【革靴のお手入れ頻度がわからない】


お手入れをはじめられた方が最初に気になるのは、「どのくらいの頻度でお手入れするべきなのか」ではないでしょうか。
今回は「お手入れの頻度」や、「日々行うべきお手入れ」について解説していきます。




01.毎日行う革靴のお手入れ


プロホースブラシ(馬毛)を使ったブラッシングは、履くたびに行いましょう。
なぜ履くたびに行うべきなのかというと、2つの理由があります。




1. 乾燥予防
靴表面のホコリや汚れを払い落とすことです。
ホコリは革の状態を保つのに大切な油分を吸ってしまい、乾燥に繋がるからです。
乾燥がひどければ亀裂が入り履けなくなってしまうこともあります。

2. カビ予防
汚れはカビにとって格好のエサになります。
1日履いた靴の内部は湿っており、カビが繁殖しやすい環境を作り出しています。
革の複雑な繊維にカビが入り込むと、あっという間に広がってしまうので、そうなる前にカビができる原因を断つことが必要です。

時間のかからないブラッシングは履く度にササッと行う習慣をつけましょう。

02.月に1回行う革靴のお手入れ




前回の「はじめての革靴お手入れガイド」の記事でご紹介した
「ステインリムーバー・デリケートクリーム・シュークリームジャー」を使用した、汚れ落としや栄養補給などの時間をかけたお手入れは月に1回行えば十分です。


詳しいお手入れ方法は、【こちら】


ただし、それは3足以上を交代でご使用いただいた場合の目安です。
少ない足数で履きまわされている場合(あまりお勧めできませんが)は、当然ながらお手入れの頻度は上がります。
回数の目安としては、6~7回履くごとにに1度のお手入れ、ということになるでしょうか。




ちなみに、なぜ3足以上の所有をおすすめするのかですが、革靴は着用時に革が汗を吸うことで快適性を保っています。
汗を吸った靴の内部をしっかりと乾かすには2日間ほど休ませる必要があます。
同じ靴を毎日連続して履き続けると、常に靴の内部が湿っているような状態になり、カビが繁殖したり、臭いがきつくなることもあります。

1日履いたら2日休ませる、のサイクルで履きまわすには3足必要、というのが理由です。


★POINT 6~7回履くごとに1度のお手入れが目安。

03.キズやスレが気になるときの革靴のお手入れ





多少のキズやスレは硬めのブラシ(豚毛)でブラッシングしたり、クロスで拭くことで目立たなくなることもあります。
それでもやっぱり気になる時は、その都度靴クリームで補色していただいて構いません。
少量をとってブラシでしっかりと伸ばしてあげましょう。最後にクロスで仕上げると艶もアップします。

04.雨で濡れてしまったときの革靴のお手入れ





革靴が雨でびちゃびちゃに濡れてしまったときは、できるだけ早めに水分を取り、靴を中までしっかり乾かしてください。


詳しいお手入れ方法は、【こちら】


ドライヤーを使用したり、天日に当てたりすることは避けましょう。急激に乾かすと、革が縮み、型崩れの原因となります。風通しのいい日陰で乾かすのがおススメです。底面も革を使用している靴の場合は、底面もしっかりと乾かしてあげましょう。

水にぬれると、革から栄養分が抜けてしまいます。
しっかり乾いた後に時間をかけたお手入れをし、革に栄養を与えてあげましょう。


★POINT 靴を中までしっかり乾かすために新聞紙を詰めると型崩れも防げるのでおススメです。

まとめ


今回は革靴のお手入れ頻度について解説してきました。

ホコリや汚れを払うブラッシングは履く度に行い、汚れ落としや栄養補給などの時間のかかるお手入れは月1回行うことで、単なる「劣化」ではなく革靴本来の「経年変化」を楽しみながら長く愛用することができます。

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