南阿蘇村一関で農業を営む田尻カツ子さん。無農薬栽培米作りはお父さんの代で5年、田尻さんの代にかわって16年行っておりますので、今年で親子合わせて計21年目となりました。
今年度の田植えは当店の農作業と重なったために残念ながら撮影しに行けませんでしたので、田植えから1週間ほどたった5月23日に写真を取りにいきました。田尻さん宅のすぐ目の前の田んぼに植えられて間もないコシヒカリの苗が顔を出しています。
熊本地震により、自宅は倒壊こそ免れたもの土台にズレが生じるなど大きな被害を受けたそうですが、自宅横のハウスで栽培しているトマトとともに稲作にはなんとか影響はなかったそうです。とはいえ、田んぼの畦には大きな亀裂が入っていたので田植え前に慌てて直したとのことでした。
栽培しているのはコシヒカリ。順調にいけば9月中旬ごろの稲刈りとなります。
手除草をかな〜り頑張ったそうで、雑草の姿はほとんど見当たりません。
穂が出揃っています。
こちらはもう一つの田んぼの様子。
当初は9月13日に稲刈りの予定でしたが雨のため延期となりました。9月15日に雨があがったので、まだ田んぼに水は溜まっていたのですが稲刈りを行いました。今年度も北野悦之さんがコンバインで稲を刈っていき、田尻さんはライスセンターへ籾運び。
次の日、乾燥を終えた籾をさっそく籾摺りして玄米にします。30kgの米袋は重く、親子2人がかりで米をベルトコンベアに乗せていきます。昨年は夏季の日照不足のため未成熟の米が多かったのですが、今年は天候も良かったので品質には期待できそうです。
今年は米穀検査を受けたところ、全量一等米で、検査員の方に「これは出来が良いですね」と褒められたという田尻さんのコシヒカリ。肥料は圃場に土壌微生物活性水(バクテリア・ミネラル・ウォーター)の散布のみ。無農薬、無化学肥料歴ともに21年目となります。