今回のゲスト:

LUNA SEA / INORAN

NANAMI:
INORANさんのこだわりに迫っていきますが、こだわっているものを教えてください。
INORAN:
そうですね。イヤフォンとかヘッドフォン。 こだわっているというか、追っかけるのが好きですね。仕事柄。
NANAMI:
特にこだわってる点とかあるんですか?
INORAN:
温故知新というか、自分の軸になる部分が、チェックする部分とかはあんまりそんな変えないですけど、 新しいものが何で聴くかっていうと、その時みんなが聴いてるもの。 例えばちょっと前に流行ったアルコールのメーカーのやつとか、みんなが大多数が聴いてるものって聴いとかないと、仕事で音を組み立てるときにわかんないっていうか。自分のだけだと時代もあってこないし。
NANAMI:
すごいですね。今みんなが聴いてる聴こえ方をきちんと把握して、音楽を作っていくっていうことですか。
INORAN:
そうですね。みんなが聴いてる環境っていうのも仕事としてやらないと。
NANAMI:
ギターへのこだわりとかはありますか。
INORAN:
ギターですか。フェンダーのエンドースメント、全世界と契約してるんですけど、もう10年ぐらい。 だからそれも自分のモデルっていうのも作ってもらったし、実際フェンダーの工場に行ってみんなと仲良くなってとか。 でもやっぱお酒もそうだしギターもそうだけど、これ変わんないかなと思うのは人とつながって、人が好きになっちゃうと、その作ったものが好きになる。 物ってそういうもの。宿るから。
NANAMI:
確かにそうですよね。どうですか、INORANさんのこだわりについて聞いてみて。
清水:
仰る通りで、僕も物に宿ると思って物を作ってます。作り手のこだわりとか気持ちも勿論そうですけど、僕が今高級なブランドやらせていただくんですけど、大切な人にプレゼントする時ってすごいそこに気持ちがあって。逆に頂いた時も気持ちがあるんで。物質を作ってるわけじゃなくて、思いだったり、そういう仕事なんじゃないかなと思っていて。今のお話を聞いて本当、仰る通りだなと思いました。

編集後記

時代と共に変わる環境に対応するミュージシャンとしてのこだわり。音楽を生み出し、多くの人に届けているINORANさんは、職人そのものでした。INORANさんの「人と繋がり、人を好きになり、作られたものを好きになる。モノには人が込めた想いが宿る。」という考え方は、自身も創り手であるからこそ。想いをカタチにしてきた、INORANさんの「こだわり」を知ることができた回でした。

INORAN(LUNA SEA)

LUNA SEAのギタリストとして絶大な支持を獲得。1997年にソロ活動もスタートしたギタリスト INORANさん。