NANAMI:
バンド名の由来とかあるんですか。
井上:
僕がその「SHE'S」ってバンド組みたいってなった時に、イメージするサウンドとか、こういうバンドっていうのはピアノが入って、なんかロックサウンドの中に透明感があるんやろうなって、ちょっと壮大な、幻想的なサウンドみたいなんが作りたい思った時に、その透明感とか幻想的ってキーワードに当てはまるものが何かないかなーと探してて。中学高校大学とかで、なんか1人はなんか透明感すごいあって、あの子何考えてんのやろ、みたいな女の子がいたなーっていう。なんか友達いないわけじゃないけど群れるのも好きなタイプでもなくて、なんか不思議な綺麗なオーラ纏ってる儚い人を思い出して、で、あの子は何を考えて生きてた んやろで「She is」先が分からないから「SHE'S」で止めてるみたいな
NANAMI:
10年どうですか、振り返ってみて短かったですか、長かったですか
井上:
短かったかなぁ。なんかやってたら10年経ってたし、やっぱメジャーデビューまでの5年間も濃密やったしなぁ。なんか当然自分たちでライブハウスにこう連絡して、自分たちで初めてツアー回るとか自分達で運転してとか、なんか色々やってたし、やっぱそういうの考えたら長かったんかなぁと思うけど、でもデビューするまでも、してからも必死でやってたから充実してたから、やっぱ早かったなーってのが強いですかね。
NANAMI:
仕事とプライベートそれぞれの目標とかってありますか
井上:
仕事か、仕事に関してはもちろん「SHE’S」で、ね。どんどん認知されるというか、もっと多くの人に広めたいってのも勿論ありますけど、1人のシンガーやったりとか、ソングライターとしても、歌唱依頼やったりとか作曲依頼とかっていうので、なんか求められるような音楽家になりたいなっていうのは思いますね。プライベートは、そうですね、ワンちゃんと一緒に住めたら多分もう、なんでもいいかな。
NANAMI:
木村さんは何か。
木村:
そうですね、僕もまあ今はこうやって「SHE’S」のドラマーとしてやらしてもらってますけど、その1人のドラマーとしても活躍と言うか、ドラマーとして見られたらいいなっていうのと、プライベートは夢もやっぱ自分の一軒家持って、地下にスタジオとか。それは本当に夢ですね。
清水:
ドラムだと特にやれる環境が必要ですからね。
木村:
絶対にそういう練習はスタジオに行かないといけないんで、やっぱ家にあると大分違うなあと思いますね。
清水:
井上さん、木村さんは、成功と幸せのバランスを考えられたことはありますか。
井上:
すごい哲学的な。
清水:
例えばメジャーデビューを目指して、活動していたら急に忙しくなってしまって、最初の理想通りじゃなかった部分もあったとか。
井上:
あーでも僕、忙しいことは、音楽で生活するのは幸せやと思ってるんで問題なくて。どっちかというと音楽でやりたくない事をやるのが多分嫌かな、それさえバランス取れてたら。やりたくない、書きたくないなと思ってる曲を書いて、やりたくないなと思ってる音楽の仕事をやったりしてまで、成功を目指すのかって言われると多分そうじゃないと思うし、そういうやり方で多分デビューしてからも5年間やってきているし、それを理解してくれてるスタッフなので。
清水:
やっぱり自分が良いと思ってることでは苦しくなってこないですよね。それが一番長く続けられるというか。
井上:
いやー、売れるのも大事やけど、4人がめっちゃ良いやんと思った曲を、10年先も歌ってたいなと思える曲をリリースして、音楽活動をやった方が多分死ぬとき後悔せえへんなと思いながら、ずっとやってますね今も。それは変わらんかな、これから先も。
NANAMI:
木村さんは何か。
木村:
結局、やってて楽しんでいれば幸せなのかなってのはあります。まあ成功しないと中々リアルに考えたら、続けて行くの難しいかもしんないですけど、第一楽しんでないと続けていけないと思うんでそこが一番大事かなと思いますね。
井上:
目的によるよな、お金が欲しいって人やったらな、多分それでも苦じゃないやろうし。でも音楽を楽しみたいなっていう4人が集まってるから、それじゃあ多分ダメやな、俺らの場合は。
編集後記
10年の活動を経て、これからの展望を語る2人から感じた「音楽に対するとことん楽しむ姿勢」。好きな事を軸にしているからこそ、揺るがない意思、そして迷うことなく進み続け高みを目指す姿がそこにありました。「音楽を楽しみたいなっていう4人が集まってる」と語った井上さん。SHE’Sの想いは、始まりから10年を経た現在まで変わらないからこそ、多くのファンを音楽を楽しむ渦へ巻き込んでいるだと理解しました。