ブライトン Riderシリーズ最新作 RIDER750
UCIワールドチームに昇格した
イスラエル・スタートアップネーション
国内では、チーム右京(TeamUKYO)・キナンサイクリングチームも使用するBRYTONが送り出す最新モデル
●基本スペック
2.8インチサイズのディスプレイはRider860同様に、カラー表示かつタッチ操作可能で画面の切り替えやメニュー操作など直接画面を触って操作するハイスペック仕様。スマホ同様に直感的に操作できることが大きなメリット。
デバイス本体側部に物理ボタンを4つ装備、電源オン・オフ、スタート/ストップ、ラップ、走行中画面のページ送りなど、素早くかつ確実、画面ロック中やグローブを装着していてもサッとコントロールすることが可能。画面操作のみだとストレスとなる誤操作を防止し、物理ボタンとボタン配置の変更によってさらに操作性は向上していることが期待できる
ブライトンに搭載されている衛星測位システムはGPS、Glonass、Galileo、Beidou、QZSS(みちびき)という5種類。高精度な位置情報を得られるとともに、高い建物が立ち並ぶ市街地などでも素早く信号をキャッチしてくれることが、期待できる。また、高精度モードと省エネモードと衛星測位システムのモードを選ぶことができるため、データの精度と電池の持ちのどちらを取るかユーザーの判断によって切り替えることが可能。
Rider750には日本や欧州のオープンストリートマップが標準でインストールされており、その他の地域はブライトン公式ウェブサイトからPC経由でサイコンに入れることが可能。この地図データを利用してブライトンは目的地までナビゲーションしてくれる機能が備えられている。日本国内の地図については標準装備。
スマホで予め作成したルートをサイコンに転送する機能や、外出先でスマホを利用してルートを導き出す機能、サイコンだけで現在地から目的地までのルートを作成する機能など非常にナビゲーションシステムのバラエティに富んでいる。
Rider750はサイコンでルート作成する時に、音声検索が可能となったことが大きな特徴。例えば所定の手順を踏んでサイコンに向かって「コンビニ」と話しかけると、近くのコンビニをリストとして出してくれるのだ。そして、現在地からそのリストから選んだ目的地へナビゲーションを行ってくれる。話しかける言葉は、もちろん日本語で大丈夫。 また新型でブラッシュアップされたのは3台まで登録可能な自転車のプロフィール。ロードやMTB、シクロクロスなど複数の自転車に乗る人はもちろん、レースやトレーニングライド、室内トレーニングなどで画面を使い分けたい方にオススメの機能。GPSシステムやスピードセンサーやケイデンスセンサーなどもプロフィール(使用機体)ごとに選ぶことが可能となっている。
音声で目的地を検索することが可能になった
「コンビニ」と言って検索するとこのようなリストが表示
オープンストリートマップが予めインストールされている
プロフィール機能の美点は、デバイス起動直後のトップ画面をタップするだけでプロフィールの選択を切り替えられること。ボタンをポチポチ押すなど切り替え作業が手間なデバイスもあるが、Rider750はタッチスクリーンのメリットを大いに活かしていると感じる。ワンタッチで切り替えられるため、プロフィールの設定が面倒でなくなるメリットは大きい。
センサーのペアリングは自転車プロフィールごとではなく、デバイス全体として記録することが可能となった。設定画面からセンサーをペアリングしていくと、センサープールと呼ばれるリストに掲載され、電池残量やセンサーのオンオフ、センサーIDなど各種設定を確認することができる。
さらにRider750は走行中にデバイスに登録されたセンサーを自動的に検索し接続する「自動スキャン機能」も搭載。接続時にポップアップで確認してくれ、接続忘れのリスクを軽減。750は全体的にシンプルな操作体系をとっており、煩雑な作業を行わなくて良いケースが多い。パワーメーターや各種センサーはANT+のみに対応。
接続可能なデバイスは主要なセンサーやパワーメーターに加え、スマートトレーナー、電動コンポーネント(シマノ Di2 対応)、E-BIKE、バイクレーダー(例:ガーミンVaria)。スマートトレーナーと接続するとサイコン側から負荷の調整や、ルートデータの起伏に合わせた自動負荷調整でバーチャルライドが可能になる。
シマノDI2と連携することも可能。バッテリー残量やギアレシオを表示させられる
センサー類は一括管理、扱いやすくなった
ライド中の画面からセンサーの電池残量を確認することが可能
E-BIKEの接続はシマノSTEPSに対応しており、アシストモードやアシストレベル、ギア位置、バッテリーなどを画面に表示させることが可能となる。バイクレーダーとは、別途用意したレーダーが接近車両を発見すると、ビープ音で車両の存在を知らせ、画面では車両位置を表示してくれるというもの。安全性に配慮されたデバイスとなっている。
また、表示画面に関してもRider750は新機能が追加。これまで速度やパワーのデータは数字での表示がメインだったが、このモデルからは折れ線グラフやタコメーターのように、グラフィックでデータを確認することが可能となった。より視覚的に楽しめ、直感的に状況を把握できる表示とすることで、データに親しみを持って感じられ、やる気や達成感を持ちやすくさせてくれる。
販売ラインアップは基本パッケージ(Rider750 E)と、各種センサーが付属するパッケージ(Rider750 T)の2種類。価格は基本パッケージが29,800円(税抜)、センサー付属が38,800円(税抜)。
詳しい使い方はユーザーマニュアルを確認をお願いいたします。