「会津がんこ米」とは?読めば美味しさ倍増のたっぷり解説

会津がんこ米イメージ

名前の由来

祖先の生き方を尊び幕末には最後まで忠義を尽くした会津は、数々の書籍やテレビドラマでも題材とされます。そんなイメージもあってか、会津の人々は「頑固」とよく言われます。
「会津がんこ米」のコシヒカリは、当店が栽培指導している会津の農家が、表情豊かな自然と対峙しながら、美味しさと安全・安心な農法に頑固なまでにこだわって生産したお米です。

「会津がんこ米」
日本人の食卓に当たり前のように並ぶご飯。
意識せずとも、人は皆、美味しいご飯を食べるときには幸せな気持ちになります。「自分の作った米を食べて幸せになってほしい」という思いを胸に、会津の農家は、3月のまだ寒い時期の苗づくりから、10月の収穫、翌年のための稲わらの鋤込みまで、田んぼに出ては農作業に励んでいます。

会津地方の自然の恵みがギュッと詰まっており、米作り名人の農家が実直につくりあげた最高品質のお米であること。そういったこだわりを「会津がんこ米」という商品名に託しています。

商標登録

「会津がんこ米」は次のとおり商標登録をおこなっています。当店でしか取り扱いのないオリジナル商品です。
  • 第4953202号「会津頑固」
  • 第5226010号「会津がんこ米」

地域トップブランド

「会津がんこ米」は地元 ”会津ブランド”の『トップブランド』に認定されています。
会津ブランド地域産品認定証
会津がんこ米「会津ブランド地域産品認定証」
認定基準(引用)
1.コンセプト
会津らしい地域イメージ(自然と伝統)の産品であり、会津の優れた素材や技術等を生かした会津を代表する産品である。
2.希少性・独自性
  • 会津地域内で生産される良い原料のみを使用し、会津の伝統的もしくは事業者等独自の製法や技術などを用いて作り出されているもの。
  • 事業者等が作り出す産品の中で、品質上、最高位のもの。但し、農作物等の生産物(加工品にあたらないもの)においては、有機栽培・特別栽培・特徴的な栽培の何れかにより生産されたもの。
  • 他産品に対して希少価値を打ち出せる要素を持っているもの(消費者に対し、産品の品質、素材、製法などについて十分説明する価値に値するものをいう)
  • 高級品・貴重品等としてのポジショニング可能性を保持し、独自性・主体性が高いもの。
3.信頼性
安心・安全・信頼性の根拠があるもの。

がんこ米はエリート中のエリート。

当店では契約農家さんを中心に毎年数万俵のお米を集荷します。
その中でも、栽培方法、整粒、食味などの厳しい基準をクリアしたものを厳選し、「会津がんこ米」として販売しています。

その割合は毎年わずか数%。

毎年90%以上が「一等米」に格付けされる会津産コシヒカリは優等生揃いですが、「会津がんこ米」はその中でも更にトップレベル。まさにコシヒカリのエリートといえる存在です。
食味分析計の例
食味分析計の例

会津がんこ米のつくりかた

化学肥料と農薬を半分に
通常使用される化学肥料と農薬を半分に減らして生産しています。
田んぼの周りの生き物のことも考え、使用する農薬も劇物や毒物は使用せず、毒性の低い農薬少量のみです。立派な作物ができても、虫や魚のいない田んぼではさびしいものです。生き物がたくさんいる田んぼでこそ美味しいお米ができると考えて、肥料や農薬を選択しています。
LOHASの考えに共感を持つ方々にも食べていただきたいお米です。
たんぼのカエル
たんぼの生き物
有機肥料主体の施肥
ただ化学肥料を半分にしただけでは、美味しいお米はできません。元肥や追肥には有機入り肥料を使います
有機肥料は環境に優しく、ゆっくりと効くため、稲に負担をかけません。有機を使ったお米は甘く感じられます。

収穫後の稲わらも、たんぼに鋤き込みます。稲わらは珪酸を豊富に含みますので、たんぼに戻して腐植化させることで土づくりに役立てています。
大切なのは土づくりと、健康で病気にかかりにくい元気な稲を作ること、そしてきめ細やかな管理をすることです。
トロトロの土づくり
ケイカルやヨーリン、苦土など、天然原料の土壌改良材をたんぼにまきます。これらは微生物のはたらきを活発にし、ミネラルたっぷりの豊かな土壌をつくるとともに、根や茎を強くし病害虫に対する抵抗力を高めます。
また、玄米が石灰・苦土等を多く含むことで、お米の味にいっそうの旨味と深みが加わります。
田植え
会津がんこ米の土壌
つくり手は米農家の名人
おいしいお米が取れる地域の、まじめで真摯に米作りに取り組む名人の農家だけを選んで契約栽培をおこなっています
長年の肥料販売で培った会津エリアの土壌の情報、どのような考えで米づくりをしているかも含めた生産者情報を持つ当店だからこそできることです。
会津がんこ米生産者
会津がんこ米生産者
栽培記録・履歴を管理
当社では「会津がんこ米研究会」と銘打ち、担い手の農家に定期的な栽培指導を行います。

今でこそ食品のトレーサビリティー(追跡可能性)が重視されていますが、当店のお米はすべて生産者が特定でき、 更に会津がんこ米は栽培状況をドキュメント管理した上でその履歴が確認できているお米のみを集荷します。
会津がんこ米栽培記録
栽培管理記録
栽培管理記録とは、お米の履歴書のようなものです。
いつ・どのような肥料農薬を使用し、どんな種子にて栽培されたお米なのか把握することができます。

栽培管理記録を残している項目

  • 種子の購入情報
    種子も必ず検査されているもので栽培します。
    自家採取された種子は年々様々な影響を受けて品種特性が変異してしまう可能性があります。
  • 各作業工程の実施月日
  • 使用した肥料・農薬の種類、量、ほか

密な指導と情報連携

農業は自然との共生によって成り立つもの。その年その年の天候により従来通りにはいかない場合もあります。
また、栽培方法や肥料等の農業資材も日進月歩であり、最新技術を取り入れて常に最良を目指して取り組みます。
そのためには、契約農家さんとの密な交流が不可欠。苗の植え付けから刈り取りに至るまで細かな打ち合わせと圃場巡回・指導をおこない、折々のタイミングで現地指導会も行います。
なお、当店は古くから肥料商として国内外の有力な肥料・農薬メーカー、商社の特約を多数有しているため、これら取引先の技師も指導に参加しています。
会津がんこ米生産研究会現地指導会
スタッフによる現地指導会
また、技術者が定期的に栽培技術情報紙を作成し、送付しています。

栽培指導内容

  • 施肥設計・使用農薬の個別説明、特別栽培の契約
  • 栽培技術情報紙の送付
  • 現地指導会
  • 収穫前の説明会 etc.

品質確認・検査プロセス

お客様が安全・安心・信頼をもって当店のお米を食べていただけるよう、次のような品質確認・検査の過程をとっています。
  • 登録検査機関における検査前の下見(生産者が袋詰する段階)
  • 登録検査機関における品種と等級の検査(※)
  • 生産者ごとに整歩合と食味の検査(※)
  • 精米の段階で、石抜機と色彩選別機による着色米、異物の除去(※)
  • 新米袋詰の段階で、目視による確認
また、検査が完了した玄米は、自社の米専用低温倉庫で保管します(※)。

※これらについて詳しくは、下記のページをご覧ください。
4つの秘密