(抜粋はじめ)〜〜
無線機にあってはアマチュアバンド以外は受信できず、受信機は広帯域受信を謳いながらも、無線電話の周波数帯が受信できない歯抜け状態。これらの不具合を解消するのが "受信改造"
です。
〜〜(抜粋終わり)
一部を除く、アマチュア無線機は原則としてその使用バンド(アマチュアバンド)以外の周波数は受信も送信も出来くなっています。 しかしながら、本体に受信改造してやると、受信範囲だけは、アマチュアバンド以外まで広がるように作られている機種が多いのです。 例えば、144MHz帯のモノバンド機であれば、もともとは、144.00〜146.00MHz(送信・受信可能範囲)です。 それが受信改造をすると、受信可能範囲だけは、 110MHz 〜170MHz位で受信可能な周波数範囲を広げられるます。 (機種によって、その広がる幅は異なります) 同じように430MHz帯のモノバンド機は、430MHz帯近くの受信周波数範囲の幅が広がります。 さらに、デュアルバンド機であれば、144MHz帯側、430MHz帯側、どちらも同時に広がることが多いです。
写真のアイコムさんの IC-P7 の場合には、広帯域受信機機能が付いていますので、下項に該当しますね。 |
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受信機の受信改造って?
受信機(レシーバー)や広帯域受信機能付きのアマチュア無線機は、もともと受信用に開発されていますから、広い周波数範囲を受信できるようにハードウェアは用意されています。 でも一部の機種では下限周波数から上限周波数まで全ての範囲を受信できるわけではなく、虫食いのように、一部の周波数帯は受信できないようになっています。
カタログなどの仕様を見ると、「100kHz〜1300MHz(一部の周波数を除く)」 のように記載されているように、その範囲の一部の周波数が受信できなく(入力できないくして)してあるということですね。 これは、一部のメーカーさんらの自主規制によるものです。
受信改造を行うことで、この「虫食い状態」を解消、上の例なら 「100kHz〜1300MHz」の帯域に渡って受信周波数を入力できるようになります。 |
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最近では、工場出荷時点で、元々自主規制を施していない機種が多くなっています。 また、業務用途が前提で開発した 35GR (WR3600) や、エーオーアールさんの受信機などは、フルカバー状態(受信改造済みの状態で改造自体を必要としない)になっています。
一機種例外的に、アルインコさんのハンディレシーバー 「DJ-X8」 があります。この機種は自主規制による受信周波数の歯抜けにはなっていませんが、アナログ式の音声反転機能がマスクされています。 音声反転機能を「改造必要」としていただければ、このマスクを外すことができます。 ただし、音声反転が必要ないお客様は操作が煩雑になることも考えて、必要性がない場合には、改造不要のほうが使いやすいでしょう。
ちなみに、デジタル式受信機 AR-DV1 には、音声反転機能は、初期段階から他の機能と共に組み込まれています。もちろん、AR-DV1には、受信改造の必要もありません。
【改造】というと少し仰々しい表現と思われるお客様も多いと思います。
でも、もともと用意してあるハードウェアを、
あえてマスクしている状態の機種については、マスクを外してあげる
そんなイメージを持っていただければよろしいかと思います。
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