【革靴のシワについて】


革靴を履いて歩く以上、シワは必ずできるものです。
革靴の表情を左右するため、おろしたてだと余計気になるのではないでしょうか。
かっこいい履きジワが入れば良いのですが、よくないシワが入ってしまい足が痛くなってしまうこともありますよね。
今回は革靴の履きジワについて解説していきます。


01.履きジワができる理由


革靴のシワは歩く際、甲の革が足に沿って屈曲することででき、初めはうっすらと入っていたシワも履くたびにどんどん深くなっていきます。特に足のサイズより大きい革靴を履いていると、革靴と甲との空間が広くなり、余計に革の屈曲の幅が大きくなるため深くシワが入っていきます。

歩き方が良くないのか気にされてる方もいると思いますが、履きジワに関しては特に気にしなくてかまいません。

02.着用前の履きジワ対策




革靴を履いて歩く以上、履きジワは必ずできます。
自分の足のサイズに合った正しい靴選びをしていると、革靴と足との間の余計な空間がなくなり、歩く際しっかりと足に沿って革が屈曲するので初めから深いシワが入るのを防げ、自然でかっこいいシワが生まれます。
  • また、よりこだわりたい方は意図的にシワを作ることもできます。用意するのは硬くて真っ直ぐなペンのみです。
    やり方は簡単で、普段履くように紐をしっかりと締め、立った状態から少しだけかかとを浮かせます。
    その際、親指の付け根から横に真っ直ぐ革靴にペンを押し当て、さらにかかとを浮かせます。
    この動作を数回するとペンなしでも真っ直ぐで理想の履きジワを作ることができます



★POINT 自然でかっこいい履きジワは、自分の足に合った正しいサイズの靴を選ぶことが重要。

03.日常の履きジワ対策




履きジワをつけないことは不可能ですが、深くシワが入るのを防ぐことは可能です。
履かないときにシューキーパーを使用することで、革靴のアウトソールの反りと履きジワが伸びるため、シワが深く入ることを防げます。

深く入ってしまったシワもシューキーパーを使用することである程度伸ばすことが可能です。
ドライヤーやスチームアイロンで温めシワを軽減するといった方法もありますが、あまり効果は見込めないうえ、この方法が使えない革もあるので、日常的にシューキーパーでしっかりシワを伸ばすことが何よりの対策といえます。
靴の型崩れ防止にも繋がりますね。


★POINT 日頃からシューキーパーを使用することで、シワや型崩れ防止の対策になる。



04.深いシワで起きる問題


深く入ったシワは革にとって負担が大きく、そのまま履き続けるとシワの部分から革がひび割れるといった問題が起こります。また表面の問題だけでなく、深く入ったシワは歩く際に屈曲した革が足の甲や、指の付け根に食い込み痛くなるという問題も起こります。
革靴を履いていて痛いという方の多くが当てはまるのではないでしょうか。

05.深い履きジワが出来た時の対策




すでに深い履きジワが入ってる場合でも、やはりシューキーパーでシワを伸ばすことが必要です。
また、柔軟効果のある成分(ラノリン)の入ったデリケートクリームを塗布するのもいいでしょう。
内側の革にも塗布するとより効果的です。
履いていて足が痛いというかたはぜひ試してみてください。

★POINT デリケートクリームを内側の革にも塗布するとより効果的。



まとめ


今回は革靴の履きジワについて解説してきました。
履きジワは革靴の表情を左右するだけではなく、着用時の問題にもつながる重要なポイントです。

『自分の足に合った正しいサイズ選び』
『履かないときにはシューキーパーでシワを伸ばす』

この2つを意識することで履きジワが出来ていくことも『経年変化』として楽しみの1つになりますね。

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