秘伝!100円 帯結び

帯屋さんの社長から伝授された必殺技!

「着物は着たいけど帯が結べない」
「帯結びに時間がかかる」
「手が上がらない」
「お太鼓や腹の柄の位置や形が上手に決まらない」
「帯を結ぶと苦しい」
・・・と云うあなたに。

そのすべてを解決する画期的な帯結びをご紹介します。
−考案者「瀬織津園」代表 市瀬智章氏−




まずは準備しておくもの

  • お手持ちの帯
    :袋帯・名古屋帯いずれでも可
  • 帯〆
  • 帯揚げ
  • 帯枕
  • 物干し竿用洗濯バサミ3個
  • ダブルクリップ
    :こちらのダブルクリップは市販の特大サイズでOKです。当店の場合は、帯を痛めないように帯芯の端布が貼り付けてあります。


袋帯の場合
拡大します 袋帯のお太鼓結び1

帯の垂れから80cmを計る。
拡大します 袋帯のお太鼓結び2

80cmを返してお太鼓の長さ160cmを取る。
拡大します 袋帯のお太鼓結び3

手先を横に出し、帯の中間点が頂点となるように三角を作る。


この三角をキッチリ作っておくことがポイント!
拡大します 袋帯のお太鼓結び4

三角から手先全体を向かい側に折る。



3からの流れがお分り頂けるでしょうか?
拡大します 袋帯のお太鼓結び5

手先をお太鼓の位置部分まで持ってきて、帯の幅+4cm分左に伸ばす。


後で、帯巾+4cm分の手先が太鼓の中に入ります。
拡大します 袋帯のお太鼓結び6

手先全体を手前に戻し


帯〆で測った胴回りの半分の長さを三角の頂点の位置から測り、 洗濯バサミで印を付け前柄の部分を合わせてたぐり、 帯の中心(三角の頂点のライン)で合わせて余った部分を下に納める。



〔補足説明〕
クリップは下側に付けてもらい、そのクリップの目印に上側の腹に来る 柄を合わせます。その時細身の方は最初に決めた三角の所で腹に巻く 部分が余ってきます。逆にふくよかな方の場合は余りが少なくなります。 その余った部分を一緒に三角の所でWクリップで留めることになります。

前の柄を合わせ、お太鼓に入れる手先の部分をセットして腹に巻く半幅 にした帯の部分の長さ(三角の頂点から底辺に下ろした線から先まで) が、帯締めで測った胴回りの分だけあれば大丈夫です。

逆に胴回りの部分が短すぎる場合は、お太鼓の三角に折るポイントを たれの方にずらして(勿論、お太鼓の柄が綺麗に出なければいけませ んが・・・)胴部分を長くとれるようにしてみてください。
拡大します 袋帯のお太鼓結び7

三角の中心部分で下から全てクリップで留める。
クリップの柄は反転させてまっすぐに伸ばす。



太鼓柄だとこうなります。
拡大します 袋帯のお太鼓結び8

垂れを手先の上に乗せ、指4本分の長さを下に引き出し、 帯枕と帯揚げを一つにしたものをクリップの上に当たる位置に置く。

太鼓柄だとこうなります。


拡大します 袋帯のお太鼓結び9

上から帯枕の位置まで帯を折り返す。
拡大します 袋帯のお太鼓結び10

もう一度折り返して太鼓の柄を出し、 手先部分のの下の線に合わせた後、 上から2枚目の中に手先を入れる。

太鼓柄だとこうなります。


太鼓の柄がうまく出ない時は、三角に折る個所を ずらして再度、セットし直してみてください。
拡大します 袋帯のお太鼓結び11

帯〆も同じところを通す。
拡大します 袋帯のお太鼓結び12

洗濯バサミで下2箇所と上1箇所を下からしっかりと留める。
拡大します 袋帯のお太鼓結び13

これで下準備完了。

太鼓柄だとこうなります。


名古屋帯の場合

太鼓部分の長さを90cmとってその位置で三角を作ること。
帯枕を先にクリップの上に置き上から折り返してきて、 垂れを取る事に留意すれば、袋帯と同じ手順でセットできます。



装着方法
装着方法1

セットした帯を後ろに回し、 帯揚げと帯枕の紐を体の後で両手で持つ。
装着方法2

そのまま両手で真っ直ぐ帯を引き上げる。

このとき右左交互に上げますと着物に 変な皺が寄ったりしますのでスウッ〜と まっすぐ出きるだけ上に揚げてください。
装着方法3

そして、顎の下(胸の出来るだけ高い位置)で仮結びします。
装着方法4

その後 胴に巻く部分をお腹に巻きつけます。
その時右ひじで胴の部分を抑えながら、 左手を使って沿わせていきます。
その時、前板(長い物が適当)を帯の間に挟み込む。
ベルト付きの前板の場合は事前に装着しておき、 その上に、胴回りの部分を沿わせるようにする。

装着方法5

胴に巻く部分の先端を、 お太鼓にセットした部分の下側に 入れこみます。
その時、ひじで抑えていた右手の指を 胴部分の先端の輪になった部分に引っ掛けます。
(逆手先の場合は左右反対となります)
装着方法6

左手で太鼓の左側を持ちずれないように 抑えながら右手の指で胴回りの部分の先端を 出来るだけ右に引き寄せます。
そうすることで胴にピッタリと沿わせることが出来るからです。
装着方法7

そこまで来たら、今度は左のひじで締まった胴回りの部分を 緩ませないように抑えながら帯締めを締めます。
装着後は帯締めだけで抑えているだけになります。
帯締めだけで抑えていることを頼りなく思われるかもしれませんが、 ギュッと締めないので楽だと言われます。
帯揚げの仮結びを解き、帯枕の紐を一度引き上げて前で結び直す。
帯揚げを整え、最後に洗濯バサミを外す。

これで、装着完了!

体形によっては緩んでくると言われる方もいらっしゃいますが、 緩んできたら左ひじで抑えながら帯締めを解き右手の人差し指を 胴の輪ッかにかけて、又引き寄せてください。
その後、帯締めを締め直せばOKのはずです。



外し方
上手な外し方

外す前に、洗濯バサミで3箇所留めてから 帯揚げ帯締めを外します。
そうすれば、セットした状態のままで 外すことが出来、形を整えて箪笥にしまっておけば 次回の装着時には、そのまま使えます。
但し、かさ張りますので引き出しに余裕のある方向けです。




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