瞳孔の周辺にサークル状の着色部分があり、視界を遮ることなく瞳を大きく見せることができるコンタクトレンズのことです。「黒目を大きく、デカ目、目ヂカラアップ」などがコンセプトで、印象UP効果が期待でき、 主に10代の学生を中心に広まりました。
しかし、使用上のルールを守らない場合には失明や重篤な眼障害になることもあるので、注意が必要です。 たとえば、結膜炎、角膜炎、角膜上皮びらん等の健康被害の発生があり、最悪の場合は失明することもあります。 レンズ不良による眼障害も報告されていますので、購入時に使用上の注意を確認するとともに、少しでも異常が感じられた場合は直ちに使用を中止し、医師の診断を受け、購入先にもご連絡ください。

カラーコンタクトレンズの購入層は、ファッションとして柄の入ったものを使用したり、瞳の色を変えて楽しむ若者が多いです。しかし、近年は瞳の色をわずかに変化させるナチュラル系カラーコンタクトを使用することで、好感度UPや印象を変えたりする社会人や主婦なども増えてきているので、カラコンは若者だけのものではなくなってきています。
各メーカーによってレンズの着色径なども異なり、使用者の瞳の大きさや色に合わせた選択肢も増えてきています。 詳しくは下記の表を参考にしてください。
ソフトコンタクトレンズであるカラコンは水分を含んでいます。ソフトレンズの含水率は、レンズがどれだけ水分を含んでいるのかを表す数値で、 その割合が高いものを「高含水レンズ」、低いものを「低含水レンズ」といいます。 含水率が異なる素材で同じくらいの強度のレンズを作る場合、低含水レンズはレンズを薄くすることができ、高含水レンズはレンズが厚くなります。 レンズは薄い方が酸素透過性が高くなるので、含水率の数値だけでレンズの良し悪しを判断することはできません。 含水率が高いほうが瞳がうるおっているイメージがありますが、実際にうるおっているのはコンタクトレンズで、瞳ではありません。また、潤いがあるレンズは眼になじみやすい反面、水分を吸収しやすいので、涙を吸収してしまい、目が乾きやすくなる上に、レンズが汚れやすくなってしまいます。ソフトコンタクトレンズは含水率が高いものが多いですから、どちらかといえば汚れやすいレンズだということになります。 そのため、汚れがたまる前に捨てる必要があり『1日使い捨て』や『2週間使い捨て』というように期限が決まっています。