袖丈 そでたけ
■袖山からの袖の長さ■
着物寸法の中で体型に関係なくご自分で決められる唯一の寸法です。
〔表記の仕方〕
- 袖丈:○○尺○○寸○○分
↑ 1尺3寸・1尺5寸といったキリのいい寸法にします。
- 又は○○cm○○mm
↑ ちなみに1尺3寸は49cm2mm
お手持ちの着物と同寸法で仕立てる場合、
画像で示されている部分の長さをお測り下さい。
備考:
一般に未婚女性の着物の袖丈は長く、既婚の女性のそれは短くします。
又、未婚女性の場合でも礼装の場合は長く、普段着・お洒落着の場合は短くします。
当店の場合、未婚女性の訪問着・付下げなどは1尺5寸、紬・ゆかたなどは1尺3寸。
既婚女性の場合は1尺3寸の袖丈をお薦めすることが多いようです。
但し、身長の特別高い方は全体のバランスから既婚女性でも1尺3寸より長くすることもございます。
結婚する前に作られた袖の長い着物は、結婚を契機に袖丈を短く直すこともございます。
昔から、長い袖を振ることは異性への好意を示すシグナルとして使われていました。
これは万葉集の額田王の和歌
「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」
にも詠われています。ですから、未婚の女性の第1礼装は袖の振れる長い袖丈の振袖。
結婚すれば、夫以外の男性には袖を振らずに留めておくので留袖といわれる所以です。
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