腕時計：neel(ニール）

エプソンが2017年に立ち上げた新ブランドTRUMEから、昼夜問わず人の動きで発電する新ムーブメント”SWING GENERATOR”を搭載した新商品、TRUME L Collection –Break Line- SWING GENERATORモデルをご紹介させて頂きます！

エプソンと聞くと、プリンターを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はエプソンは腕時計が祖業の会社なのです。
創業の1942年から、ずっと腕時計を作り続けているメーカーです。
実は、今では当たり前となった腕時計に搭載されているクオーツ機構を世界で初めて開発したのも、実はエプソンなんです！
現在はプリンターも数多く製造していますが、これもプリンティングタイマーを開発したのが始まりだったんです。

エプソンという会社は、ものを形にするために必要なものまで、なんでも自分たちで作っちゃうんです。
時計のパーツはもちろん、クオーツウォッチの要である人口水晶や、高精度ムーブメントの組立を行うロボットも自社製。
国産マニュファクチュールブランドとして、自社一貫製造にこだわって商品を作り続けてきました。

そんなエプソンから11/19に発売されたのが、今回ご紹介させて頂くTRUME SWING GENERATORモデルです！

と、ここで、そもそも腕時計ってなんなん？というお話。

昔々、人類は、時間というものを知るために様々な工夫をしてきました。
日時計、水時計、から始まり、振り子時計という機構で、置時計としては一応の結論を得ます。
で、ホイヘンスという天才が、振り子のロジックを利用して、「テンプ」を開発したことで、
置時計を持ち歩ける大きさにまで小さくできたんですね。

これが、懐中時計。
もちろん、精度はまだ全然で、1日に数分～数十分は狂ってたでしょう。
なので、時間を正確に知る、ということよりも、王侯貴族が宝飾品の一つとして愛好していたんです。

時代は進み、産業革命がおこり、懐中時計も安価で、量も増えてきて、庶民にもいきわたるようになりました。
そうなると、宝飾より実用性が重んじられ、精度や耐久性が求められるようになりますよね。
そして、第一次世界大戦。
これまで人類の戦争といえば、ほら貝吹いたり、のろしを上げたりして、攻撃や撤退の合図にしてきましたが、なんと、懐中時計があるじゃないですか！！
「何時何分に一斉攻撃開始するで！」
という作戦が可能になりますわな。

となると、ますます精度が必要になります。
あっちの部隊の時計は2時半やけど、こっちの部隊はまだ2時15分とか、
もう、戦争にならへん。

それと、兵士たちは、いちいち懐中時計取り出して見る暇がないから、
懐中時計を、バンドで手首にグルグル巻き付けて戦ったんですね。
これが腕時計の始まりといわれています。

その後、第二次大戦でも耐久性や機能の進化を遂げていく腕時計なんですが、
どこまでもついて回るのが、精度なわけです。
腕時計の歴史は、精度追及の歴史なんです。

そして1969年に生まれたのが、「クオーツ」。
これ作ったの、エプソンなんですけど、水晶に電気を流すと、一定の周期で振動することに目をつけて、その周期を時計の刻時に直していく、と。
自動巻きが日差±30秒とか言うてがんばっているところを、クオーツはなんと月差±5秒とかなわけです。

これで、精度の戦いは終了ですね。完全にクオーツの勝ち。ほんでまた安価ときたもんやから、世界中をエプソンのクオーツムーブが席巻したわけです。

そして2020年。令和の時代です。
今求められている価値は、サスティナブルと、エコです。
クオーツはいいけど、電池はあきません。環境を汚すから。
そして、持続し続けること。そういうもの。が求められる時代になりました。

早くから、時計メーカーは、ソーラー発電に注力してきました。
光を力に変えて時計を動かす。素晴らしいですね。電池を捨てることもありません。

ただ、光発電は、基本、文字板の下にソーラーセルを設置して発電するので、
文字板が光を通さなあかんのです。
なので、金属は使えない。シェルとか、プラスチックになってしまう。なので、デザインにあまり広がりがないんですね。
そして何より、夜間や暗闇では充電できない。

新ムーブメント
スイングジェネレーター

そこで開発されたのが、「スイングジェネレーター」なわけですよ！
機構は自動巻きと同じ。
腕の動きで、バレルがグルングルン回って、ゼンマイを巻きあげ、それがほどける力を利用して発電します。
チャリンコについてる、前照灯のダイナモに近い理屈やね。
クオーツの精度（月差±15秒）と、自動巻きのエコ。完全にいいとこどりのハイブリッドですわ。
そして、このスイングジェネレーター、フル充電で6か月間動き続けるんですよ！！
自動巻き腕時計やったら、頑張っても70時間くらいですけど、なんと、6か月。

もう、ケタが違いますな。
さらに言うと、6か月間使用しなかったら、針の動きを一時的に止めてエネルギーを温存する機能までついてます。
ほんで、振ればまたすぐに工藤を開始するわけです。
まさにサスティナブル！

長く使えるとはいえ、バッテリー残量は気になるポイントですよね。
このスイングジェネレーターは、2時位置のボタンを押して、どのくらい秒針が動くか、で、残り駆動時間がわかるんです。
例えば、30秒動いたら、現在の充電は約6か月のフル充電。
5秒の場合は、約1日以上と、一目で残り駆動時間が確認できます。
機械式時計と同じように、裏蓋がシースルーバックになっていて、駆動状態が確認できるのも、スイングジェネレーターの特徴ですね！

前置きが、めっちゃ長なってしまいましたが、
それほどこの新ムーブメントに興奮してしもてる、っちゅうことなんで堪忍してください。

今回は、このスイングジェネレーターの中から、グリーンとゴールドのコントラストが秀逸なTR-ME2001Xをご紹介します。

卓越したデザイン

TRUME SWING GENERATORのデザインコンセプトはナチュラル&タフです。
実は、大地の象徴である陸ガメをモチーフに、デザインの要所におおらかなタフさを表現する鋭角エッジを施しています。

ここからはデザインのこだわりを1つ1つご紹介していきます！
ポイントがたくさんあるんですよ！

本格派フィールドウォッチとして、ハードな使用シーンでもご安心してお使い頂けるよう、傷つきにくく錆びにくい、更に肌にも優しいチタン素材を採用しています。
チタン表面にはプロテクトコーティングを施すことで、アウトドアシーンでも活躍できるデザインに仕上げています。

ベゼル部分には高硬度なジルコニア製セラミックを採用。ベゼルの刻印文字が傷で削れて視認性を損なうことがないよう、擦れ傷にも強いセラミック素材を採用しています。
そして、特に傷つきやすいベゼルエッジの部分には、セラミックを包み込むようにチタンがガードしていますね。
なんか、優しさを感じます。

チタンとセラミック・・お気づきでしょうか！？
実はこのTRUMEは、高級時計に多く使用される高機能素材をふんだんに使っているんですが、価格は8万円代！
素材の追求は、TRUMEの世界観を表現するためにブランド誕生時からのエプソンがこだわってきたポイントなんです。
チタン素材は初代モデルからずっと継続して採用しています。
この後も素材へのこだわりはまだまだ出てきますよ！

先程セラミック素材の採用をご紹介しましたが、よく見ると外周部には金属リング（これもチタン）を施しています。
本格派フィールドウォッチとして、ベゼルの外部衝撃を緩和できるように外周部にチタンリングを入れているんです！

そしてこの時計、針が3本。通常の時計と異なり、3本目の赤い針があるんですね。
これは24時針のGMT針で、第二時間帯を同時に表示する機構です。
ご出張が多い方やご旅行される方はもちろん、例えばアウトドアシーンで洞窟など暗い場所で昼か夜か分からない場合でも、
24時針のGMT針があると、判別できます。
TRUMEのGMT針は、時計の動きを止めずに時針単独で時差修正できるのもポイントです！

あんまり知られてないけど、GMT針を太陽に方向にかざすと、時針が北の方向を向くんですよ。
なんか、フロンティアを突き進んでいく冒険者にふさわしい時計ですよね。

GMT針を使うには、当然ベゼルの刻印の判読性が重要です。
実はこちらの商品は、暗い場所での使用シーンを想定して、ベゼルの4か所にルミナスライトを塗布しています。
インデックスや文字板にルミナスライトを施す時計は多くありますが、ベゼル部分にも入れているのがこだわりです。

先程ご紹介したベゼルのセラミックを削ってルミナスライトを添付しているので、暗闇での時刻判読性も向上していますよ！
更に文字板12か所のルミナスライトは、通常より約2.5倍以上の厚さで塗布しているので、長い時間光り続けることができます。
これらも全て、暗い環境での使用も想定し、あらゆるシーンでご安心頂けるよう、工夫して仕上げました！

続いてはダイアルです。こちらのモデル、金属文字板を採用しているので、文字板の美しさもポイントです！
インデックス周りにはマット仕上げを施し、視認性にも配慮。
文字板の中央部の斜面にはダイヤカットと目付を施すことで艶感のある仕上げにしています。

なんで、金属文字板を採用できたかというと・・・・？
そう。光発電じゃないからです。
だからこそ可能になった、文字板デザインの自由度なんですね。

TRUMEの素材へのこだわりは、バンドも同様です！
今回のTR-ME2001Xはナイロン生地ですが、実は世界最高水準の高強力な東レ社製のGAIFU®を新しく採用しています！
この糸は、何と航空機用のタイヤコード（タイヤの形状を保持するための補強材）にも使われているんですよ。
本格的なアウトドアシーンでもご安心頂けるよう、ほつれやすい部分には革材を巻き込んで補強しています。
TRUMEは従来モデルから様々なバンド素材を採用していますが、今回もかん幅は22mmなので、従来モデルとの互換性もありますよ！
（注）：GAIFU®は（株）東レの商標です。

実際に着けてみた

今回、TR-ME2001Xと、TR-ME2004Xの2つのモデルを着けてみました。

サイズ感ですが、これ、ピッタリちゃいますか？
大きすぎず、小さすぎず。
メーカー発表はケース径は45ミリ、厚み12.4ミリですが、そんなに大きく感じません。
GAIFU®バンドは、固くなくてしなやかなので腕にしっかりフィットします。

TR-ME2004Xのレザーバンドはホーウイーン社の「クロムエクセル」製。
同社は、1905年に米・シカゴで創業した名門タンナーで、オールデンなどの高級革靴に使われる「シェルコードバン」で有名ですが、「クロムエクセル」も本国のアウトドア系やワーク系のブーツブランドが多用するなど、非常によく知られた素材です。
「クロムエクセル」は、成牛皮を原皮とし、牛脂や蜜蝋などからなる油脂を使って仕上げられた、ラフな風合いとやわらかな肌触りを持つオイルドレザーで、使うほどに色＆ツヤを深めるエイジングレザーでもあります。したがって、このバンドが採用されたモデルは、使い込んで、その表情の変化を楽しみたいという人にイチオシなのです。
柔らかくて、しなやかで、触れただけでうっとりするようなレザーで、装着するとこれまた自然にフィットしますよ。

ついでにほかのモデルに採用されているブレスレットを紹介しときます。

材質のチタンは、ステンレススチールよりも圧倒的に軽く、耐久性にすぐれ、傷にも比較的強いといった特性があるので、アウトドアシーンを意識した本モデルにふさわしい材質と言えます。
また、サビにくいうえに、金属アレルギーを起こしにくいため、皮膚が敏感な人にも安心です。なお、ブラック文字盤×ブラックベゼルの「TR-ME2008X」にのみ、ブラックチタンブレスレットが採用されています。

スーツスタイルと、カジュアルスタイル、両方ともに使えるデザインに仕上がっていて、さすがですね。
アウトドアメインで設計されてるんだろうけど、オンでもしっかり使えます。

結論

クオーツの精度を持ちながら、「時計を駆動させる」喜びを感じられる時計です。
精度が高く、エコで、サスティナブル。
現代人が求める要素をすべて詰め込んだスペシャルモデルですね。

今回エプソンが用意した、4種類のバンドは、いずれも話すと長くなってしまう秀逸なバンドを世界中から集めた感じで、どれを選ぶか迷ってしまいますね。
さらに、ベゼルや文字板カラーとの組み合わせを考えると、選択肢が豊富すぎて困ってしまいます。
メイドインジャパンで、最新未来系ムーブメント搭載。
素材にもデザインにもこだわりまくったこの時計、10万円切ってるんです。

いつ買うの！？
今でしょ！（古いか・・・）

そして、TRUME気になる・・と思った方！朗報です！
なんとこちらのTRUME、期間限定でメーカーの購入サポートキャンペーンを実施しています。

TRUMEのSNSのフォロー＆いいねをして頂き、お申込み頂くと、ギフトカードまたはバンドプレゼントの特典が活用できます！
全商品対象ですが、こちらのスイングジェネレータモデルの場合は3,000円のギフトカードプレゼントまたはオリジナル交換 バンドプレゼントから選べるようになっています。詳細は上記のメーカーキャンペーンページにてご確認下さいね。
期間限定なので、要チェックです！