GARMIN フォーアスリート935 をお買い上げの東京都F様より、ご使用レビューを頂戴しました。

 
今までEpson製時計(wristable SF-510)を3年ほど使用していました。
Garmin Foreathlete935は日常生活とランニング両面において、前使用時計と比べ格段に使い勝手が良く、大変満足しています。

●日常での活用
  バッテリーの持ちは抜群で、毎日のランニングで1〜2時間程度GPS利用、また日常的に腕時計として利用していますが1〜2週間は充電せず余裕で使えます。
●時計のデザイン・装着感
  デザインがシンプルで、黒色ベルトならビジネスシーンの腕時計としても問題なく利用できます。また、軽くて日常的に負担なく使用しています。特筆すべき点はフィット感です。ベルトが伸び縮みするので腕に密着します。締めて装着したと思っていても、緩さがあとから気になることはありません。これまでは締めなおしすること頻繁でしたが、それがなくなり快適です。結束バンドにも凸があるので、余分なベルトもしっかりホールドできるのも良いですね。ベルトの先端から根元まで穴が空いているため、腕の太さ関係なく誰でもフィットしますし、腕部分の時計位置も自在です。
 
●スマートフォンとの連携
  電話着信と不在着信時留守電とショートメールの時計ディスプレイ上での案内表示は、いちいちスマートフォンを取り出さずしてすばやく確認できて高い利便性があります。

●心拍機能
  装着時は常に計測となるので、安静時と運動時の心拍の様子が時系列で把握でき、激しい運動時や歩行時、着席や休養時など刻々と変化する心拍状況が把握できるので、日々の自身の体の様子が確認できて、気に入っています。
  ディスプレイ上では、現在の心拍数と過去4時間の心拍経過が表示され、簡易的に見るのには充分です。
 
●GPSの拿捕が優秀
  練習で活用しているGPSについてですが、非常に優秀だなと思ったのはGPSの拿捕です。EPSONの時計では拿捕できなかった場所でも、瞬時に拿捕できて、これには感動すら覚えました。これまでは、練習スタート後しばらくの間計測できず、不満だったのですが、それが解消できたことで練習の正確な成果が確認できるようになり、これだけでも大変満足しています。GPS精度については、遮蔽物がない場所ではかなり正確ですが、何か遮るものがあると同じ場所を走ってもバラつきが発生し、GPSの精度が落ちてしまっているのかなと感じることはありますが、それほど誤差がでることはなく、気にはなりません。

●ランニングポッド
  これが他の時計と一線を画す特徴だと思います。練習で使いこなせば大変素晴らしい
ツールです。ランニングポッドを装着することで、走行中のストライド(歩幅)、上下動差、上下動比、左右バランス比率、接地時間が数値化され、走行後の振り返りと分析、今後の練習内容に活かすことができ、大いに役立っています。ランニングポッドがない他の機種で測定可能な、ペース、心拍数、ケイデンス(歩数)、高度と合わせて分析が可能なので、日々の練習による変化や成果が具体的な数値として確認できて、目標を追うランナーにとって現在の自身の立ち位置を意識するのに大変重宝すると思います。

例えば自分の20kmビルドアップ走(6分30秒/kmから入って、4分/kmで終わる)の練習結果を振り返ると、全体では20km約1時間30分、ペースは4分41秒/kmで走っています。左の表示画面はスマートフォンでの表示画面です。GarminConnectで表示されるデータ全体にいえますが、インターフェイスがとても見やすく設計されていますので、ランニングデータの見やすさは前の時計と比べて格段に良くなりました。

全体平均値の表では自身の走力分析に関わる、平均ペース・平均スピード・走行時間・平均と最大心拍・トレーニング効果(無酸素運動容量と有酸素)に加え、ピッチ(平均と最高)・平均ストライド・平均上下動比・平均上下動・平均接地時間バランス比・平均接地時間が計測でき、また走行環境である標高(標高差、最低高度、最高高度)、気温が計測できます。
 
 
気温は、明らかに10度を下回っていたのですが、長袖を着て時計が服に覆われてしまっていたためか、高温となってかなり誤差が目立ちました。標高は若干の誤差は出ている感じですが、およその目安としてはこれくらいで充分と思います。
 
1kmごとの一覧表ではこのように表示されます。
非常に見やすくて気に入っています。
急坂や信号で止まったといった場所は極端にタイムが落ちたりしていますが、おおよそビルドアップができたなという練習内容であったことが確認できます。

オーバーレイという2つのデータを重ねてグラフで自身のランニングの分析ができます。

 

たとえば高度データを掛け合わせて見ますと

 
 

特に12kmから上りっぱなしの1kmがありますが、ここでもタイムを維持、向上させていますので、踏ん張りの利いた走りができていると分析できます。

心拍数ではどうか

 
 
 ペースを上げても若干右肩上がりになっていますが心拍は160前後でほぼ一定。これで極端に負荷はかかっておらず、無理な練習ではないことがわかります。

歩数では

 
 
 ペースを上げて歩数が微増ですが、それほど増えてはいないようです。自分のランニング走法は、歩数増加でペースを上げるピッチ走法ではないことがわかります。

歩幅で見てみると、ペースに比例して歩幅が綺麗に右肩上がりとなっています。

 
 
 つまり、加速時にはストライドを伸ばしているストライド走法型だということがわかります。

また上下動比では

 
 

ペースに反比例して上下動きが小さくなっています(点の色は優劣を表しています)ので、ペースを上げると走行ロスになるような無駄な上下動をやめて、前進エネルギーに変えていることが分かります。

 
 

ただ、上下動(cm)ではかなりばらつきがありますし、優秀指標である紫色のポイントが上下動(cm)では加速しても出現されていないことがわかります。つまり、自身のランニングは上下動(cm)が大きく、相対的に劣る点である、無駄なエネルギーを上下に発散させていて改善すべき点であると分析できます。おそらく上半身の動きを下半身に伝えて前進できるはたらきを体得できれば、より効率的に、また速く走れるのだろうと考察できます。

こういったデータは、たとえ集団練習を行ったりコーチ指導を受けていても、ここまで詳細なデータは助言では得ることができないでしょうし、ランニングは個人で練習する時間が圧倒的に多い競技ですから、たとえ単独練習であっても客観的な情報を得ながら単独で練習することで効率良くタイムを向上していくことができると思います。

ランニングポットでしか取得できない、歩幅・上下動データを一例にとりましたが、他にもランニングポッドから得ることができる、靴と地面の接触時間を計る「接地時間データ」や左右バランスを計る「接地時間バランス」からも自身のランニングを分析、向上させる重要な客観的な情報ですので、記録向上に日々努めているランナーにランニングポッドはお勧めです。

 

●ランニングポッドの装着感

ランニングパンツの後ろ側のセンターに装着しますが、落ちないか不安でしたが取っ手が強くしっかりしていますのでその心配は不要でした。計測終了時にはディスプレイ上で取り外し案内をしてくれるのは、うっかりとり忘れするのを防げるので親切です。とはいえ、付け忘れて走ったり、付けたまま洗濯機に投入なんてことがあるので、欲を言えば時計内蔵にしてもらえるといいのですが。

 
●Foreathelete残念点

ランニング時のキロあたりの走行ペース表示が、1秒ではなく5秒間隔表示なのは残念です。EPSONは1秒間隔表示だったので、スピード調整が効きましたが、5秒間隔だと調整に幅があって走行中少しストレスがあります。
 
●ガーミンコネクト
ガーミンコネクトは、ガーミンを利用してランニングをしているメンバーとデータを共有することができて、ランニングメンバーの走行距離・ペースやケイデンス・心拍などを知ることができますから、大変刺激を受けています。また、Garmin専用のSNS機能を利用して、メンバー同士でイイネを押したり、コメントをすることで、なお一層練習に身が入ります。これは前の時計ではない機能でしたので、一人で練習していますが、メンバーと共に練習している感じがあり、よりランニングを楽しめるようになりました。これは前の時計ではなかった機能で大変良い機能です。
 
 
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