Akiko Goto
2016後藤明子さん 28年度産商品ページ

後藤明子さんが作る、アイガモ農法コシヒカリ。

後藤明子さんが作る、アイガモ農法コシヒカリ。

育苗

後藤明子さんが作るアイガモ農法のコシヒカリですが、お亡くなりになった旦那さんの時代から含めて今年で30年目となりました。

後藤さんもポット苗で育苗しますので、ポット専用の種まき機を使って種まき作業を行います。その後、入念に均した苗代に苗箱を並べ、長い時間をかけて成苗まで育てます。成苗まで育てることにより、田植え後に投入するアイガモたちに苗を食べられたり踏み倒されなくなるのです。

4月16日の熊本地震では、幸いにも後藤さんの住む阿蘇市一の宮町は被害が少なかったのですが、それでも近くの阿蘇外輪山では土砂崩れが起きているので、大雨が降るたびに避難勧告が出て避難する必要があるため大変なのだそうです。

ポット苗で育苗した苗。

種まきを行う後藤さん。

ポット苗用の種まき機。

育苗は苗代で行う。

苗の様子を見る後藤さん。

除草を行うアイガモたち

7月19日。後藤さんの田んぼに訪れると、6月末に田んぼへ放ったアイガモたちが元気に除草に励んでいました。泳ぎ回っては顔を水面へ突っ込み、盛んに草を食べています。

アイガモ農法も生産者によってやり方が異なり、子どものアイガモを入れる人もいれば、後藤のように大きくなった大人のアイガモを入れる人もいます。大人のアイガモは大きくなるまで自宅で育てる必要があるのですが、投入後からすぐに雑草を食べ始めるので初期の除草効果がとても高いのが特徴です。また、キツネやイタチなどに襲われにくくなります。一方で、雑草だけでなく稲の苗も食べる可能性も高いため、後藤さんのように成苗を植える必要があります。

後藤さんの田んぼとアイガモ。

7月19日の田んぼ。

アイガモたち。

雑草を食べるアイガモ。

分けつを見せる稲。

8月15日の稲の様子

8月中旬になると、除草の必要がなくなるためアイガモたちは引き上げられます。8月15日に後藤さんの田んぼへ行くと、アイガモの姿はなく、周囲を囲う柵も取り外してありました。

8月15日の田んぼ

8月15日の稲

稲刈り

10月3日、稲刈りを行いました。今年の阿蘇地方は9月中旬ごろから天候が悪く、なかなか稲刈りができない日が続いておりました。この日も午後から雨が降ったのですが、後藤さんのコシヒカリはなんとか午前中に稲刈りを終えることができました。

いつも稲刈りを頼んでいる農家さんに頼んで、大型のコンバインでどんどん稲を刈っていきます。今年は前半は天候不順が続きましたが、7月末から8月は好天が続いたため、収量、品質ともに良いようです。

後藤さんの田んぼで稲刈りを行う。

稲を刈るオペーレーター。

稲の様子。