今回のゲスト:

吉田栄作

NANAMI:
BACHIC ASHLEY produce、NANAMI no Bond Jam。今夜のゲストは吉田栄作さんです。よろしくお願いします。
吉田:
よろしくお願いします。
マーキー:
よろしくお願いします。
吉田:
お願いします。
NANAMI:
ついに吉田栄作さんが、来てくれました。どうですか、マーキー。
マーキー:
いや緊張しますよね。
NANAMI:
緊張しちゃいますよね。大物ゲストすぎて。
吉田:
大物、いやいや。
NANAMI:
本当に、よろしくお願いします。
マーキー:
よろしくお願いします。
吉田:
お願いします。
NANAMI:
今夜は歌手活動30年を超える吉田栄作さんのうわさや伝説の真相に迫っていきたいと思います。まずは、爽やかなイメージの吉田栄作さんなんですけれども、子どもの頃って結構野生児だったっていうのを聞いたんですけど、それって本当なんですか。 
吉田:
本当でございます。はい。 
NANAMI:
本当なんですね。
吉田:
僕は神奈川県の秦野市っていうところで生まれ、18歳まではそこで育ったんですけれど、周りには丹沢山脈があったりとかね、市内をどーんと川が流れているような、割と自然が豊富な環境だったんですよね。
NANAMI:
はい。
吉田:
今は駅の裏側っていうか南側に行くと、きれいな家が建ち並ぶ住宅街なんですけれど、昔は田畑が広がってたんですよ、市内でも。だから放課後なんかはそういうところで遊んで。本当、自然の中で育った感じですかね。
NANAMI:
なるほど。
吉田:
大磯とか平塚とか、そういう海がすぐ近くにあるんで、山に海に川に、田畑に。
NANAMI:
ええ、もう自然を全部。周りに海も山もあったのってすごいですね。
吉田:
そうですね。だからやれ昆虫だのカエルだ、そういう爬虫類、両生類、魚、そういうのを。
NANAMI:
捕まえてたんですね。
吉田:
はい、そうですね。 NANAMI、イメージが今だと全然ないですけど。
吉田:
そうですかね。
マーキー:
蛇って書いてありますもんね。蛇を捕まえたことがあるって。
NANAMI:
蛇もあるんですか。
吉田:
小学校の時なんかはそうですね、悪ガキ時代で、蛇を退治しに行くぞとか言ってね。
NANAMI:
いやすごい。
吉田:
田んぼに行くとヤマカガシっていうね、毒のない蛇がいるんですけど。最近になって涙に毒があるって判明したらしいんですけどね。
NANAMI:
ええ、危ない。
吉田:
その蛇を捕まえに行くっていうね。
マーキー:
素手で捕まえるんですか。
吉田:
素手ですね、素手。
マーキー:
あ、素手でいく。
吉田:
まず足で頭のこの辺を、人間でいう首のあたりですね、ぐっとこう踏んで。下は田んぼなんで柔らかい土なんですけれども、頭をおもむろにつかんで。
NANAMI:
すごい。蛇を捕まえたことあるって、なかなかですよね。
吉田:
とったどー、って。
マーキー:
吉田さんが、芸能界を目指されたきっかけが、東京の夜景を見たからという話があるんが。
吉田:
これはね、ちょっと違うかな。夜景ではなくて。僕の出身地から小田急線が通ってまして、一本で新宿に来れるんですね。僕は高校ずっとバスケットボール部だったんですけれども、高校2年生の部活が休みの日に新宿に遊びに来て、今もあるんですけど新宿センタービルっていうビルの50何階に喫茶店があったんですよ。
NANAMI:
はい。
吉田:
そこの窓際から下の景色を見てですかね。
NANAMI:
うーん。
吉田:
人がすごく小さいじゃないですか。スクランブル交差点を交差する人たちを見て、その人たちにもそれぞれの人生があって、家庭があって仕事があって、と。自分もあそこに行けば、小さい人間のうちの一粒なんだなあと思った時に、誰もが死ぬわけですから、その時に記録が残るような仕事がしたいなあって思ってたんですよ。帰りの小田急線ではだから
マーキー:
彼女どころじゃなかった。
吉田:
そうですね、そうそう。言い忘れました、ガールフレンドと一緒に行ったんですけど、帰りは確かにガールフレンドどころじゃなく。なぜかそれが僕の場合、芸能界と直結したんですよね。
NANAMI:
こんなロマンチックな夢の持ち方ありますか。すごくないですか。
マーキー:
まず高校生でその50何階の喫茶店をチョイスするっていうのが。
吉田:
それはね、ガールフレンド。
マーキー:
あ、相手のチョイス。
吉田:
僕にはそういうセンスはないから
マーキー:
でも本当、それがなければまた違ったかもしれない。
吉田:
そうですね。本当に、どうなってたかって感じですね。翌日には部活辞めましたから。
NANAMI:
えっ。
マーキー:
あ、そうなんですか。
吉田:
はい。
マーキー:
人生の考えがそこでかっと変わった。
吉田:
そうですね。「僕は俳優になるんで部活を辞めます」って。
NANAMI:
ええー。有言実行がすごいですね。
吉田:
それで高校2年生の時にそのまま俳優養成所に入ったり、友達で初めてバンドを組んだり、というのが始まりなんで。もうそれが35、6年前になっちゃうんですかね。
NANAMI:
ええ、すごいなあ。
マーキー:
景色を見てから決断が1日だけですもんね。バスケやってて、ぱっと見て。
吉田:
そうですね。帰り本当につり革をつかむ手は、いわゆる握りこぶしでしたよ。やるぞっていう。
NANAMI:
ファイティングポーズに。
マーキー:
それだけやっぱり衝撃的な景色だったんでしょうね、当時。
吉田:
そうですね。だから、いかに秦野市にはそういう景色がなかったかっていうね。
NANAMI:
いやすごいなあ。
吉田:
だから蛇を見ててもね、蛇と戦っててもそういうあれにはなんなかったでしょうね。
NANAMI:
いや本当にこれは素敵な夢の始まりというか。
マーキー:
そうですね。
NANAMI:
なんかうらやましいな。こういうエピソード。
マーキー:
ドラマチックな。
NANAMI:
ないからなあ。
吉田:
えっそういうの無いんですかNANAMIさんは。
NANAMI:
私全然なくて。
吉田:
お姉さんを見て。
NANAMI:
いや、特にお姉さんを見てとかでもなく、将来の夢とかも割と現実的なことばっかり考えて。
吉田:
ええ。
NANAMI:
今はこういうお仕事し始めたんですけど、その前とか学生時代とかは、手に職つけて一生食べるのに困らないようにしたいなっていう理由で美容学校行って、美容のお仕事も今もやってるんですけど、現実的というか。こんなロマンチックなエピソードが全然ない。
吉田:
マーキーさんもそういう感じで革職人になろうみたいな。
マーキー:
僕はおじいちゃんとおばあちゃんが公務員になりなさいって。でもおじいちゃんは貿易の仕事をしていて、何十年も勤めて、独立して1年くらいしたときに亡くなっちゃったんですけど。僕は高校生で、その時に社長になろうたいな感じで。
吉田:
社長になろう。
マーキー:
おじいちゃんが会社立ち上げてすぐ1年で亡くなっちゃったんで。
吉田:
ああ、そうか。
マーキー:
やりたいことあったんだろうなって思って。その時に決まりましたね。経営者になろうっていうのは。
NANAMI:
社長ですもんね、すごいですよねマーキーも。私改めて、すごいお二人と今一緒にいるなって思いました。
NANAMI:
これはもう当たり前だろっていうエピソードなんですけど、学生のころ、とんでもなくもててたっていう。
吉田:
とんでもなくもてた。
NANAMI:
お話を聞いたんですけど。もててたエピソードみたいなのありますか。
吉田:
もててたエピソード。
NANAMI:
これはもてたなあみたいな。
吉田:
俳優を目指して、バイトを始めるんですよね。高校を卒業したら、近いんですけど、東京に行こうと思ってましたから。一人暮らしの準備をするためにバイトをするんですけど、いくつかバイトを掛け持ってまして。そのうちの一つがコンビニエンスストアだったんですけどね。近くには僕が通ってた学校とは違う学区の中学校があったり高校があったり。大学もあるんですよね。そういうところの女子たちが、お買い物に来てくれる。僕がピッてやってるとね。
NANAMI:
えっじゃあ中学生から大学生まで、もうモテモテだったってことですか。その年代幅広く。
吉田:
いわゆる市内の女子たちが
マーキー:
中学生から大学生まで。
NANAMI:
中学生、高校生、大学生。
吉田:
そのコンビニに買いに来てくれたと。
NANAMI:
いや、すごくないですか。
吉田:
火曜日と金曜日だったかな。火曜日と金曜日は割とそのお嬢様方の行列があったと。
NANAMI:
火曜日と金曜日の売り上げはすごく良かったでしょうね。
マーキー:
よかったでしょうねえ。
吉田:
よかったですね。うちは商売やってたんで、すごくそういうセンスがあったんでしょうね。とにかく僕が入る日は、1円もお釣りの間違いがないっていうね。そういう店長からのお褒めの言葉もいただきましたよ。
NANAMI:
店長大喜びですね、これは。
マーキー:
愛想というか接客もよかったんですね。
吉田:
そういうところは、お父さんからもらってるみたいですね。
NANAMI:
吉田栄作さん働いてるコンビニあったら行きますもん、私。
マーキー:
コンビニはね、イメージつかないですけど。
吉田:
NANAMIさんのような方がね、いっぱい来てくれたんですよ。
NANAMI:
そりゃ通っちゃいますね。
マーキー:
僕にもそんなエピソードあったら。うらやましいですね。そんな女の子が並んだみたいな。
NANAMI:
いやすごいなあ。
マーキー:
吉田さんは上京して1年以内に主演映画、歌手デビューまで決まったという。
吉田:
1年以内はちょっと言いすぎかな。1年ちょっとかな。18の春に来ました、19のゴールデンウィークのあるイベントでグランプリを取って、その流れで映画の主演というか、決まってですね。その年の終わりには映画でデビューして、そのさらに翌年の秋の歌手デビューが何となく全部の流れで決まったんで、そういう意味では2年以内には。
マーキー:
まだ20歳にもなられてない時ですよね。
吉田:
19で俳優デビュー。歌手デビューが20歳でした。
NANAMI:
すごい。だって高校2年生で夜景見て決心してから、東京来て。主演ですか。
吉田:
主演の相手役のオーディションしてたんですよ。それに出て合格しちゃったていう。
NANAMI:
いやすごいな本当に。
マーキー:
アルバイト先での出会いが大きかったっていう。
吉田:
そうです。僕ね、渋谷のカフェバーでウェイターをやってたんですね。そこ近くにNHKがあったり、今はなくなっちゃったけど渋谷ビデオスタジオっていう、ドラマなんかをね、後々僕もそこに通うようになるんですけど、そういうスタジオがあったんですよ。で、終わったスタッフの方とかもちろんキャストの方なんかも、昼の休憩時間とかにランチを食べに来てくれてたんです。そのうちの一人がスタイリストの方で、その方も忘れない、ヨシダさんって方なんですけれども、この方が「あんた俳優目指してんでしょ」と。これでも出てみたらっていう一枚のチラシが、さっき言ったグランプリをとったコンテストの応募用紙だったんです。じゃあこれでも出してみるかな、みたいな感じで、全身とアップの写真を、当時のインスタントカメラで撮って、あんまりいけてないけどこれでいいやっていうのを「お願いします」ってポストに投函して。結果グランプリです。
NANAMI:
いや、すごい。
マーキー:
すごいですね。でもそれを言われたってことは、「君かっこいいけど」、「あっ俳優目指してます」みたいな会話が元々あったんですよね。
吉田:
そうですね、はい。割と俳優目指している人が何人かいたんですよ。
NANAMI:
ああ、そうなんですね。
吉田:
そのお店に入ったのは、僕の養成所の先輩がいたの。そのつてで、そこにアルバイトで入らせてもらって。時々、小さな仕事が入ると休ませてもらえるっていうのが。
マーキー:
ああ、なるほど。
NANAMI:
ああ、融通が利いたりするっていうことですね。
吉田:
ええ、その先輩のおかげでね。
NANAMI:
ええ、すごいなあ。
吉田:
そうなんです。
マーキー:
俳優としてブレイクされてた当時に、実は既にアメリカに渡るのを決められていたというのは、本当でしょうか。
吉田:
あっ、これもう本当ですね。19歳でデビューして22歳の時ですかね。でもこれもちょっと、因果関係といいますか、僕が22歳で主演したドラマで、『もう誰も愛さない』というドラマがあったんですけど。それをやった頃って、それこそ紅白にも出させてもらったりとか、ドラマで主演をやらせてもらったり映画で主演をやらせてもらったり、16歳で自分が見た夢っていうのが何となくその時点で叶っちゃってたんですね、ひととおり。
NANAMI:
そうですね。
吉田:
僕が元々俳優になるきっかけって、新宿の街を見下ろした時じゃないですか。このドラマの終わりが、16の時にはなかったんですけれども、都庁が出来たばっかりで。都庁の下で自分が一人、人知れず亡くなっていくんです。そのドラマの主人公がね。それを最後、都庁の屋上から、当時特別に撮影許可が出て、ドーンとドン引きで引くんですよね。自分の夢が叶った時に、自分がかつて夢を見た、いわゆるグラウンド・ゼロのところで、死んでいくっていう。 僕の最後の、主人公のセリフが「どこへ行こうか、これから」っていう一言で。これは僕と監督で考えた最後のセリフだったんですよ。それを言った時に、自分自身がどこへ行こうかこれからっていうことを思い出した時だったんですよね。その4年後の26歳で僕は休業してアメリカに行くんですけど、22歳の時にはすでにそういう気持ちが芽生えてたんですよね。
NANAMI:
その作品を通してじゃないですけど、それをやり終えた時から、もう渡米しようっていうのはあったってことですね。
吉田:
そうですね、どっかで僕の物語みたいなものがあるとするならば、第一章をどこかで閉じなきゃなっていう。始まってましたね、それが。
マーキー:
早いですよね。
吉田:
早いですね。
マーキー:
僕だったらもっとこう、俳優しか考えてないかもしれない。
吉田:
なんかちょっとね、僕自身が、ちょっと自分を自分じゃないところに置きすぎちゃったというか。夢の実現を頑張りすぎちゃって、自分が自分じゃない感じがしたんですよね。どこかやっぱり帳尻合わせなきゃいけないって時に、一回そこの、第一章なら第一章の幕を閉じなきゃっていう気持ちがすごく強くあったんだと思います。
マーキー:
22歳の年齢でそれを考えられる方っていうのはすごい。
NANAMI:
すごいですよね。実際に渡米したのが、実は私26歳なんですけど、私の歳で行ってるんですよ。
吉田:
そうですね。
NANAMI:
なんかもう信じらんないなって。そこまでの行動力というか、本当にすごいなあと思いますね。
吉田:
俳優目指した時もね、本当にもう一晩でそうなってましたから。そう思ってからがちょっと早い。
NANAMI:
そう思って決断してから行動がすごく早いなっていうのは思います。
吉田:
ですよね。
NANAMI:
そして2021年の6月5日から、コロナ禍で延期されていたコンサートツアーがスタートする予定だそうですが。こちらはどんなコンサートになりそうですか。
吉田:
本当はね、去年やれていれば、もう終わっているものなんですけども、そのぶん来ていただくファンの方々も思いがさらに強くなっていると思うので。何とかね、今年はもしかしたらお客さん半分くらいしかいれられないかもしれないけど、どんな形でもやらないとその先がないんでね。
NANAMI:
そうですね。
吉田:
ちょっとこれはやっときたいなと。
NANAMI:
きっとファンの方とかも1年、うずうず絶対していたと思うし。やっぱこんな状況下だからこそ、感動というか響くものというか、聞けるだけでうれしいし、というのは絶対あると思うので、今からすごい楽しみにしてますよね、ファンの方。
吉田:
自分の30年の歴史を自分自身もかみしめながら、1曲1曲を歌えたらな、と思ってます。
NANAMI:
では、ここで吉田栄作さんの曲を聴いていただきましょう。続いてご紹介していただける曲は何でしょうか。
吉田:
はい。ではアルバム『We Only Live Once』の中から、『岐路に立ち』、聴いてください。
NANAMI:
さて、そろそろお別れの時間ですが、マーキー今日はいかがでしたか。
マーキー:
緊張やっぱりしちゃいますけど、本当僕のことまで気を使ってお話していただいて。本当すいません。
吉田:
いやいや。
NANAMI:
ありがとうございます。
マーキー:
僕の友達も大ファンで、吉田栄作さんの。
吉田:
本当ですか。
マーキー:
来週いらっしゃるよって言ったら「えー」みたいな。このドラマもあのドラマもって知ってて。これ名古屋の放送でして、僕も会社名古屋なので、名古屋のコンサートはぜひ、チケットがあいてれば行かせていただきたいと思ってます。
吉田:
ぜひぜひ、よろしくお伝えください。
NANAMI:
では、吉田栄作さんには来週もお付き合いいただきたいと思います。
吉田:
よろしくお願いします。
NANAMI:
よろしくお願いします。
マーキー:
よろしくお願いします。
NANAMI:
それでは、この時間のお相手はNANAMIと
マーキー:
マーキーがお送りしました。
NANAMI:
それではまた来週、この時間にお会いしましょう。さようなら。
マーキー:
さようなら。