A JOURNAL エージャーナル

かばんと財布の店アリスタが贈る 暮らしのメディア

vol.05 Oct 2019

"ものづくりの積み重ね"

- アリスタのコラム -

 今年で50周年を迎えた“Dakota(ダコタ)”
その歴史を作りあげてきたメーカー、(株)プリンセストラヤは創業80周年を迎えます。Dakotaを立ち上げた頃から見守って来られたベテラン営業マンの深澤さんにお話を伺いました。(深:深澤さん)

深:「私が入社した当時、Dakotaが4,5年目の頃、ものすごい売れたショルダーバッグがありました。工場から商品が上がってきたら営業が取り合うほどでね。それが”バスター”というシリーズ。オリジナル性がお客様に受けて、そこから広くDakotaが認知されました。その頃、日本のバッグのトップメーカーとして、映画、ドラマなどのメディアとも多く提携していた。“銀座の恋の物語”で浅丘ルリ子さんが持っていたバッグもトラヤのバッグだったんだよ。」

 Dakota 50年の歴史の中で、トレンドを捉えたヒット商品もあれば、中には長く愛されているロングセラーの商品もあります。アリスタでも扱っているクラプトンのお財布はかなりのロングセラー商品ですね。

深:「クラプトンは、当時画期的だったかぶせのデザインが特徴的。発売して15年以上経つから、ちょっと今の時代に合ってないデザインも残っています。例えばここのカードポケットが3枚分しかない。当時はカードなんてそんなに持ってなかったから、こういうデザインが成立したんだよね。」

 クラプトンは、革が素敵ですよね。
深:「クラプトンは、イタリアの革で本当にいい革を使っています。またタンニン鞣しにより、独特の変化が生まれます。使えば使うほどその人の手に馴染む。良く汗をかく人のものは、手の跡が黒く残る。それが魅力なんです。私の妻も、何年も同じものを使ってます。手に馴染むのがいいんだって言うんですよね。特にキャメルとマスタードなんかはいい色になるんだよ。」

 革の経年変化のように、50年のものづくりで味を積み重ねてきたDakota。これからも時代の変化に合わせて、素材の質感を活かしたDakotaらしいアイテムを提案してくれることでしょう。




Dakota 50th Anniversary Item

タッチ感の良いナチュラルなレザーを使用したシリーズ。立体感のある三つ編みをポイントにした程よいサイズ感のリュックです。ダコタらしいカジュアル感を活かし、日々の生活に溶け込むバッグに仕上がっています。A4サイズのトートや大小のショルダーバッグもあります。

トルク 1033991 ¥27,000(税抜)

Dakota 50周年を記念したデザインです。革製品を作るときに欠かせない道具たち。菱目打ち、木槌、ハサミ、目抜き、革包丁、ペンチ・・・
そしてタンニンが抽出される植物たち。色々な素材をレーザーカットであしらいました。ベルトできゅっと絞ったデザインが素敵なコロンとしたカタチのショルダーバッグ。柄の出方が1つ1つ異なり、自分だけのバッグを楽しめます。

アルティジャーナ 1601261 ¥29,000(税抜)

バッグと同じくDakota 50周年を記念したデザインです。Dakotaを象徴するモチーフをレーザーカットであしらいました。小さなお財布にDakotaワールドがぎっしり詰まっています。お届けするお財布にどんなモチーフがあるかはお楽しみです。

アルティジャーナ
二つ折り財布 0036380 ¥14,000(税抜)
長財布 0036382 ¥17,000(税抜)

- pick up -

「おやつですよ」

シュークリーム エージャーナルNo.055
シュークリームは皮を焼くのが苦手という方が多いと思います。手早く、生地が冷めないうちに絞って焼くことが大事です。
■材料
(小ぶりサイズ18個分 シュー皮)
牛乳 160cc
無塩バター 60g
塩 2g
薄力粉 90g
全卵 3個
■作り方
鍋に牛乳、バター、塩を入れて火にかけバターが溶けて沸騰したら火を止めて粉を加えて木べらで手早く混ぜる。まとまったら再び中火にかけて木べらで混ぜながら鍋の底に薄く膜ができるまで火にかける。火からおろし、ボウルに移し替え、溶いた卵を3.4回に分けて加え合わせる。絞り袋に入れて直径4cmほどに絞り200度に予熱したオーブンに入れ180度で30分焼く。

カスタードクリームと甘く煮たサツマイモを飾って秋のおやつに

「コバリラボストーリー」

すっかり涼しくなって、作業しやすい気候になりました。8月末に行った夏祭りでは、たくさんの方にお越しいただくことが出来ました。イベントが行えるくらいには改修が進んできたコバリラボですが、まだまだこれから。今は床板張りに挑戦しています。元の床板が今にも抜けそうなので、床板を剥がしてみると、床下は土。そこに並べられた丸い玉石の上に柱が乗っていることがわかります。また、地面と平行に渡っている大引(おおびき)、根太(ねだ)と呼ばれる材木は、どこかで使われていた柱などが再利用されています。材木の加工が容易でなかった昔、材木を有効活用したんですね。使われている材木たちにも歴史を感じるコバリラボです。