【2024年最新版】室内で栽培しやすいハーブの種類は?効能は?特徴や育て方も併せてご紹介!
キッチンやリビングなどで香りを楽しみながら、収穫できるタイミングで料理にプラスする。このようなことができる植物は多くありません。しかしハーブと呼ばれる植物は比較的育てやすく、虫がわきづらいという特徴を持っています。元々薬草として使用されていたケースも多く、最近ではその風味や味わいだけでなく栄養価の高さにもスポットが当たっています。さらにスーパーで適量を揃えるのが難しいためコスパという点でもハーブの室内栽培は理にかなっているのかもしれません。そこで今回は室内栽培に最適なハーブの種類とその具体的な特徴や育て方を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
そもそもハーブとは?Herb(ハーブ)とはラテン語のHerba(ヘルバ)を語源とし、「草本植物」「草の葉」を意味する言葉です。ハーブは古くから人々の生活に取り入れられ、薬草としての使用や宗教の儀式・防虫や殺菌に加えヒーリングなど本当に様々な使用例が挙げられます。このようなことから、ハーブとは「暮らしに役立つ、香りを持つ植物」であるといえます。そんな暮らしを豊かにしてくれるハーブの中でも、室内栽培にオススメの種類を見ていきましょう!
室内栽培にオススメのハーブ!
イタリアンパセリ特徴と育て方 他のハーブ類と比べて苦み成分が少なく、口当たりの良い食感がイタリアンパセリの特徴です。反対に他のハーブ類よりも香りが強く、風味付けの面では効果的な植物です。その香りはイライラの軽減や食欲の刺激、余分な水分の排出にも効果があると知られています。栄養価も非常に高く、ビタミンA・B・C・鉄分・カルシウムの含有量は野菜の中でもトップクラスで、日常的に食事に取り込みたいハーブです。 育て方
比較的寒さには強く、室内での栽培なら虫がわきづらいですが、もし虫が付いたとしても平らな葉をしているため管理が施しやすいのがイタリアンパセリの特徴です。水切れは口当たりが悪くなったり風味が落ちる原因となるので、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。置き場は日当たりと風通しの良い場所が好ましいです。夏場の直射日光のみ意識して場所を調整してみてください。元気が無いように見えたら葉を摘んで環境を整えましょう。適切に管理できていれば15日程度で新芽が増え始めます。
バジル特徴と育て方 トマト料理との相性が良く、食欲をそそる香りが特徴のバジル。ちなみにトマトとバジルはコンパニオンプランツと呼ばれ、一緒に栽培するとお互いにいい影響をもたらします。癖や苦みが少なく、火を通さずにサラダとしてたべやすいのも特徴です。体を温めたり、疲労回復にも効果のあるハーブとされていて、βカロテン・マグネシウム・カリウム・カルシウムを豊富に含んでいることから健康野菜としても取り入れたいものです。風味や栄養素を最大限に活かすにはサラダやソース・添えつえとしての活用がより効果的と言えます。 育て方
バジルは日当たりの良い場所を好みますが強い直射日光は葉の硬化に繋がってしまいます。特に夏場はほどよく遮光された場所に置いてあげることで、生食に向いたやわらかい葉を採ることが出来ます。害虫対策としては葉裏への葉水が効果的です。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。湿度が高い梅雨の時期などは控えめにしてあげると上手く育てられます。
ミント特徴と育て方 ミントはスッキリした清涼感のある強い香りを持つハーブです。その香りを活かした飲料や料理、お菓子など幅広く使用されています。さらにペパーミントは世界最古の薬といわれ、古くから世界各所で活用されてきました。殺菌・鎮痛など数多くのシーンで使われています。その香りは栽培している状態でもリフレッシュやリラックス効果が期待できるほどです。ハーブティーに加えると寒い時期は身体を温め、暑い時期は身体を冷やしてくれます。 育て方
ミントは他のハーブと比べ耐陰性が高く、いわゆる半日陰でもよく育ってくれます。普段の水やりは土の表面がやや乾いているくらいのタイミングであげるとよいですが、夏場はやや多めに水を与えるのが好ましいです。反対に梅雨など湿度の高い時期は控えめに与えることを意識してください。
ローズマリー特徴と育て方 ローズマリーは鋭くすがすがしい香りが特徴のハーブです。アロマや香水としての認知度が高いハーブですが、肉や魚の臭みをとり、香りは食欲を増進させるため料理にも数多く利用されています。ロズマリン酸とよばれるポリフェノールを多く含有しており、高い抗酸化作用を持つことから「若返りのハーブ」とも呼ばれているため実際に摂取することが望ましいです。こちらもミントと同様に古くから薬として活用されてきたハーブの一つです。 育て方
厳しい環境でも生育する強い生命力を持つローズマリーですが、日当たりと風通しの良い場所を好みます。よく育ちますが、育ちすぎると通気性が悪くなるので、定期的に間引いたり、収穫してあげてください。水やりは表面が乾いたら与えてください。やや乾燥ぎみの環境を好むハーブですので、与えすぎには注意しましょう。梅雨など湿度の高い時期は様子を見ながら控えめに与えてください。
コリアンダー(パクチー)特徴と育て方 コリアンダーはエスニック料理の食材「パクチー」として知られています。独特で個性的な香りを持つハーブから日本ではカメムシ草と呼ばれます。しかし癖になる香りにはファンも多く、世界各国の料理で使用されています。葉だけでなく実や根も食用にできるため、余すとこなく活用することが可能です。少し前にブームを迎えたコリアンダー(パクチー)ですがβカロテンを中心にアンチエイジングやデトックスに効果のある成分を多く含んでいます。 育て方
コリアンダー(パクチー)は日当たりが良い場所を好むハーブです。気温が高くなり過ぎるとトウ立ちして葉が硬化してしまうので、夏場は風通しの良い半日陰に置いてあげましょう。水やりは表面が乾いたらたっぷりと与えてください。梅雨など湿度の高い時期はやや控えめにしてあげるとよく育ちます。他のハーブと比べ夏場が苦手なので積極的に面倒を見てあげるとよいでしょう。
タイム特徴と育て方 タイムはピリッとキレのある爽快な風味を持つハーブです。この香りは気分や集中力を高める効果があるとされています。さらに抗菌・鎮痛作用はハーブの中でも特に優れており、古代エジプト・ローマ・ギリシャなど各国で重宝されてきました。香りを活かしたハーブティーは飲みやすく、消化不良や気管支炎などに効果的です。料理でも臭みとりや風味付けとして広く用いられています。一方、含まれる成分から妊娠中の使用は控えるべきハーブでもあります。 育て方
タイムは日当たりと風通しの良い場所を好みます。水やりは表面が乾いたらたっぷりと与えてください。ですが、やや乾燥した環境を好むハーブですので与えすぎには注意してください。冬場は成長が遅くなるので水やりのペースも控えめに。土の表面が乾いてから2~3日あけて与える程度であげましょう。タイムは害虫に強いのでそれほど意識しなくてもよいです。
オレガノ特徴と育て方 ハーブらしい強い香りを持つのがオレガノです。やや野性的な癖のある香りはイタリア料理やスペイン料理を中心にトマトと合わせて広く利用されています。古代エジプトの時代から料理だけでなく医療としても活用されてきました。滋養強壮とリラックスという異なる二つの働きを併せ持ち、体内バランスを整えてくれるハーブです。抗菌作用や消化促進作用もオレガノの代表的な効能です。 育て方
オレガノも日当たりと風通しの良い場所を好みます。他のハーブと比べ湿度の高い空間を嫌います。やや乾燥した状態を好みますが、一度水切れを起こすと回復に時間がかかってしまいます。表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。湿度を考えながら時々、害虫対策で葉水を与えるとよいでしょう。
フェンネル特徴と育て方 すっきりと清涼感のある風味で各国の料理を一段階グレードアップさせるハーブ、フェンネル。イタリアンやフレンチ、中華にエスニックなどで大活躍です。ほんのり甘みのある味わいで生でも使われることが多いです。古代エジプトの時代から世界各国で食用・薬用に用いられてきました。消化不良や食欲減退に効果的で、口臭ケアにも作用があります。総じて消化器官によい影響をもたらすハーブです。 育て方
フェンネルは日当たりと風通しの良い場所を好むハーブです。水切れすると葉先が変色したり茎が折れたりするので、表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。茎が折れてしまうと回復は難しいので注意してください。冬場は表面が乾いてから2~3日あけて与える程度でも生長するので問題ありません。
チャイブ特徴と育て方 チャイブはボンボンのような可愛らしい花をつけるハーブです。その姿は料理だけでなくお部屋を優しく彩ってくれます。日本のアサツキの仲間であり、ネギ属特有の香りを持っています。葉が繊細でマイルドな香りなので生ネギが苦手な方にも味わいやすく、料理への汎用性もかなり高いハーブです。殺菌・抗菌作用があり、体を温める働きから風邪や冷え性対策に効果を発揮します。美肌効果のあるビタミンCも含んでいますが、これらの成分は長い加熱に弱いため、生か料理に添えるとよりよいです。 育て方
チャイブは他のハーブと比べ、栽培が容易でほとんど手がかかりません。基本的には日の当たる場所を好みますが、半日陰でもよく育ちます。乾燥には比較的耐性を持っていますが、水切れを起こすと葉が折れたり葉先が変色してきます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。冬場は土の表面が乾いてから2~3日空けて控えめに与えましょう。室内であれば少しずつ一年を通して収穫することが出来ます。
ディル特徴と育て方 他のハーブ類と比べて苦み成分が少なく、口当たりの良い食感がイタリアンパセリの特徴です。反対に他のハーブ類よりも香りが強く、風味付けの面では効果的な植物です。栄養価も非常に高く、鉄分を筆頭にビタミンC・カリウム・カルシウムなどを豊富に含んでいます。具体的には疲労回復やだるさ・貧血などの改善が挙げられます。また、βカロテンやクロロフィルなどの成分を含むことからデトックス効果も期待できる食品です。 育て方
イタリアンパセリが枯れてしまう原因として最も多く挙げられるのが強い直射日光です。夏場はなるべく直射日光を避け、適度に日の当たる風通しの良い場所で栽培するといいです。水やりは土の表面が乾燥したらしっかり目に与えてください。それ以外には大きく気配りしなければならない点はありません。
セージ特徴と育て方 セージはほのかに甘くすっきりとした香りを持つハーブです。最もメジャーな品種は「コモン・セージ」。学名の「Salvia officinaris」は救済と薬用を意味しており、古代ローマの時代から長く愛されてきました。観賞用の品種はサルビアと呼ばれ、花壇花としても人気があります。花を咲かせる前の若い葉の方が香りが高く、ハーブティーは疲労回復や抗酸化作用が期待できます。 育て方
セージは日当たりと風通しの良い場所を好みます。生育が旺盛で育てやすいですが、その分湿度には注意が必要です。梅雨には少し間引いてあげると蒸れにくくなります。夏は直射日光を避け、明るい日陰で育てると風味が高く柔らかい葉に育ちます。水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと与えてください。
スープセロリ特徴と育て方 スープセロリは一般的なセロリと比べ細く小さいですが、セロリよりも香りの強いハーブです。香りを活かし肉や魚の臭み消しにも多く使われます。葉は柔らかく、生のままサラダやスープに添えることも一般的です。セロリ特有の香りは精神を安定させる効果があり抗うつやリラックス作用を持ちます。βカロテンを豊富に含んでおり、免疫力の維持や健康な身体づくりにも効果的なハーブです。 育て方
スープセロリは日当たりと風通しの良い場所を好みます。生育が旺盛で比較的丈夫なハーブですが、夏場は直射日光を避け、半日陰で栽培するとやわらかく風味の高い葉に育ちます。土の表面がやや乾いたらたっぷりと水を与えてください。乾燥はあまり好みませんが、真夏の高温期に水やりすると蒸れやすく、悪影響になります。朝晩の涼しい時間帯に与えると良いです。
レモンバーム特徴と育て方 レモンバームはその名の通りレモンを彷彿とさせる爽やかな香りを持つハーブです。その香りはリラックス効果やストレス緩和にも効果があります。また抗菌・殺菌作用を持ち、整腸作用も期待できます。成分と香りから抗うつ作用があり、ハーブティー等で取り入れるとより効果的に利用することが出来ます。 育て方
レモンバームは日の当たる場所を好みますが、夏場の直射日光は葉の硬化や葉焼けの原因となるので半日陰で栽培するとよいです。生育が旺盛なハーブなので水切れには注意してください。土の表面がやや乾いたら水を与えてください。やや多湿を好む習性がありますが、葉をつけすぎると内部が蒸れてしまいます。こまめに収穫も兼ねて切り戻しをするとよいです。
まとめ今回は室内栽培にオススメのハーブを13種類ご紹介しました。それぞれのハーブに特徴はありますが、サイズや栽培の難易度からしても育てやすい種類がとても多い印象です。これから家庭菜園を始めたい方やスペースの問題から室内でしか栽培できない方など。是非きっかけとしてハーブを選んでみてはいかがでしょうか。最後に、赤松種苗では16種類の料理テーマから選べる3種のハーブキットを絶賛販売中です。下の画像から是非チェックしてみてください!
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