コクゾウムシの発生についてのお知らせ。

気温30度を超える猛暑日が続き、米虫の活動がピークを迎えております。
このページでは主に「コクゾウムシ」に関してお知らせいたします。


コクゾウムシの発生条件と対応策について。
コクゾウムシは稲刈り前の段階で稲穂に卵を産み付けたり、米倉庫内で外部からやってきた成虫によって卵が産み付けられ、無農薬栽培・農薬を使用した慣行栽培に区別なく発生いたします。

コクゾウムシは気温18度以下では活動できないため、当店の米倉庫内の保管時には発生せず、また、酸素のない真空パック内では孵化するができないないため運送中に発生することはありませんが、袋を開封し、気温20度以上になる場所で保存しておくと孵化を始め、気温25度以上になると活動がピークを迎えます。

現在、一般的に流通しているお米は、米倉庫内や精米所を週に1度程度の割合で薬剤による燻煙処理を行いコクゾウムシの発生を抑制したり、お米に紫外線を照射して卵を死滅させているため、コクゾウムシの発生率はかなり低下しております。

当店施設における防虫燻煙の不実施について。
当店の販売しておりますお米は農薬を一切使用しない無農薬栽培や、殺虫剤の類は使用せず初期に除草剤一度使用の特別栽培米だけであり、生産者の方々が「安全な米を食べて欲しい」との想いで栽培しているお米です。そのお米を当店にて貯蔵しお客様の元へ発送する間に薬を使用してしまえば、生産者の方々の苦労が台無しになってしまいます。
また、当店にてお米をお買い求めいただく方の中には化学物質アレルギーのお客様もおり、お米に直接使用しない間接的な処理といえど、煙状となってお米に付着する可能性のある薬剤を使用した燻煙処理などは絶対に行うことはできません。

以上の理由により、当店では薬剤を使わず、米倉庫の温度管理と作業場や精米所の清掃や衛生管理の徹底のみでコクゾウムシの発生を抑制しておりますが、稲刈り前の段階で付着した卵は殺虫することはできませんので、一般的なお米よりもコクゾウムシの発生率は高くなってしまいます。

そこで当店では発送時に虫が発生していないことを確認したのち、お米に真空パック処理を施し運送中のコクゾウムシの孵化を防いでおりますが、ご購入後に真空状態が解除され、なおかつ気温20度以上になるとコクゾウムシは発生してしまいます。

気温の高くなる7〜9月の間は当店で販売いたしますお米にコクゾウムシが発生しご迷惑をおかけすることもございますが、安全なお米をお届けしたいという生産者の想いとそのお米を販売しております当店の性格をどうかご理解いただき、ご協力の程お願い申し上げます。

ご購入後の保管場所に関するお願い。
ご購入後は気温20度以下、できれば冷蔵庫内に密閉した容器に小分けして保管していただき、コクゾウムシの発生抑制に心がけてください。
気温25度を超える場所での保存は高確率でコクゾウムシが発生いたします。

コクゾウムシが発生した場合の対処法。
虫が発生した場合は洗米時に取り除くか、2〜3時間程天日干しにして虫を取り扱いてください。長時間天日干しを行うと米の水分量が低下して米の食味が著しく低下しますのでご注意ください。





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