遮熱検査結果や検査方法について
*遮熱効果の表記について
当店といたしましては、カケンテストセンター《旧(財)日本化学繊維検査協会》が実施している検査方法『熱線遮蔽性の測定方法』にて遮熱効果が認められた製品に対してのみ『遮熱効果』の表示を行っております。また『熱線遮蔽性の測定方法』につきましては、『遮熱効果』を表示するにあたり、日本洋傘振興協議会(Japan Umbrella Promotion Association = JUPA)他の団体が採用しております。

当社にて製造・販売を行っておりますUVシルバーコーティングの生地につきましては、『熱線遮蔽性の測定方法』にて検査を行い、基準をクリアした検査結果をもとに遮熱効果の表示を行っております。

日本洋傘振興協議会が遮熱効果の表示可能を定めている基準《JUPA遮熱指数》は『熱線遮蔽性の測定方法』の検査結果が遮熱指数35%以上のものに限られております。


*検査報告書
専用のレフランプにて15分間光を照射して上昇した温度を測定します。

生地を置かずに15分間照射した場合は約37℃の上昇がみられましたが、生地を置いて15分間照射した場合は約18℃の上昇であったことが左記の検査報告書に記されております。これにより、約19℃の温度上昇を遮熱する効果があることの根拠としております。また遮熱指数につきましても50%以上の効果がみられたことが記されております。



*検査時の環境は実際にお使い頂く際の環境とは異なり、また検査方法におきましては生地段階での数値を測定しております

*生地に遮熱効果があるのは間違いありませんが、体感温度を削減することを保障するものではございません




(左記 検査報告書をクリックしていただきますと別ウィンドウにて拡大画像がご覧いただけます)

*検査方法について(1)
どのようにして検査が行われるのか写真等を交えて詳しく説明いたします。
(下記 カケンinformationの画像をクリックして頂きますと別ウィンドウにて拡大画像がご覧になれます)

*検査方法について(2)
遮熱指数について

遮熱加工を施した生地にあっては、遮熱指数の試験は以下による。

(1) 適用範囲
この規格は、洋がさ用遮熱加工生地の特性を評価するための試験方法について規定する

(2) 試験条件
この規格で用いる試験条件は、次の通りとする。

(2-1) 試験場所
試験場所は、JIS-L-0105 の5.1(試験場所)による。

(2-2) 試料及び試験片の採取および準備
JIS-L-0105の6による。試験片の照射面積の大きさと形は50cm2〜60cm2程度の正方形に近いものとする。

(2-3) 試験装置
JUPA遮熱性試験装置は以下の条件を満たすこと。
光源:岩崎電気製レフランプ(100VPRS500W アイランプ・スポット) または、それと同等の波長分布を有するランプ
試料台:断熱材製白色平板
試験体:断熱材製試験片保持枠(5mm厚)底面に熱線受光体を有する複合体
熱線受光体:試験片を透過する熱線および試験片から放射される熱線を吸収し、その表面温度を適正に測定可能な平坦部材(例えば黒色画用紙等)
温度センサー:0.1℃以下の分解能を有する温度センサー

(2-4) 試験装置の調整
光源と試料台との距離を約40cmとし、光源からの放射エネルギー量が熱線受光体中央部で0.8〜0.9kW/uになるように光源を管理調整する。
試験体は光源の中心軸に対称に配置する。
熱線受光体の温度が20.0±1℃であることを確認する。

(3) 試験操作
試験片を試験体の一方に装着し、対称に位置する試験体は試験片を装着せずブランクとする。この試験片保持試験体およびブランクに15分間光を照射しながら、各熱線受光体の温度を測定する。次に、試験片をブランクの試験体に付け替え、同様の操作により温度測定を行う。

(4) JUPA遮熱指数
試験結果は、二回の測定の平均をもって、下記式によりJUPA遮熱指数を求める。
JUPA遮熱指数=((ブランク上昇温度−試験片上昇温度)/ブランク上昇温度)X100。
※ 上昇温度とは、光照射開始から15分後までの熱線受光表面の上昇温度をいう。


(左記 <試験装置略図>をクリックしていただきますと別ウィンドウにて拡大画像がご覧いただけます)