祈りの場という精神的な側面を持つ仏壇は、家具とは決定的に異なる特徴があります。 それは単に箱体としての入れ物ではなく、大切な人への思い入れや愛情が密接に関わってくるという事。 そのため、仏壇内部は特別な空間である必要があり、仕上や装飾によって演出されます。 つまり、内部も外側と同等の仕上げ、木工技術を最大限に活かした作りこみが必要なのです。 そして小さなキズや付着物に至るまで、厳しく品質をチェックし、初めて現代仏壇として完成します。 |
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現代仏壇を作る工場は、高度な木工技術を持っているだけではありません。 他に無い特殊な技術や素材、デザイン性など様々な個性を持つところばかりです。 また、現代仏壇はあくまで「本物」にこだわります。 世界ブランド「WAJIMA」で知られる「輪島塗」や高度なクラフトの本場「旭川クラフト」、 伝統の技を継承しているイタリアの象嵌技術とヴェネツィアンガラス。 その他珍しい素材や高レベルの塗装技術を持つ工場など、「本物」にこだわり商品開発を行っています。 |
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シンプルなデザインは表情が単調になりがちです。 それを解消するために、扉を閉めた時の扉幅を変えたり、段差で陰影をつけてメリハリのあるデザインを実現。 |
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丁番は2枚の板(通称:羽根)を回転軸でつないだ 「羽根(平)丁番」が一般的ですが、 「羽根」部分がデザイン上の障害になる事があります。 現代仏壇の「ストレートヒンジ」は、その羽根を無くし、 回転軸のみでできた画期的な丁番として誕生しました。 一本の細長いライン状の丁番は、 現代仏壇のバラエティに富んだデザインに 大きく貢献しています。 |
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長寿命。省エネを実現。 使用条件によっては、半永久的に電球交換が不要というLED。 従来のハロゲン球の約25〜50倍の長寿命を誇り、しかも省エネ。 光による発熱や紫外線も発生せず、 仏壇内部の日焼けや変色が起こりません。 光の質についても、色、光量ともにハロゲン球と変わらぬ品質。 ※ハロゲン照明を交換する場合には、 お客様に差額負担が発生致します。ご了承下さい。 |
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背板の後面を大きくカーブさせることで、 光のグラデーション効果を高め、仏壇内部が金色に輝く仕組みです。 |
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仏壇の扉と框(かまち)の幅を同じにすることで 仏壇を開けた状態でもスッキリとした落ち着きのある印象に 見せる事ができます。 ※框とは、扉部分の枠組みのことです。 |
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製品の仕上がりを決定づける塗装。 製品の使用目的と木の性質を考慮し、最善の方法を選択します。 |
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ポリエステル塗装透明度の高い塗膜で表面を厚くコーティングする塗装です。光沢があり、耐薬品性、耐水性に優れており、ピアノなどの塗装に使用され、光輝く美しい鏡面が特徴です。 【お手入れ方法】 ほこりを払ってから、柔らかい布で乾布拭きしてください。 ウレタン塗装表面をウレタン樹脂の硬い塗膜で覆う塗装です。塗膜は密着性があり、耐薬品性、耐水性に優れており、着色と仕上がりの艶を様々に変える事ができるので、 家具や建材などに幅広くしようされています。 【お手入れ方法】 普段のお手入れは乾布拭きだけで充分です。 ラッカー塗装数ある塗料の中で最も古くから使われてきた塗料です。塗膜は、繊細でしっとりとした仕上がりになります。乾燥が早く作業性が良いため、建材や内装などで使われます。 【お手入れ方法】 洗剤や薬剤などを使わず、乾いた布で拭いてください。 UV塗装UV(紫外線)の照射により硬化する塗料を使った塗装です。ピカピカの鏡面に仕上ます。耐薬品性、耐水性に優れており、車の内装などに取り入れられています。 【お手入れ方法】 ほこりを払ってから、柔らかい布で乾布拭きしてください。 オイルフィニッシュ素材を活かすには最善の塗装です。オイルが木材の内部に染み込んで硬化するため、木の呼吸を妨げず、自然な風合いに仕上がります。 手触りが滑らかで木材の特徴や美しさがそのまま表現されます。 【お手入れ方法】 湿度影響を受けるため、水などをこぼしたら直ぐに拭き取ってください。 また定期的にオイルを塗る事をオススメ致します。 |
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仏壇や家具を作る木には、自然素材以外にも商品用途によって人工材が使用されます。 内部を構成する「構造材」と構造材を覆う「化粧材」があり、それぞれ長所と短所を把握して、最適な材料を選びます。 |
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構造材・無垢材(むくざい)木材をそのまま切り出した物で構造材と仕上材を兼ねる事があります。木そのももの温かみや風合いが人間の波長に合う事から根強い人気があります。 湿度の影響を受け、反りやねじれ、割れが生じやすいという欠点や環境保全や伐採制限の影響で流通量が減少、 良質の材料は高価になるなど、天然由来であるがゆえの問題もあります。 ・MDF(中密度繊維板)木のチップを繊維状に細かくほぐしたものに樹脂を混ぜて加圧成型した多機能ボードのこと。一般的な家具の芯材として世界的に多様されています。 最大の利点は、反りやねじれ、割れといったような欠点を補った材料であるという事。 また間伐材を使用するため、エコロジーな材料でもあります。 ですがMDF単独では耐久性が低く、表面を塗装や化粧を施して使用する必要があります。 ・合板(プライウッド)一般に「ベニヤ」と呼ばれる物で、薄くスライスした原木を互いに木目が交差する様に重ね、接着剤で貼り合せ、1枚の板にしたものです。 表面を化粧材で仕上げるのが一般的です。 ・フラッシュパネル木材で作った芯材の両面に薄い合板などを接着し、パネル構造に加工したもの。少ない資源を有効に使う工夫から生まれた日本独自の技術。 軽くても大きな強度が得られるという利点があり、表面を化粧材で仕上るのが一般的です。 化粧材・無垢材(むくざい)切り出した表面がそのまま仕上げ面となり、人工的には作り出せない木目や色調、手触りが人気です。・突板(つきいた)天然の原木を桂剥きの様に薄くスライスした物。家具に使われるもので厚み0.2〜0.3mm程度。MDFや合板に圧着して仕上ます。 木目が揃いやすく、良い木目だけを選別できるので無駄が少なくてすみます。 ・化粧合板ベニヤなどの合板の表面に様々な方法で化粧処理した特殊合板の事をいいます。「天然木化粧合板」と「特殊加工化粧合板」に大別され、「特殊加工化粧合板」は基材となる合板に メラニン樹脂やポリエステル樹脂を圧着し木目を印刷したものや紙や布に柄を印刷して圧着したものなど 様々な物がありますが、印刷なので色柄にばらつきが無く、統一感のある仕上がりになります。 |
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木目と杢木材の表面に現れる模様のことを木目といいます。中でも数万本に1本しか生じない特殊な模様を杢といいます。 様々な原因により、木繊維に乱れが生まれたり、組織の配置や年輪の走り方によって現れます。 |
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柾目と板目「柾目」は年輪の筋に対して垂直にカットした板で、
縦方向に直線状の木目が出ます。 15cmの柾目の板を採る為には、直径45cm以上で 樹齢100年以上の木が必要です。 さらに仏壇には節の少ない材を選びますので、 収縮や変形が少なく、水漏れに強いといった特徴があり 高級材として重宝されます。 一方年輪に対して並行にカットした木は「板目」と呼ばれ、 楕円状の木目が現れます。 |
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