日本が誇る盆栽がある埼玉

  • 現代の盆栽作家 木村正彦(きむらまさひこ)氏の特別展を開催していたので、盆栽美術館に行ってきました。

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- 盆栽美術館 -

大宮が盆栽で有名なことは知っていましたが、埼玉に住んでいながら盆栽美術館に足を運んだことがなく、現代の盆栽作家 木村正彦(きむらまさひこ)氏の特別展を開催していたので、行ってきました(最寄り駅は東北線の土呂駅。駐車場も完備)。

最近では日本文化の素晴らしさが世界でもクローズアップされていますが、その中でも盆栽は日本が誇る文化の一つ。今では国内外の盆栽作家の育成もしている木村さん。

どんな盆栽と出会えるのか楽しみに館内に向かいました。

エントランスを入ると、推定樹齢500年の自生する原木を10年かけて作り上げた赤松がお出迎えしてくれました。今後何十年とかかり変化する様が楽しみな盆栽の一つです。

入館料は300円。エントランスでも日本語以外の言葉が飛び交っていました。海外の方に人気なのがうかがえます。

残念ながら木村さんの作品は撮影禁止なので、画像をお見せできませんが、ぜひ訪れて実際の盆栽をご覧になり、日本情緒を感じていただきたいすてきな場所です。

従来は一つの盆栽に幾人もの職人が、針金や剪定ばさみなどのシンプルな道具を駆使して手を加えることが多いそうですが、木村さんは、電動工具や直感で木の形を思いどおりにする新しい盆栽のアプローチの仕方。

異端児扱いされたこともある木村さんですが、作品の創造性や芸術性のすばらしさが多くの人に認められ、今では盆栽の魔術師とも呼ばれるようになりました。


自然の断崖絶壁に自生しているような樹を山から採ってくることもあるそうで、品種としては特別で、あまり大きく育たないものばかりなのだそうです。


樹を見極める勘が重要でもある木村さんの作品。樹を植えるだけでなく、幹を削り形を変え、石の間から樹が生えているように見える様は、息をのむ美しさです。鉢の中に、まるで壮大な自然の風景があるような盆栽。

”生きた芸術の世界”その魅力に引き込まれていくのも分かる気がします。 木村さんの技術を学びたいと世界中から弟子が集まり、盆栽に関することだけではなく礼儀や作法に至るまで教育される修行は、6年間に及ぶ厳しいものだそう。


外に出ると撮影エリアがあり、そこここに樹齢数十年から1000年を超える盆栽が展示してあります。

この盆栽は樹齢1000年。何人の盆栽家が守って来たのだろうかと思うと、気の遠くなるような時間を生きてきた盆栽って素晴らしいですね。

針葉樹だけではなく紅葉もきれいです。おおよそ90回の落葉を繰り返してきた木です。

盆栽の見方や歴史、ちょっとしたうんちくを学べる資料館もあるので、盆栽入門をなさりたい方は是非!




盆栽鑑賞の後は、近くに素敵なカフェがあると教えてもらったので、訪ねてみました。
盆栽美術館から車で20分ほど。東大宮と蓮田の間にあります。

カフェの名前は「温々 ぬくぬく」。築170年にもなる古民家カフェです。

なんとなくコバリラボにも似ているぬくぬくさんは素敵な空間でした。

内装は太い梁と土壁のコントラストが、落ち着いた作りになっていて、食器などの販売もしているギャラリースペースもあります。

同じ敷地内に食材とフェアートレードのお店「かぎろひ」とリラクゼーションほぐしや「AMARA」があり、「かぎろひ」ではオーガニックの食材、スキンケア―品、雑貨などが購入できます。

盆栽と癒される空間でのコーヒーブレイクで充実の週末でした。

コバリラボの周りも少し紅葉してきました。そろそろ真剣に冬支度をしないと・・・
寒くなりましたね。風邪対策にはストレスを溜めないことも大切です。自分時間を作り、ちょっとリラックスできるゆとりを探してみてください。

文:カオル