Satoshi Nagano
2013長野訓之さん 25年度産商品ページ

稲刈り当日の長野さんの田んぼ。晴天ではないが雨の予報はなく、稲刈り日和といえる。

阿蘇郡南阿蘇村。阿蘇山と阿蘇外輪山の谷間に位置するこの村は、その素晴らしい景観や豊富な温泉、美味しい湧き水のスポットとして非常に人気の高い県内有数観光地として知られておりますが、一方で農薬や化学肥料を使用しない「有機農業」がさかんな地域としても知られており、南阿蘇村役場内には「有機農業推進係」が設置してあるほど、地域の官民一体となって有機農業を推進しております。■ 有機農業の里・南阿蘇村の有機米農家南阿蘇村の米農家である長野訓之さんは、そんな有機農業の里・南阿蘇村で農業を営む農家の一人です。近隣の農家のみなさんと共に、南阿蘇の自然の中で安全で美味しいコシヒカリを栽培しております。

無農薬・無化学肥料栽培を示す看板。喜多無農薬米生産会のメンバーの田んぼには必ず設置されている。

■ 近隣の有志たちと行う、安全な米作り数年前、長野さんが住んでいる南阿蘇村河陽の喜多地区において、「喜多無農薬米生産会」という組織が結成されました。結成と同時にこの会に参加した長野さんは、以来、この南阿蘇で有機農家の道を歩み始めました。
喜多無農薬米生産会とは、文字通り喜多地区で農薬を使わないお米を作る生産会であり、会員同士が農法や作業の面でお互い助け合いながら、農薬や化学肥料に頼らない安全で環境に優しいお米を作るという、非常に志しの高い水稲生産組織であります。
会員は代表の北野悦之さんを始め、北野鉄矢さん、藤原勝義さん、緒方孝行さん、坂田末秋さんなど、当店ではおなじみの面々。作る品種や農法に違いはあれど、安全でこの阿蘇の自然を壊さずに環境にやさしい米作りを行うという点は一貫して共通しております。■ 実は所属している生産会がもう一つ実は長野さんは他にも「喜多いきいきくらぶ」という生産会に所属しており、こちらの会では「山田錦」という日本酒製造のための酒米を無農薬・無化学肥料栽培で生産しております。生産した山田錦は山口県の酒造に送られ日本酒となりますが、有機栽培限定の山田錦で作った日本酒はとても美味しくで、非常に人気が高いそうです。

コンバインを動かすのも長野さん。周囲からゆっくりと稲を刈っていく。

■ 今日は待ちに待った収穫の日 今日は長野さんの田んぼの稲刈りの日。4月から始まった約5ヶ月間に渡る米作りの集大成となる日です。

まずは稲を刈る機械であるコンバインを入れるスペースを作るために、田んぼの入り口の稲を鎌で手刈りしておきます。また、コンバインでは回りきれない田のコーナー部分の稲も事前にしっかりと手刈り。あとはコンバインにのってゆっくりと籾を収穫していきます。
収穫した籾はすぐに喜多地区にある共同管理のライスセンターに搬入し、じっくりと乾燥させた後に籾摺りを行い、玄米になったところで当店へ入荷いたします。後は皆さまのお手元に届くまで、当店の低温米倉庫の中で米たちはしばしの休息をとることになるのです。