A JOURNAL エージャーナル

かばんと財布の店アリスタが贈る 暮らしのメディア

vol.06 Jan 2020

"大切にしているもの"

- アリスタのコラム -

みなさんの持ち物の中で、これは私にとって大切だというものはありますか。日々の生活に溶け込んだ身近なもの、手をかけたもの、特別な出会いをしたものなど、それぞれにきっとあると思います。
今回は、スタッフ皆の「大切にしているもの」を尋ねてみました。

「バゲットナイフ」

初めての海外旅行は10代の終わりでした。専門学校の仲間たちと有名パティスリーを回り、ショコラティエの工房見学、三つ星レストランでのディナーetc..全てがきらびやかで魅力的で刺激的で心が躍りました。書店ではお菓子関連の分厚く読めない本を何冊も買い、荷物が重くて仕方なかったのに大満足していたっけ。このナイフはどこのお店で買ったのかは覚えていないけど、場所は確かパリ。可愛くて一目惚れでした。今もキッチンの引き出しに入っていて見るたびに懐かしい気持ちに。でも使い勝手がいまひとつで最近は他のナイフを使うようになってしまいました。あれから30年。きっとずっと手放せない宝物です。
店長

「木の時計」

少しずつ集めている古道具。
昔の物はしっかりとしたモノで出来ていて、長持ちして、大事に使えばずっと使えるところが良い。木で出来ているモノも多く、最終的には自然に帰る所も素敵。中でも、特別なものは「おばあちゃんの木の時計」 夫のおばあちゃんが亡くなった後、部屋にあったのを私が気に入って譲り受けた。1から12の数字がレトロでかわいいし、まだ現役で動いている。この時計はいったいいつからおばあちゃんと時間を共にしていたんだろうと思いを馳せる。夫が産まれたときにはもう一緒にいたのかな?おばあちゃんと共に歩んだこの木の時計は、これからは私達家族と時を刻む。古道具は家族の思い出と共に引き継がれていくところが魅力的なのだ。
ホリエ

「ネックレス」

四六時中身につけているものがある。
ひとつは祖母の形見でもらったネックレスと、父が作ったスカラベのアクセサリー。
金属は経年変化がほとんどない。とりわけ金は化学的に非常に安定した金属のため、もらってから何年経っても色艶が一切変わらない。それでも、肌身に着けて毎日を過ごした分だけ、あたたかみが付加されていくような気がする。祖母が身に付けていた日常や、父の手によって模様が彫られたあの一瞬も、この金は全て記憶している。僕の暮らしと共に少しずつすり減り、凹み、もにゃっとしたやわらかいフォルムになり、このふたつも僕と共に生きている気がする。
草作

「抽斗」

店に並んでいる大量生産品に飽き飽きしていた頃、一点物を求めて、よく骨董市に通っていた。大阪の骨董市で購入した日本の古い小抽斗(こひきだし)。値段は3-4,000円だったか安く、シルエットに惹かれて売り場で即決購入。大きな袋に入れてもらって電車で持って帰ったことを覚えている。
だけど、私の生活にはあまり馴染まず、書類を乱雑に入れるだけでオブジェと化した。
うちに来て6年。今は一緒に住んでいる妻がこの抽斗をうまく整理して使っている。はさみはここ、封筒はここ。日常の中で使われるようになって、生活に馴染んでいる。抽斗を開けたときの古道具独特の匂いはもうない。
リュウノスケ

「マグカップ」

自分の生活において大切な物達。その中の一つにマグカップがある。はたから見たら、たかがマグカップ。だけどそこに自分なりのこだわりを足してみると、毎日のコーヒーや食事が少しだけ特別になる。(写真のマグカップはFireKing 50s ジェダイ エクストラベビー)
そしていつしか自分の日常においてなくてはならない「物」になり、同時に日々の生活を支えてくれてるんだと気付いた。そう思うとこだわることも案外いいもんだ。
サトウ

- pick up -

春財布

お財布を買い替えるなら今!
春の時期に買う「春財布」は、「張る財布」ともいわれ金運アップに繋がります。Dakotaの人気シリーズ「モデルノ」から新春限定の風水カラーが登場です。艶を出したゴートレザーにファスナーのアクセントを効かせたグラマラスなシリーズです。ゴートレザーを使用することで、上品な艶とソフトな手触りを実現しました。今年の春はぜひ縁起の良い春財布の購入を検討してみてはいかがでしょうか?キレイ色のお財布は気分も上がりますよね。

Dakota モデルノ 0035086 ¥12,000(税抜)

「おやつですよ」

みかんのコンポート
みかんが美味しい季節ですね。食べきれない時や甘さが足りない時、コンポートにしちゃいましょう。
■材料
みかん 4個
砂糖 50g
水 500cc
あれば、キルシュorブランデー 少々
■作り方
①みかんの外皮を剥き50度のお湯に浸けて薄皮を剥く。
②鍋に水と砂糖を入れ沸騰させる。(みかん全体が浸る鍋で)
③沸騰したシロップにみかんを入れて弱火で15分程煮る
④最後にキルシュを加えそのまま冷ます。

甘さはお好みで調整してくださいね。

「コバリラボストーリー」

母屋の床板が完成しました。材料はもともと張ってあった古材。使われていた場所によって色が異なる板をモザイク状に並べる。固定する釘が見えないように出っ張りを作る実(さね)加工を施した板を一枚ずつ貼っていきます。築70年の古民家には所々に歪みが生じていて、板を張っていくと、隙間がどんどん広がっていきます。その都度微調整を行いながらの作業。男手3人で述べ10日ほどかかって完成。出来立てとは思えないほどの重みのある色に、杉材がもたらす暖かさがあって、愛せる床に仕上がりました。

かんがえる古民家 あえて

10年以上使われておらず荒れ放題だった古民家。2年にわたる改修工事がついに完了します。業者に頼めばずっと早く作れたかもしれない。けれど、あえてスタッフ皆の手で作ってきました。非効率で不器用な行為で作り上げてきた古民家。
春先に始動予定のこの施設名は「かんがえる古民家 あえて」。 このあえてを運営するのは20代を中心とした若手世代。これからの生き方や価値観を「かんがえる」ことをコンセプトに、“あえて”の切り口でイベントやワークショップ、ポップアップ店舗を運営します。埼玉県桶川にある小さな古民家から”あえて”の考え方を発信していきます。