立体キルト)スライドフィットキルトの4種類です。
この4種類、何がどう違うのか、どれがあったかいのか、オオサカタの知っている限りを語ってみようと思います。
まずは平体キルト。
このキルティングは、ごく一般的なキルティングなんですが、表と裏の生地を直接縫い合わせてあるので、谷の部分はダウンが無い状態になります。
この部分の保温力が落ちてしまって、フィット力も低いので、肩口から寒い空気が入ってきやすい構造です。
次に立体キルト。
表と裏の間にマチが入っています。
高さが出るので、ダウンのふくらみを邪魔せず、ダウンが好きなだけあったかい空気を含む事ができます。
谷の部分の薄さも解消できるので、よりあったかさに優れた羽毛布団になります。
そして2層立体キルト。
中に1枚、布を入れ、上下にキルトを分け、さらに表と裏互い違いにマス目を作ってあるキルティングです。
空気を含む部屋がふえるので、保温力がアップ!
さらに、マス目が互い違いになっているので、谷の薄くなる部分をカバーしてくれます。
中に布1枚多いぶん、少し重みがあります。
新2層立体キルトは、2層立体キルトとほぼ同じ構造で、肩口と足元のマス目が小さくなっており、よりフィットするようなキルティングになっています。
最後にスライドフィットキルト。
このキルティング、特許とってます。
表中央のマス目を大きくとって、左右のマス目は真ん中の根元に向かって、ナナメにマチが入ったキルティングです。
ナナメのキルティングは、隆起がなめらかで、谷部分がほとんど無いので、ダウンが少なくなってしまう谷部分からの冷えをふせいでくれます。
中に1枚布を入れなくていいので、とっても軽い!フィット感と軽さピカイチです。
この中で一番あったかいキルティングは?といわれれば、2層立体キルト(新2層立体キルト)です!
同じランクの、同じ量の羽毛が入っていると仮定してですが。
あったかい順にすると、
・2層立体キルト(新2層立体キルト)
・スライドフィットキルト
・立体キルト
・平体キルト
ですね。
それぞれの羽毛の良さを引き出すキルティングが使われるので、全く同じダウンで、それぞれのキルティングがあるのって、かなーり稀かと思うので、比べるのってなかなか難しい。
ちなみに、厳密に言えば2層立体キルトより、新2層立体キルトの方がフィットするのであったかさは上です。
でも、新2層立体キルトの羽毛布団って少ないので、今回は2層立体キルトを一番に持ってきてみました。
キルティングの特徴は知ってて損なし!なので、羽毛布団選びの参考にしてみてください。
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