電波時計とは正確な「日本標準時」をのせた標準電波を受信して、正確な時刻を表示する時計です。 標準電波は独立行政法人の「情報通信研究機構」が運用しており、標準時は「セシウムビーム形原始周波数標器」などにより、およそ10万年に1秒の誤差という精度を保っています。標準電波送信所は、福島県大鷹鳥谷山(40KHz)と佐賀県羽金山(60KHz)の2箇所にあり、ほぼ日本全国をカバーしております。 この標準電波は、ほぼ24時間継続して送信されていますが、保守作業などで一時送信を中断することがあります。 |
条件の良い時は送信所から約1000km離れた場所まで受信する事が出来ますが、太陽活動・気候条件・置き場所・時間帯・地形・建物などの条件によっては受信が出来ないことがございます。 |
■電波時計はラジオと同じように電波を受信しています。 次のような場所では受信できない場合があります。 ・高圧線、テレビ塔、電車の架橋近く ・鉄筋、鉄骨の建物の中や地下など(窓際は比較的受信しやすくなります) ・山、ビルなどの電波をさえぎるものの近く ・電化製品やOA機器等の強い磁気が発生する場所の近くや蛍光灯等の照明器具の近く ・金属面(床や壁)に接して設置した場合 ・自動車、電車、飛行機などの中(特に移動中は電波障害がおきやすくなります) ・朝夕の時間帯、雨天のとき ・工事現場、空港の近くや交通量の多いところなど電波障害の起きるところ ※受信範囲内であっても、置き場所、時計の向き、地形や建物の影響などの環境条件で受信できない場合があります。 |
■針が止まったり、時刻が合わない場合に実行してください。 (10分経過しても電波受信しなかった場合も、その後2時間ごとに自動的に電波受信を 行います。その際に電波を受信すると正確な時刻に針が動き出し止まります。) ●朝までそのままにしておく 夜間は電波状態が良くなりますので、そのままにしておくと受信できることがありま す。 ●電波を強制受信する 強制受信ボタンを約10秒間押し続けます。電池を入れた時と同じ状態になり、時計の 針が「4時」「8時」「12時」のいずれかの位置で停止して電波受信を開始します。 ●場所をかえる 電波受信しやすい窓際などに時計を動かし、一度乾電池を抜いて再度乾電池をセット してください。 |
■正しく時計を起動させるために、下記の順番に注意してください。 1.電池を入れる 電池ホルダーに正しく入れます。+/−を逆に入れると時計は動きません。 2.針が動きだし、4時、8時、12時のいずれかで止まる 電池を入れると、時針・分針・秒針の3つの針が「4時」「8時」「12時」のうち、 一番近い時間(またはその次に近い時間)に向けて動き始めます。次に、3つの 針が「4時」「8時」「12時」のいずれかに停止して電波受信待機状態になります。 3.電波受信の結果が出るまで3分〜10分間そのまま待つ 通常約3〜10分間で電波受信し、針が早送りで動き出し、正確な時刻を指します。 ※受信中は、ボタン類を操作しないでください。 |
Q 受信できてもテレビやラジオ、電話の時刻サービスと一致しない。 A まれに誤受信や時計の修正タイミングにより、一致しないことがあります。 【対策1】1秒くらいの進み、遅れの場合はそのままでも後に自動修正されますが、すぐに 修正したいときは強制受信ボタンを押してください。 Q 今まで受信出来ていたのに急に受信できなくなった。 A 標準電波を送信している設備の定期点検や落雷などの影響で停波(送信停止)する ことがあります。 Q 時計が正しい時刻で動いていない。 A ムーブメントの作動音がしているか確認してください。 【対策1】電波が正常に受信出来ていないためですので、上記の電波時計ご使用上の注 意をご覧ください。 【対策2】強制受信ボタンを押してください。 【対策3】電池の残量が少なくなってくると誤表示の原因になります。電池を寿命近くま で使用している場合は新しい電池と交換してください。 |