憧れのこの場所で働くために
アメリカでの生活は夢の一つだった。
大学生になった僕は、
好きだった英語に磨きをかけるため、
ブルックリンでレストランを経営する
叔父の元に飛び込んだ。
叔父は笑って僕を迎えいれてくれた。
条件はたった一つ。レストランの手伝いだ。
ユニホームは、ホワイトのシャツに、
黒の蝶ネクタイ
そして、この自前のシューズだ。
入学祝いとして父からもらったお金から、
自分で選んだ2足の内のプレーントゥ。
しっかりした見栄えはさることながら、
軽やかさに柔軟さ、強い耐久性は、
料理を運ぶ僕の心強い相棒さ。
今日のランチは何かしらと、
お客さんが目を輝かせる。
コツコツと僕の相棒が奏でる音色が
テーブルに向かう合図になっていた。
食後のコーヒーをトレイに乗せる。
お客さんの笑顔のために。
Price for Choice.
Thank you 39 & 49.