Asokita gairin Farm
2015ASO北外輪ファーム 27年度産商品ページ

ASO北外輪ファームの
無農薬・無化学肥料栽培のお米。


掛け干しを行う荒井さんと坂梨祐一さん

Experience 稲刈り体験

10月11日、稲刈り体験。

阿蘇市狩尾の有志で立ち上げた、有機栽培米の生産組合である「ASO北外輪ファーム」。いよいよ稲刈りの季節がやってまいりました。…が!ただ稲刈りするだけでは面白くない。せっかくだから消費者に稲刈りを体験してもらおう、ということで今回、同じ熊本県の方々に稲刈りをしに来ていただきました。

本当は朝からやる予定だったのですが、この日の午前中は狩尾地区の公役(くやく、都会で言うと住人による町内清掃のようなもの。田舎の場合は草刈りや野焼き、水路の掃除など)があったため、午後1時から開始となりました。

さて、ほとんどの方が稲刈りをしたことないということなので、まずは鎌の使い方を教え、それから藁による稲の結束方法を簡単に教えます。鎌は稲株を掴んでザクッと一切りで切るのですが、最初はみなさんギコギコとノコギリのように鎌を往復させて切ろうとするんですね。それじゃ切れないし、何より危ない。しかしみなさん開始から30分ほど経った時にはすんなりと切れるようになっておりました。何事も一回でも経験すればすんなり覚えるんですよね。

交流会の様子

ベテランの技が光る、足場の組み立て作業。

お次は掛け干しを行う足場を組み立てるのですが、ここでベテランの登場です。職人は荒井弘さんのお父さん。まずは足となる三本の木を地面にしっかりと差し込み、それからバランスよく三角になるように立てかけて……、ふむふむ、ここまでは4年前に当店が掛け干しをやった時と同じですね。それから上を稲藁で結び……って、稲藁で結ぶんですか!?普通ロープとか、針金とかでしっかり結ぶんですけど、お父さん、長い餅稲藁をなんかグルグルと木に巻きつけて最後にチョイっと隙間に差し込んでるだけなんです。こんなんでちゃんと固定できるんでしょうか。

「うちは昔からずっと掛け干ししよるばってん、いつもこん結び方ばい。でも一回も藁が解けたことはなか」すごい、確かにガッチリ締まってますもん。この技には私を始め、多くの参加者がビックリ。これはいい勉強になるぞと坂梨寿良さんや坂梨祐一さんらがその技を真似るべく、見よう見まねでやってみるんですが、全くダメ。やはり熟練が必要なようです。 藁だけで足場を固定する荒井さんのお父さん 全部で20人ほど人数がいたおかげで稲を集めて掛ける作業もあっという間に終了。やはり昔ながらの農業にはマンパワーが必要ですね。しかしこの掛け干しと阿蘇の風景の似合うこと似合うこと。また当店でもいつかやりたいですね、掛け干し。従業員が増えたらの話ですけど。

阿蘇山と掛け干しの風景

コンバインでの稲刈り体験後、
最後は牛舎で懇親会。

手刈りと掛け干しで昔の農作業を味わってもらいましたが、お次は5条刈りの大型コンバインのコクピットに乗り込んでもらい現代の農作業を体験してもらいます。子どもたちはもちろんのこと、大人のみなさんも大はしゃぎ。「うおお、バインダーの10倍、手刈りの100倍くらい早い!!」そうなんですよ。これを体験するとさっき行った手刈りと掛け干し作業がいかに大変な作業が相対的に理解できるというものです。 コンバインでの稲刈りも体験 最後は牛舎でバーベキューをしながら懇親会です。組合長の鎌倉さんが「消費者との交流会は今回初めて行いましたもんで不慣れな点がありご迷惑をおかけいたしました」「これから毎年行っていきたいと思っておりますのでぜひ来年もご参加お願いいたします」とご挨拶。

それからバーベキューを行いながら先月稲刈りを行った新米のコシヒカリをみなさんに食べてもらいました。いやー、やっぱ消費者のみなさんとの交流会はいいもんですな。当店でも今後ぜひともやりたいですね。従業員が増えたらの話ですけど。

牛舎でバーベキューを行う参加者たち
稲刈りを習う参加者のみなさん
  • 稲刈り前。交流会に参加した方たちを前にASO北外輪ファームの概要を説明する鎌倉さんらメンバーたち。

    稲刈り前。交流会に参加した方たちを前にASO北外輪ファームの概要を説明する鎌倉さんらメンバーたち。

  •  荒井さんのお父さんの稲藁だけで行う足場作り。藁をぐるぐるとねじるだけで強固な結束に。まさに職人芸。

    荒井さんのお父さんの稲藁だけで行う足場作り。藁をぐるぐるとねじるだけで強固な結束に。まさに職人芸。

  •  山と稲のコントラスト。会の名前の由来にもなっている阿蘇北外輪山に、掛け干しの風景はよく似合う

    山と稲のコントラスト。会の名前の由来にもなっている阿蘇北外輪山に、掛け干しの風景はよく似合う。

稲刈り中の坂梨寿良さんの田んぼ

Harvest 稲刈り

順次稲刈りを行います。

ASO北外輪ファームのメンバーはほとんどがヒノヒカリを栽培しておりますので、稲刈りの時期は阿蘇内ではやや遅めになります。10月15日頃から順次稲刈りが始まりました。

ASO北外輪ファームの稲刈りの難しいところは、有機JASの認定を受けている点。なんせ非常に厳しいので、同じ無農薬栽培のヒノヒカリであっても有機JASの認定を受けている田んぼと受けていない田んぼでは刈り取りや乾燥に籾摺り、保管場所に至るまできっちり区別しなくてはいけないのです。

本日稲刈りを行っているのは坂梨寿良さんのヒノヒカリ。ここはまだ有機JASの認定を受けていない田んぼとなりますので稲刈りの日付や作業人員などきっちり日報に記載する必要はないのですが、それでも農薬、化学肥料を一切使用せずに栽培している点は有機JAS認定の田んぼと全く一緒です。

鎌倉さんがコンバインで稲を刈る傍ら、ちょこちょこ生えている雑草を抜いていく坂梨さん。「地面が高い場所にちょっとヒエが多いかな」とのことですが、それでも夏場にせっせと手除草を行ったおかげで昨年よりもずいぶん雑草が少ないそうです。

これから10月下旬までASO北外輪ファームの稲刈りは続きます。

籾をコンテナへ移す
  • メンバーの田んぼがある阿蘇市狩尾は間近に外輪山がそびえる風光明媚な土地。有名な「ラピュタの道」もこの地区にある。

    メンバーの田んぼがある阿蘇市狩尾は間近に外輪山がそびえる風光明媚な土地。有名な「ラピュタの道」もこの地区にある。

  • 坂梨寿良さんの田んぼにはやたら背の高いヒエ(タイヌビエか?)が多い。茎が太くコンバインに詰まるので手で取る。

    坂梨寿良さんの田んぼにはやたら背の高いヒエ(タイヌビエか?)が多い。茎が太くコンバインに詰まるので手で取る。

  • コンバインを操りメンバーの稲刈りを一手に引き受けるのが組合長の鎌倉さん。牛も育てているのでそっちも忙しいそうだ。

    コンバインを操りメンバーの稲刈りを一手に引き受けるのが組合長の鎌倉さん。牛も育てているのでそっちも忙しいそうだ。

有機JAS認定のシールを貼る様子

Organic JAS 有機JAS

有機JASの認定。

ASO北外輪ファームは有機JASの認定を受けております。単に穀物や野菜などを無農薬や無化学肥料で栽培する場合は特に有機JASの認定を受ける必要はありません(そのため当店の生産者は西田正志さんとASO北外輪ファーム以外は認定を受けておりません)が、商品のパッケージに「有機栽培」や「オーガニック」と表記する場合は有機JASの認定が必要となります。

また、有機JASの認定はまさに「信頼の証」。無農薬栽培のお米を販売しているお米は全国にたくさんありますが、当店のように20人以上の生産者の田んぼを田植えや稲刈りといった作業から雑草の生え具合から分けつ数といった圃場や稲の様子まで全て直にチェックしているお店などそうはなく、ほとんどのお店はお米の栽培の様子を見らずに取り引きを行っております。そうなると「本当に無農薬で栽培しているのか」という確証が得られない場合もあるので、有機JASの認定を受けることで実際の米作りの様子を見せずとも小売店に間違いなく有機栽培であることを示しているのです。

しかしASO北外輪ファームが有機JASの認定を受けている理由はもう一つあります。それは「組合であるから」です。

ASO北外輪ファームの籾摺りの様子

コンプライアンスの意識を高めるために。

組合である以上、作ったお米は生産者の個人の名前でなく「ASO北外輪ファームのお米」として販売することになります。ですので、例えば4人が一生懸命素晴らしいお米を作って1人が怠けて低品質なお米を作ったとしても、その低品質なお米もやはり「ASO北外輪ファームのお米」になってしまいます。そうした事態を防ぐため、ASO北外輪ファームでは有機JASという非常に厳しい第三者機関に認証を受けることで、全メンバーが高い意識を持って米作りに励むように心がけているのです。

動画は籾摺りの様子。有機JASの認定を受けたお米は袋に有機JAS認定を示すシールを貼る事ができるのですが、この時も2人のシールを貼る係(鎌倉さんと荒井さん)が間違いがないか逐一確認しながら貼らなければならないことになっております。しかも使用したシールの枚数まで認定機関に報告しなければならないとのこと。うーん、本当に厳しいですね。

有機JAS認定のシール
ヒエを抜き取る坂梨寿良さん

Weeding 除草

夏。ASO北外輪ファームの雑草との戦い。

いよいよ除草作業の季節がやってきました。
水稲の無農薬栽培とは、すなわち、いかに雑草を抑えるか、除草できるか、でありますので、
これからの除草作業が栽培における”本丸”なのです。

鎌倉善光さんは田植え後から「何回かけたろか」と、本人も覚えてないほど除草機を掛けまくりました。概ね草は抑えられたものの、8月末になると除草機では除草できない株間からヒエの姿が見えてきます。稲から穂が出る「出穂期」は受粉を妨げる可能性があるため田んぼに入れません。鎌倉さんは9月になり出穂が完全に完了したのを確認後、鎌を持って田んぼに入り、残ったヒエを根元から切ってまわります。一株でも残すと種が落ちて来年発芽しますので、この「稲刈り直前の除草」も非常に大切なのです。

中川敬士さんの田んぼを訪れた時にはすでにおおむね除草は完了しておりました。除草機を何回か掛けただけだそうですが、草はあんまり生えてませんね。「ここの田んぼは昔からあまり草は生えんとよ」そういう田んぼありますよね。うちも3枚隣り合う田んぼがあるんですが、1枚だけは他2枚に比べて雑草があきらかに少ないですもん。「でも外から見ただけじゃ分からんけど中には結構生えてるから手取りに入らんといかんばい」

荒井弘さんは今年購入したばかりの3条の動力除草機で除草を行います。自宅から田んぼまでえっちらおっちらと除草機を抱えて運び、エンジンをかけて除草スタート。回転する爪で土を攪拌していきます。まだ雑草の姿はほとんど見えませんが、「上農は草を見ずして草をとる」の言葉如く、草が見えないうちから除草作業を行うことが、最も効率の良い除草方法なのです。

坂梨寿良さんもまずは数回動力除草機で条間の除草を行い、その後手取り除草で株間をくまなく除草します。今日は梅雨中の久しぶりの晴れ間。雨は雨でカッパを着ると蒸しますが、晴れは晴れで直射日光がたまらなく暑いです。お尻のポケットに入れたペットボトルの水で絶えず水分補給を行いながら黙々とヒエやコナギ、ホタルイを抜いていきます。熱中症には気をつけてくださいね。

坂梨祐一さんの田んぼに行くと、お母さんが手除草を行っておりました。「息子は仕事しながらだけん、なかなか除草できんけんね」祐一さんが仕事の前後や休みの日に除草機をかけて条間の除草を行い、株間はお母さんがちょこちょこ手除草しているようです。ツンツンとした稲の葉が刺さって痛いので、顔を手ぬぐいで覆って長袖を着ての炎天下の中での作業。とても暑そうです。

ヒエを抜く鎌倉善光さん
  • ヒエを取る鎌倉さん、最初は鎌で根元から切っていたものの、途中から手で抜きはじめた。「このほうが早かばいね」

    ヒエを取る鎌倉さん、最初は鎌で根元から切っていたものの、途中から手で抜きはじめた。「このほうが早かばいね」

  • 抜いたヒエはお手伝いの方に渡して田んぼの外まで運んでもらう。数株ほど抜くと、すぐにご覧の通りの量に。

    抜いたヒエはお手伝いの方に渡して田んぼの外まで運んでもらう。数株ほど抜くと、すぐにご覧の通りの量に。

  • 北外輪山の山肌には鎌倉さんを含む狩尾地区の有志が草原を刈って作った、見事な扇が開いていた。横幅は70mある。

    北外輪山の山肌には鎌倉さんを含む狩尾地区の有志が草原を刈って作った、見事な扇が開いていた。横幅は70mある。

田んぼを見つめる中川敬士さん
  • 今日は炎天下の中、田んぼの畔の草刈りを行っていた中川さん。「今日は暑かー!休憩せんと倒るっばい」

    今日は炎天下の中、田んぼの畔の草刈りを行っていた中川さん。「今日は暑かー!休憩せんと倒るっばい」

  • 他のメンバーより早く、除草機により一通り除草を終えていた中川さんの田んぼ。草はほどんどないように思える。

    他のメンバーより早く、除草機により一通り除草を終えていた中川さんの田んぼ。草はほどんどないように思える。

  • しかし「中んほうはウリが結構生えとっとたい」と、まだ納得のいかない様子。この後手取りに入るという。

    しかし「中んほうはウリカワが結構生えとっとたい」と、まだ納得のいかない様子。この後手取りに入るという。

除草機をかける荒井弘さん
  • ニールハウスから出したコシヒカリの苗を軽トラの荷台に積み、圃場へ運ぶ。水を吸った苗箱は重く、結構な重労働。

    新品の動力除草機にエンジンをかける荒井さん。昨年までは田押し車だけで除草してたので、今年はずいぶん捗るはずだ。

  • 水の豊富な阿蘇では農業用水のほとんどが地下水。火山灰土壌と並ぶ、美味しい米ができる源だ。

    3条の動力除草機は3条ぶん、つまり3列ずつを一度に除草できる。1枚の田んぼを除草するのはかなりの時間がかかる。

  • 除草機で土を攪拌されることにより雑草を土の中に練り込む。酸素もなく光合成もできない雑草はやがて枯死する。

    除草機で土を攪拌されることにより雑草を土の中に練り込む。酸素もなく光合成もできない雑草はやがて枯死する。

手除草を行う坂梨寿良さん
  • まずは除草機がけ。無農薬栽培を始めた頃に購入した動力除草機で、条間の除草を田植え後数回ほど行う。

    まずは除草機がけ。無農薬栽培を始めた頃に購入した動力除草機で、条間の除草を田植え後数回ほど行う。

  • 除草機で取れない株間に生えてくる雑草は手で一本一本抜いていく。この日は暑く、額から流れる汗で目が染みる。

    除草機で取れない株間に生えてくる雑草は手で一本一本抜いていく。この日は暑く、額から流れる汗で目が染みる。

  • 3反(30m×100m)ほどの田で行う手除草は永遠に終わりそうになく感じる、果てしない作業。しかしやるしかない。

    3反(30m×100m)ほどの田で行う手除草は永遠に終わりそうになく感じる、果てしない作業。しかしやるしかない。

除草を行う坂梨祐一さんのお母さん。
  • 狩尾を流れる黒川沿いにある田んぼで除草を行う。見晴らしはいいが、阿蘇山を眺めている余裕はなさそうだ。

    狩尾を流れる黒川沿いにある田んぼで除草を行う。見晴らしはいいが、阿蘇山を眺めている余裕はなさそうだ。

  • 半袖でも暑いくらいだが、この時期になると稲の葉は固く尖っているため、顔や腕を完全に覆って作業する必要がある。

    半袖でも暑いくらいだが、この時期になると稲の葉は固く尖っているため、顔や腕を完全に覆って作業する必要がある。

  • 一通り抜いたヒエは結んでひとまとめにし、田んぼの外に出しておく。やがて微生物によって分解され、なくなってしまう。

    一通り抜いたヒエは結んでひとまとめにし、田んぼの外に出しておく。やがて微生物によって分解され、なくなってしまう。

田植えを行うASO北外輪ファームの5名

Planting 田植え

ASO北外輪ファームの5名がそれぞれ田植え。

阿蘇市狩尾地区の5名の農家よって結成された、無農薬栽培米の生産会である「ASO北外輪ファーム」。 結成から5回目の米作りが始まります。有機JAS認定を受けているため、書類の作成や栽培上の注意の確認などを行うために定期的に会合を開いておりますが、苗作り、田植えなどは5名がそれぞれに行います。

会長の鎌倉善光さんは5月17日に田植え。奥さんと娘さんが田植えのお手伝いに来ております。ちなみに鎌倉さんの奥さんは私の妻と同じ職場で働いております。鎌倉さんと私は昨年度から取り引きが始まりましたが、まぁウチと鎌倉さんちとはいろいろご縁があるようです。

中川敬士さんは最も早い5月14日に田植え。奥さんが苗運びのお手伝いです。3反ほどの田んぼを5条植えの田植え機でスイスイと田植え。除草のことを考えて真っ直ぐ丁寧に植えていきます。

荒井弘さんの田植えは鎌倉さんと同じ5月17日。自宅のすぐ近くの基盤整備された広い田んぼに田植えを行います。植え終えた苗箱はお母さんが田んぼ横のポンプから流れる地下水ですぐに掃除します。

坂梨寿良さんの田植えは5月25日。二人のおっちゃんにお手伝いしてもらいながら鎌倉さんの田んぼの隣の隣にある田んぼにヒノヒカリを作付けしました。プール育苗で作った苗は良い出来のようです。

坂梨祐一さんの田植えも5月17日。お母さんと奥さん、それに3人の子どもたちと一緒に田植えです。田植え機に乗りたがる子どもたちと、それが作業の邪魔で仕方がない祐一さん。子どもは大変です。

田植えを行う鎌倉善光さん
  • まずは田植え機に苗箱をセット。苗箱の底で根同士がしっかりとの絡んでおり、非常に生育が良い。

    まずは田植え機に苗箱をセット。苗箱の底で根同士がしっかりとの絡んでおり、非常に生育が良い。

  • 水が抜け切れてなかったので娘さんに目印を立ててもらいながらの田植え。後ろには阿蘇五岳が見える。

    水が抜け切れてなかったので娘さんに目印を立ててもらいながらの田植え。後ろには阿蘇五岳が見える。

  • 田植え中、中川敬士さんとその奥さんが通りかかり、鎌倉さんの苗の出来を確認していた。

    田植え中、中川敬士さんとその奥さんが通りかかり、鎌倉さんの苗の出来を確認していた。

田植え機に苗を入れる中川敬士さん
  • ニールハウスから出したコシヒカリの苗を軽トラの荷台に積み、圃場へ運ぶ。水を吸った苗箱は重く、結構な重労働。

    阿蘇市狩尾にある田んぼで、5条植えの田植え機を自ら操縦し田植えを行う中川敬士さん。奥さんは苗運びを行う。

  • そもそも圃場の均平もすごい。レーザーレベラーもなしに高低差±4cmくらいに仕上げているんじゃないだろうか。

    基盤整備された長方形の田んぼは真っ直ぐに植えやすいが、それでも油断するとラインが歪むため慎重に田植えする。

  • 雨ばかりだった昨年度と違い、今年度は春先の天候がよかったため、苗の出来も上々のようだ。

    雨ばかりだった昨年度と違い、今年度は春先の天候がよかったため、苗の出来も上々のようだ。

北野さんのヒノヒカリの田んぼ
  • ニールハウスから出したコシヒカリの苗を軽トラの荷台に積み、圃場へ運ぶ。水を吸った苗箱は重く、結構な重労働。

    御釈迦様が寝ているように見えることから「阿蘇の涅槃像」とも呼ばれる阿蘇五岳を眺めながらゆっくりと田植え。

  • 水の豊富な阿蘇では農業用水のほとんどが地下水。火山灰土壌と並ぶ、美味しい米ができる源だ。

    水の豊富な阿蘇では農業用水のほとんどが地下水。火山灰土壌、寒暖差と並ぶ、美味しい米ができる源だ。

  • 荒井さんが田植えする傍、植え終えた苗箱をお母さんが水路の水で洗浄する。どこの農家でも見られる家族経営の光景だ。

    荒井さんが田植えする傍、植え終えた苗箱をお母さんが水路の水で洗浄する。どこの農家でも見られる家族経営の光景だ。

田植えを行う坂梨寿良さん
  • ニールハウスから出したコシヒカリの苗を軽トラの荷台に積み、圃場へ運ぶ。水を吸った苗箱は重く、結構な重労働。

    田植え一週間前の苗。プールの中に苗を入れて水を溜めっぱなしにして育苗を行う「プール育苗」で栽培した。

  • そもそも圃場の均平もすごい。レーザーレベラーもなしに高低差±4cmくらいに仕上げているんじゃないだろうか。

    阿蘇市狩尾地区は北外輪山に面しており、会の名前の由来ともなっている。野焼きによって維持される広大な草原が特徴。

  • 苗運びと苗箱洗いを手伝うおっちゃん二人のおかげで坂梨さんは田植え機を降りずに田植えに集中できる。

    苗運びと苗箱洗いを手伝うおっちゃん二人のおかげで坂梨さんは田植え機を降りずに田植えに集中できる。

苗箱を洗う坂梨祐一さんの長男。
  • 「ほらほら邪魔!降りんと苗が積めんたい!」遊び盛りの子どもたちには祐一さんの声などどこ吹く風。

    「ほらほら邪魔!降りんと苗が積めんたい!」遊び盛りの子どもたちには祐一さんの声などどこ吹く風。

  • やっと娘2人が降りたと思ったら次は息子が田植え機に乗ってくる。「ほら、前見とかんと落ちても知らんぞ!」

    やっと娘2人が降りたと思ったら次は息子が田植え機に乗ってくる。「ほら、前見とかんと落ちても知らんぞ!」

  • 騒がしい孫たちとそれを怒る祐一さんの声を聞きながら、お母さんは欠株に手植えを行っていた。

    騒がしい孫たちとそれを怒る祐一さんの声を聞きながら、お母さんは欠株に手植えを行っていた。

生産情報

  • 生産者

    ASO北外輪ファーム ……
    鎌倉善光、中川敬士、荒井弘、坂梨寿良、坂梨祐一

  • 生産地

    熊本県阿蘇市狩尾

  • 品種

    コシヒカリ、ヒノヒカリ

  • 農薬の使用

    なし

  • 肥料の使用

    有機JAS認定牛堆肥(阿蘇産)

  • 除草方法

    機械除草、手除草

  • 種籾の消毒

    消毒なし

  • 種籾の入手

    自家採種

  • 栽培の履歴

    田植え ……
    鎌倉善光 … 2015年5月17日
    中川敬士 … 2015年5月14日
    荒井弘 …… 2015年5月17日
    坂梨寿良 … 2015年5月25日
    坂梨祐一 … 2015年5月17日