今回のゲスト:

斬波 / 孝介

NANAMI:
斬波とはどんなグループだと思いますか?
孝介:
斬波というのはもともと演歌、歌謡をテーマに活動してまして、昭和のあの頃、今令和になりましたけれども、 昭和の良さっていうのものをベースに、それを現代の時代に僕たちの今の感覚を織り交ぜて新しくドンドンしていって、 古き良きを残し、新しくしていくみたいな挑戦するスタイルですね。カバー曲もいろいろさせていただいているんですけど、 それも既存の物を使うのではなくて、1回ゼロからカバー曲を作り直して僕たちなりにリアレンジをして新しい状態にして皆さんにお届けすることをやっていますね。 今年からはザ・ドリフターズさんじゃないですけど、コントにもちょっと挑戦しまして、音楽だけにとらわれずいろんなことをやっていこうかなと。
NANAMI:
すごい多才。でも本当に昔あるものを今の新しいもので発信していくってのはすごく新しい発信の仕方だなって思います。
NANAMI:
グループとしての音楽活動のこだわり、ご自身の音楽活動のこだわりとかってありますか?
孝介:
音楽活動。今の歌つながりで話しますと、歌を歌う時はどっちかというと、わけわかんないこと言うかもしれないですけど、歌を歌うんじゃなくてしゃべるっていうような意識で。結局かっこよく上手に歌える人なんてたくさんいるわけで。そうじゃなくて言葉1つ1つがちゃんとその人のところに届いていけるような歌い回し、節回しを意識しては活動してますね。
NANAMI:
言葉ですからね、伝える相手に届くような感じでしっかりやっていくのがすごくいいですね。
孝介:
そうなんですよ。普通に話せばこんなに簡単に伝わるのに、メロディーなんて言うもんをつけてしまったが故に全然わけわかんなくなるわけじゃないですか。それをいかにわかりやすく、伝えやすく、伝わりやすくするかっていうところですかね。
NANAMI:
孝介さんは日常でこだわっていることとかありますか?
孝介:
物持ちですね。もったいないっていう言葉、日本独自の言葉といいますか、あんまり海外では聞かない言葉だと思うんですけど、 僕とか普通に何十年選手の物とか平気でまだ使ってたりするし、今使ってるパソコンも12~13年目ですかね、ちゃんと綺麗に動いてくれてるんですよ。 だんだんおじいちゃんになってきて動きがにぶくはなっては来てはいるんですけど、まだ動くだろ、もう少し頑張ってくれっていってね。使ってる。 それぐらい物持ちは良くはしてますね。

編集後記

孝介さんの言葉には、その1つ1つに優しさを感じられ、言葉を大切にするように「人も物も、大切にする気持ち」が伝わってきます。上京してから養成所、ライブハウス等の音楽活動を背景に「演歌、歌謡で世代を渡って愛されるグループ / 斬波」の一員として、現在活躍中の孝介さんは「言葉1つ1つがちゃんとその人のところに届けるような歌い回し、節回しを意識している」と話す。
日本では「言霊」といって、言葉には気持ちが宿るといいます。歌を喋る意識で歌い「言葉」を大切にし、物は最後まで大切に使う。力強く様々な事に向き合いながらも、優しく、何事も大切に接する。孝介さんのお人柄の理由が分かりました。

孝介(斬波)

日本に笑顔を、新感覚歌謡男子を合言葉に活動する4人組ダンス&ボーカルグループ「斬波」。2015年に活動をスタートし、幅広い年齢層のファンを獲得しているメンバーの一人。